〜本当のキモチB〜 ・・・・風呂の音がこんなに大きかったなんて・・・ 知らなかった・・・・・。 イングラムに会いたい。 イングラムの声が聞きたい。 ついさっき一人になりたいと拒んだくせに、 オレはなんて自分勝手なんだろう。 だが、会いたい。 抱きしめてもらいたい。 ・・・・・風呂は静か過ぎて落ち着かないんだ。 泡を落すのもそこそこのまま、 オレはバスルームから飛び出した。 気持ち程度に身体を拭き、 急いでパジャマを着てイングラムがいる場所へ走った。 イングラム・・・・。 イングラム!! 階段を駆け上がる。 喧嘩した時イングラムが寝室へ行くのが見えた。 きっとイングラムは寝室だ。 主寝室のドアを開けるとダブルベッドが直ぐ目に付く。 掛け布団がこんもりしていた。 ああ、・・・やっぱり・・・居た。 忍び足でベッドに近づく。 ・・・・イングラムは眠っているようだ。 だが、一刻も早くイングラムの温もりが欲しいオレは・・・ そっと・・・・・・。 |