シリアスBL番外6・2
 


一体何をどういう風に勘違いしているのか?
どうやら明後日の方向に勘違いしていることだけは確かだろう。
そしてこの勘違いがクォヴレーにとって試練の始まりとなるのであった。










目を輝かせて振り返っているクォヴレーに、
何と言葉を発せば良いのか、イングラムは少しの間考えてしまった。

髪の毛の色と、下ばえ、ワキは普通ならイコールで繋がるはずなのだ。
稀に違う人間もいるのだろうが、それは少数派だろう。
だからクォヴレーのモノが銀から青に変わることなどありえない。
どんなに待っていても銀は銀だろう。

「(・・どうしたものだろうか)」

風呂場になんともいえない沈黙が続いている。
急に黙ってしまったイングラムに小首をかしげるクォヴレー。
プラチナ色の髪の毛の先端からはポタポタと雫が出来ては、
風呂の水に水面模様を作っていた・・・。
その水面を凝視しながらイングラムはクォヴレーの下半身へ視線を移す。

「(・・・銀、だな。それなりに茂ってはいるが・・・しかし変だな)」

今までもエッチな悪戯をしていると時に思っていたのだことだが、
あえて考えないようにしていたその事実。
しかし改めてその話をクォヴレーとすることで、イングラムは不思議で仕方がなくなっていく。

「(確かにクォヴレーはまだ少年体だが・・・歳は14〜18位の間か?
 だとしたらワキにあってもおかしくはないはず・・・なのに何故・・???)」
「少佐?」

イングラムは細腕を掴みグイッと上に持ち上げた。
なぜそんなことをするのか分からず、ますます小首をかしげるクォヴレーをよそに、
マジマジとそこを改めてみてみた。

「(・・・ツルツル、だ。不思議だ・・。わざとそう遺伝子操作しているのか??
 しかし理由が分からないな・・・・、もしや始めは女性体の予定だった、とか??)」
「少佐??」
「(女性体の予定だったとしても、ツルツルな理由にはならないか・・・??
 ただの発育不良・・・、いや、今はない人間も多いらしいし・・・いや・・・)」
「少佐」
「(分からんな。まぁ、俺は別にココがツルツルだろうがモサモサだろうが関係ないが。)」
「少佐!」
「!?」

あれやこれやと考えていた為、イングラムは何度も呼ばれていることに気がつかなかった。
クォヴレーの腕を持ち上げたまま、すでに5分は経過しているので、
痺れをきらしたクォヴレーが少しだけ上気した頬で訴えたのだった。

「少佐!寒いです!!」
「・・!」

上に持ち上げられている細い腕は鳥肌が沢山出来ていた。
イングラムは、あ、という表情で手の力を緩めると、
クォヴレーは大急ぎで腕を湯船のなかへ戻し、暖める。

「すまない、寒かったか?」

上から覗き込むように尋ねると、
小さく頷いてクォヴレーは背中をイングラムの胸に密着させ上を見上げて答えた。

「風呂に入っているとはいえまだ冬だから寒かったです」
「すまない」

上目使いに少しだけ唇を尖らせる、というなんとも愛くるしい姿に、
胸をキュンとさせ(もちろん気取られないように)、大人な笑顔を浮かべ謝るイングラム。

「少し考え事をしていた」
「・・・オレの腕を持ち上げながら考え事???」
「そうだ」
「・・・ふーん・・・、前から思っていたのですが、少佐」
「何だ?」
「少佐は時々不思議ですよね・・・」
「不思議?」
「不可解な行動をとる・・・、お礼がキスだったり・・・その・・・ベッドで・・その・・・」

