企画

〜迷惑な愛〜



「キャリコ、それは何??」
「これか?これはアインへのプレゼントだ!」
「プレゼント??」
「明日はアインの誕生日だろう?」
「誕生日・・・あぁ!調整層から出てきた日ね・・・でもキャリコ」
「なんだ?」
「貴方、アインには甘いものは太るから必要ない!とか言ってていたじゃない?」
「あぁ・・」
「それなのにプレゼントは甘いものばかり・・太るわよ?」
「フフフ・・・太ったら俺が運動に付き合ってやるから問題ない!」
「(・・・つまり運動の方が目的なわけね・・アインも可哀相に)」



アインは目をキラキラと輝かせて目の前の夢のような御菓子を見つめている。

「本当に、本当に食べていいのか??」
「もちろんだ、ぜぇ〜んぶ食べていいんだぞ?」

とりあえず小さいものから食べていこうと、
アインはクッキーに手を伸ばした。

「美味い!!」

口の中に入れたクッキーはホロホロと溶け、すかさず二口めを運んでいく。
キャリコは、その様子を黒く微笑みながら見守っていた。



・・・1週間後・・・

アインは体重計に上りながらダラダラと汗を流していた。
汗といっても冷や汗・脂汗である。
今日は週に1回行われている身体測定の日・・
体重が0.00001グラムでも増えていると、
キャリコに下半身を使った運動を強要されるのだ。
アインは下半身を使った運動が大嫌いであった。

「(何故だ??1キロも増えている・・?ここ最近調子良かったのに)」

このままではキャリコに3日・・いや、ひょっとしたら1週間は離してもらえないかもしれない!

「(一体何故・・?!!あのお菓子か??でもキャリコがくれたんだぞ??
 ん?そういえば最近、体重変化なかったからキャリコと運動してないな・・
 と、いうことは・・・まさか・・・!?)」
「アイン、何しているの?」
「!!スペクトラ!大変なんだ!!」

青ざめながら彼女にすがり付いてみた。
だが、スペクトラは冷静に・・・

「体重でも増えてた?」
「な、なんでわかった??」
「・・・あの人が大量に御菓子をプレゼントしてきた時点で
 気づかなかったお前の落ち度ね。まぁ、頑張りなさい・・・」
「なにをがんばれというんだ?」

心底同情したように微笑むと、アインの耳元で囁いた。

「下半身を使った運動を、よ。あのひと相当たまってるみたいだし・・がんばって?」

アインは青ざめる・・
青ざめる・・・
青ざめていく・・・

そして・・・

「フッフッフッ・・・アイン、体重は増えたか?」
「順調に増えたらしいわよ?」
「スペクトラ!!」

ペラペラと喋ってしまうスペクトラの口を塞ごうとしたが、
その前にキャリコに抱きかかえられてしまった。

「はーなーせー!!」
「アイン・・太ってしまったのか・・あれほど気をつけるように言ったのに」
「お前がはめたんだろ!?」
「・・・俺が何時はめた?最近ははめてないだろ?
 最もこれから1週間嫌言うほどはめてやるがな・・・お前のココに・・俺のコレを」
「1週間!?」
「がんばってダイエットをしような?俺が運動に付き合ってやる・・・
 気持ちよくなれてやせられるなんて・・コレほどいい運動はないな・・?」
「やだーーーー!!」






その日の夜・・・
バルシェム宿舎のある部屋から淫らな音と声が響いてきたという・・・。



有り難うございました。 こんなんですみません。