なにぬねのがにゃ〜なんだ!!
 




Cat that speaks 




「困ったニャー」 
「迷ったにゃー」 
「しかしこういう場所はニャンで無駄に広いのかニャー」 
「まったくだにゃ」 


がしっ 


「「ウニャ?!」」 


シロとクロが戦艦内で迷子になってしまい、2匹でそんな会話をしていると、 
突如背後から抱き上げられてしまった。 

「ニャンだ〜!?」 


バタバタバタ・・・・・ 


バタンッ!! 



「ゼオラ!!アラド!!!」 


常に冷静で、感情を表に出すことの少ない彼、クォヴレーが血相をかえ 
ドアを乱暴に開け談話室に入ってきた。 
手にはシロ・クロを抱えている。 

「一体全体にゃんにゃのよ〜」 

クロは目を回しながら言った。 
もちろんシロも目を回している。 
2匹とも突然背後から拉致されものすごい勢いで走られてしまったので目が回ってしまったのだろう。 

「どうしたの?クォヴレー、シロとクロ抱えて」 
「・・・はぁはぁ・・・このネコ・・・ちゃんたちをゼオラは知っているのか?」 

「「(!!?ネコ・・・ちゃん!?)」」 

超特急で走ってきたのか、クォヴレーにしては珍しく息を切らせている。 
しかしそんな彼の様子よりも、彼がシロとクロを『ネコちゃん』と呼んだことに 
驚きを隠せない二人だった。 

「?何だ?」 
「あ、いや・・・」 
「何でもないわ、それよりなにをそんなに慌てているの?」 

だいぶ落ち着いたのか、クォヴレーはもう息を乱していない。 
一呼吸おくと、シロ・クロを2人の目の前に差出し、 

「驚かずに聞いて欲しい・・・」 

クォヴレーの真剣な眼差しに2人は同時に返事をした。 

「分った」「分ったわ」 

「・・・このネコちゃん・・・人語(じんご)をしゃべっているんだ!!」 

「・・・へぇ〜(オレとゼオラはもう知っていることだしなぁ)」 

「・・・驚かないのか?」 

「ええ、まぁ・・・(そんなにビックリしたのかしら?まぁ普通ネコはしゃべらないわよね)」 

「そうか、別にオレも人語を話すことじたいはどうでも良いんだが・・・」 



「「(どうでもいいんだ・・・)」」 

アラドとゼオラは心の中で思ったが口には出さなかった。 
では一体彼は何にそんなに驚いていると言うのだろうか・・・? 

「世の中には人語を喋る鳥や、ロボットもいるし、人語を喋るネコがいても不思議はない」 
「・・・じゃ、何に驚いてるわけ?」 

アラドは率直に聞いた。クォヴレーはまた一呼吸おき、 

「このネコちゃんたち、『○○だにゃ〜』と言うんだ!なにぬねのの行がにゃ〜なんだ!!」 


クォヴレーの突拍子もない台詞に 

「「はぁ!?」」 
と、2人は声を漏らした。それを聞き返されたと思ったのかもう一度、 

「だから!!なにぬねのの行がにゃ〜なんだ!」 

「(聞き返したわけじゃないんだけど)まぁ、ネコだし?良いんじゃねーの?」 
「良くない!冷たいなアラドは!!せっかくしゃべれると言うのに、間違った言葉を使っているなんて 
 可哀相だ!!飼い主は何を考えているんだ?!おかしい!!」 


「「・・・・・」」 

「・・・2人ともどうした?」 

クォヴレーの天然ちゃん振りに笑いを堪えている2人、 
その時2匹は喋りだした。 


「おいらたちの日本語は間違っているらしいニャよ」 
「そうみたいにゃね」 
「でもマサキはいちどもそんニャこと言ってなかったニャ」 
「ん〜マサキはいい加減にゃところがあるから面倒くさかったのかもにゃ」 

「・・・マサキ?」 

2匹の会話にクォヴレーは割り込んだ。 

「・・・マサキとは誰だ?」 
「あたし達の飼い主みたいなものにゃ」 
「あってみたいニャ?」 
「ああ、是非会ってこの間違いを指摘したい!!」 
「じゃ、早速行くにゃ、じつはあたしたちマサキの所へ行く途中で迷子になってたにゃん」 
「そうか・・・ではついでといってはなんだが、お前たちをマサキとやらのもとに 
 連れて行くついでということで会いに行くことにしよう」 
「名案ニャ!」 

「ゼオラとアラドも行くか?」 
「ええ、もちろん!!」 
「オレも!!」 
「・・・2人ともなんで目に涙がたまっているんだ?」 
「え!?気にしないで・・・ぷぷっ」 
「?」 

マサキと会ってクォヴレーはまたどんな風に笑わせてくれるのか? 
それがみてみたくて2人はついていく事にした。 
今の出来事でさえも、目に涙が溜まるほ面白かったのだ。 
噴出すのを堪えるのが大変なほどに・・・。 





「ところでシロとクロはなんでルナとアルテミスではないんだ?」 
「ニャンだ?ルナとアルテミスって?」 
「以前映像で見たんだ。金髪のおだんごの頭の少女を筆頭に変身して悪者と戦うアニメなんだが 
 そこにお前たちみたいにシロとクロのネコが出てきてな」 
「そいつらがルナとアルテミスかにゃ?」 
「ああ。その少女は不思議な服を着ていてな・・・」 
「どんな服ニャ?」 
「短いのにどんなに足をあげても決してパンツの見えない不思議なスカートだ。」 
「それは不思議にゃ〜」 
「そうだろう?一体どういう仕組みになっているのだろうな?」 
「まったくだニャ」 


マサキの所へ行く途中クォヴレーと2匹はそんな会話をしていた。 
そんな会話に後ろからついて行っているゼオラとアラドは 
腹を抱えて笑い出したい衝動を抑えるのに必死だった。 

「(そういやクォヴレー、ガキ達にせがまれて一緒にセーラー○ーン観てたよな)」 
「(もうダメ・・・笑うのを堪えられない・・・)」 



何だ?これは?みたいな出来です。失敗です。何が書きたかったのか分らないではないですか。 これ以上は続けられないと思いここで断念。