日記
 

『まくれでぃの日記A』


×月□日 「キャ〜リ〜コ〜!!」 何処からともなく不気味な声・・・? 「出てきなさい!!キャリコ!!」 ・・・この声は・・・ 「・・・スペクトラ・・・何だ?騒々しい」 「『何だ?』じゃないわよ!  あんた、なにアインのこと苛めてんのよ!」 「???いじめ???」 「泣きながら私の部屋に来たのよ!キャリコに苛められたって!!」 「・・・苛めてなどいない・・・訓練をしただけだ」 「・・・訓練??」 「アインは部屋に忍び込んだ俺に全く気がつかなかった・・」 「・・・部屋に・・・忍び込んだ・・・?」 「おまけに押し倒した俺を跳ね除けることも出来なかった」 「・・・押し倒した!?」 「これはいかん!と思い、訓練したのだ・・・  失敗したらもれなく俺の濃厚なキスをプレゼントした」 「・・・キス!?」 「アインは大好きな俺と訓練が出来たうえ、キスも沢山出来たので  俺の次になついているお前に泣きながら嬉しい報告をしにいった、  ということだろ?」 「・・・・・」 「なんだ?黙ってしまって・・・」 「・・・あの子・・・あんたに『苛められた』って  言ってきたのよ?」 「・・・フッ・・・アインはまだ言葉が未熟だからな・・・  言葉を間違えたのだろう・・・可愛い奴だ」 「・・・・・」 ???? スペクトラはその後も何か言いたげだったが 結局何も言わなかった・・・。 ???? おかしなやつだな・・・ !・・・そうか・・! アインが俺に一番なついて心を許しているから 姉の立場として悔しいのか!? フフフフ・・・ お前も可愛いところがあったんだな、スペクトラ・・・ 「ま、いいわ・・・私も暇じゃないし  と・に・か・く!アインを泣かせないでよ!?  ・・・私は訓練にいってくるわ!」 「訓練??今日は休みだろ??」 「・・・アインの水泳の訓練よ」 「何!?」 アインの水泳だと!? ・・・教えたい・・・ 手取り・・・足取り・・・腰取り・・・ あぁ・・・水着姿のアイン・・・ 想像しただけで鼻血モノだ・・・! 「スペクトラ!」 「?何よ??」 「それ、俺が変わってやる」 「は?」 「アインに水泳を教えるのは、俺だ!」 「はぁ??」 「よし!今行くぞ!まっていろ!!  アイーーーーーーン!!!」 俺は今日という日の為に用意しておいた アインの水着を手に持ち、 プールへと急いだ。 「ちょっと!!キャリコ!!」 ・・・スペクトラが何か叫んでいたような気もするが・・・ 無視した! アイン優先だからな! 俺の世界はアインを中心にまわっているのだ!! おわり