『まくれでぃの日記B』
×月□日
「キャリコ!待ちなさい」
俺が水着を持ってプールへ行こうとすると、
スペクトラが銃をぶっぱなしながらおいかけてきた。
あ、危ないな・・俺が怪我をしたらアインが悲しむじゃないか・・・。
「何だ?」
「何だ?じゃないわよ!アインは私に頼んできたのよ!
それなのにあんたが現われたら驚くでしょ!?」
「問題ない・・・かえって喜ぶはずだ!」
「・・・はぁ」
あからさまにため息をついたスペクトラ。
いったい何に対してため息をついたのだろうか?
さっぱり理解できん。
「・・一つ聞きたいんだけど?」
「聞いてやろう!」
「その女の子用の水着、買ったの?」
「ふっ、よくぞ聞いてくれたわが相棒よ!」
「誰が『相棒』よ!?」
「これは俺の手作りだ!」
「!?」
「アインに似合うであろう色合いの布地を手に入れ
アインに似合うであろうデザインを考え
アインの写真を栄養ドリンクにし作った!」
「・・・」
スペクトラは黙ってしまった。
どうやら俺のアインを想う行動に感激し言葉もないらしい・・・。
と、その時
「警報だわ!」
「ちっ!なにもこんな時に」
「・・・アインは助かったでしょうけどね」
「ん?」
「なんでもないわ!急ぎましょ!」
「あぁ!」
アインに水着を着せられなかったのは残念だか、
まぁ楽しみは先に延びれば延びるほどイイというしな!
「まっていろーー!アイン!ちゃちゃっと片付けて俺の愛で指導してやるぞー!」
「・・はぁ」
スペクトラのため息が聞こえた気がしたか・・気のせいだな、きっと!
無事敵を片付けプールに俺は急いだ
そして・・・愛しいアインを発見!
「ギメル???」
「スペクトラは用事が出来たらしくてな、代わりに俺が来た」
「ふーん・・・」
「さぁ・・アイン!水着だ」
「・・・ありがとう・・・????」
「どうした?」
「これ、なんか変じゃないか?」
「何処が変だというんだ?」
「だって、ギメルとデザインが違う
なんだかコレ、女の人のワンピースみたいだ」
「・・・知らないのか?アイン」
「?」
「20歳を越えるまではそういう水着を着なくてはならないのだ」
「!そうなのか?」
「ああ・・・お前はまだ20歳を越えていないだろ?」
「ああ・・」
「だから俺とは違うのだ・・・さぁ早く着替えてこい」
「了解だ!」
フフフフフ・・・
一瞬ヒヤヒヤしたがなんとか騙せたようだ・・
可愛いアイン・・
すぐに人の言うことを信用して・・
俺がお前に渡した水着は女の子用だというのに・・
おバカなアイン
そこがたまらなく可愛いのだが・・・
嗚呼
早く来いアイン・・
女の子の水着を着たお前は
さぞかし可愛らしいのだろうな(うっとり)
アイン・・アイン・・
可愛いア・イ・ン
俺が水泳を手取り足取り腰取り教えてやるぞ!
おわり
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