その時のことを思い出してしまったのか、
顔を真っ赤に染めてモゴモゴするクォヴレーに、
イングラムの中の意地悪い部分にスイッチが入る。

「(バカな子だな・・・そういう言動は悪い大人にいいようにされてしまうぞ?)」

プイッと再び前を向いてしまったクォヴレーの後ろで、
気づかれないよう黒く微笑むイングラム。
そして腰を抱く腕後からを少し強め、逃げられないようにする。

「・・だから・・・うぅ・・・やっぱりなんでも・・・あっ!」

とたん、クォヴレーの身体はバシャンという音と共に弓なりに仰け反ったのであった。

「あっ・・!あっあっ・・・やっ」

見ればイングラムの手がクォヴレーの中心を掴み、愛撫を加えているようだ。

「やっ・・、やめっ・・んんぅ・・っ」
「・・・早くワキが生えてくるよう、俺が協力してやろう」
「あぁっ・・・ワキ・・に??・・・協力・・・って?」
「・・・ココを絞って『液体』を沢山飛ばすことは大人への第一歩だ。
 お前は自分では絞ったりしたことないんだろ?
 俺が絞ってやるといつも濃いものな?
 それではいつまで経っても子供のままだ・・・。
 丁度良いから今日はタンクが空になるまで絞って、大人の階段を一歩登ろうか?」
「な、な・・にを・・言って・・・くっ・・あぁ・・いやだ!!」
「うっ」

必死に身を捩りお湯を掻いてその水をイングラムにかける。
いきなり水をかけられひるんでしまったイングラムは、
一瞬だけ腰を抱く力が弱まりそのすきを狙ってクォヴレーは狭いバスタブの端へと逃げ込む。
なんとか端にたどり着き、イングラムと向かい合わせの格好になろうとした瞬間、

「うわっ!!」

グイッと腰を引っ張られ再び背後から抱き寄せられてしまうのだった。

「放せ!!」
「放せと言われて放すヤツはそうそういない」
「しょう・・・・やめっ・・」

クォヴレーは細い腕を胸の辺りでひと括りにされ拘束されてしまう。
そして左足にイングラムの足が絡みついてきて、
右足はバスタブの淵に上げさせられてしまうのだった。

「なんでこんな格好!」
「これならもう『おいた』は出来ないだろう?」
「おいたって・・・・ひぅ!!」

イングラムの手が身体の中心に伸びてきた。
そして再びそこを巧みな愛撫で刺激していく。

「あ・・あぁ・・・い、いや・・いやだっ」
「俺が大人にしてやる・・・・ほら、こうするとイイだろう?」
「・・・・っ!!」
















バシャンと水飛沫が飛んだ。



容赦なく上下に扱かれ無意識に揺れるクォヴレーの腰。
その動きに合わせ大きな波を作り揺れる風呂の水。

「・・・気持ちいいか・・・?クォヴレー?」
「ひぁっ・・あっ・・ふぅ・・・んっ」

棹に触れていたイングラムの手がが鈴口を刺激し更なる快楽をクォヴレーに与えていく。

「いいのか・・・?ん?・・どうなんだ?」

耳に直接響くセクシーなイングラムの低音。

「よくないのか・・・・?」

ギュッと強く握られ、痛みと快感で身を大きく捩るクォヴレー。
クォヴレーが身じろぎするたびに刺激され興奮していくイングラムの性器。
過ぎる気持ちよさに喘ぐことしか出来なくなっているクォヴレーを更に追い詰める為、
イングラムは低い声で耳元に囁いた。

「何もいわないということはよくないんだな・・・?
 ならばもうちょっと刺激的に扱いてやろうか?」
「!!??・・・・やっ・・・これ・・・いじょ・・・は、あ、ぁっ・・ぁぁ、ん!」

ススス・・・と性器を指でなぞったかと思うと、
絶妙な力加減で握られ、素早く上下に愛撫され始めた。
その愛撫のスピードの速さに、お湯は波を作り二人の顔にお湯が飛び跳ねてくる。

「あ、あぁぁぁっ・・・・あっ・・」
「イイ、か?・・・クォヴレー?」
「ひ・・あぁぁぁ・・・んっ」

クォヴレーの腰が揺れる。
頭を左右に振り、快楽に潤んだ目をしながら信じられない顔でイングラムを見上げた。

「しょ・・・さ・・腰・・腰に・・・あ・・当たって・・当・・あぁっ」
「・・お前が・・激しく腰を振るから・・だろ?」
「そんっ・・屁理屈・・・やだっ・・あっ・・」

バシャバシャ折るが跳ねる。
イングラムは縛めていた手を解き、バスタブの上に上げていた足を湯の中に戻してやった。

「クォヴレー、もっとよくしてやるから、こうして自分の足を持っていろ」
「・・・ん・・っ・・ゃ・・・だ」

恥ずかしい格好を強要され必死に断るが、
耳元で力のある声に『命令』されては断ることなど出来ない。

「持っているんだ」
「・・・うぅ・・・、は・・い」

震える手でクォヴレーは自分の太ももをもちあげる。
不安な目でイングラムを見上げると、色気がたっぷり瞳で微笑がむけられた。

「・・・あ」
「ん?何だ??」
「・・・・っ」

イングラムの微笑に、なぜかドクンッと高鳴るクォヴレーの心臓。
けれどクォヴレーはそれがどうしてかわからないのである。
だから弱弱しく首を振るしかなかった。
何か言いた気なクォヴレーをしばらくイングラムは見下ろしていたが、
言う気がない事がわかると、再び愛撫の手の動きを再開し始める。

「・・っ・・は・・あ・・・」

胸に甘い痺れが走った。
どうやらイングラムが二つの飾りを少しだけ悪戯したようだ。
そしてそのまま身体のライン沿いに撫でたかと思えば、
もう完全に勃ち上がっているクォヴレーの性器を優しく握りこむ。

「・・・ん・・・んん・・・」

クリクリと先端を弄り、後の膨らみに片方の手が添えられ、
もう片方は性器に添えられクォヴレーの弱い部分を徹底的に攻めだしたのだった。

「・・・っ・・・あ、あ、あ・・・っ!!」
「・・・っ!そんなに動くと・・・弾みで・・挿ってしまう、ぞ?」
「んんんっ・・・んっ・・!」
「・・・クォヴレー・・・」
「・・・っ・・、イ・・イング・・ラ・・・あっ・・いい」
「イイ、のか?」

目を瞑っている顔を覗き込むようみ見つめ、
耳元で今一度イングラムは聞く。

「イイ、のか?」

するとクォヴレーは身体をガクガク痙攣させながら、
何度も頭を縦に振って唇を動かすことによって答えるのだった。

「っ・・・!!・・・っ」

声には出ていないけれど、クォヴレーの唇は『イイ』と動いている。

「素直だな・・・俺も・・お前の腰に擦られて・・気持ちいい」
「・・・・っ」
「クォヴレー、可愛いな・・・普段の・・・無表情で、
 クールな・・・お前も、可愛いが・・・、
 こうして・・・快楽・・、に・・・くっ・・、素直な・・お前も・・可愛い」
「・・・ん・・ぅ・・・」
「クォヴレー・・・可愛い・・・愛・・・しい、俺、の・・」

イングラムは愛撫の手の動きを片方止め、
すでに力が入らなくてグテグテになっているクォヴレーの細腕をまた上に持ち上げた。

「・・・お前の・・・ココ、がツルツルなのを・・・知っているのは、俺だけだな?」
「・・・ん・・・う?・・・っ・・・!!!ひ、あぁぁぁぁっ!!」

バスルームに今まで出一番大きくて切なげな嬌声が響いた。
よもやそんな場所を舐められるとは微塵も思っていなかったのだから
仕方がないといえばそうなのだが、
それ以上にそんな場所を舐められることがこんなにも感じるとは知らなかったのだ。

「それ・・や、・・だぁっ・・・」

腕を下ろそうとするが、ソコを舐められると同時に性器も弄られているので
身体に思うような力が入らず虚しい抵抗でしかなかった。
講義するクォヴレーをよそに、ネットリとそこを舐め続けるイングラム。


・・・上体を少し屈め、イングラムはしばらくの間クォヴレーのワキを舐め続けていた。


後一回続きます。 変態プレイ、申し訳ないです(汗)