**R18・・・くらい?**


「もう少し手加減を覚えねーとなぁ・・・。
 別にお前のことは好きじゃねーけど、死なれても後味悪いし・・・」


なんだよ、それ??

本当、東上って可愛くねーよなぁ・・・。

なんだかムカついてきた!

ちょっと困らせてやりたい。

・・・この時の俺はそんな軽い考えで、
軽い気持ちで、
かる〜く口にしただけだった。



それなのに・・・。





〜花粉症から生まれる恋?〜


「は?振り替え?!」



振り替え依頼に行くと、案の定、東上は思ったとおりの反応を返してきた。
無表情だった顔の眉間にはクッキリと皺が刻まれ、
目はスッと細くなり俺を睨み上げてきた。


「そー!お願いできる〜?」
「何でだよ!?今日は晴れだし!風だって吹いてねーぞ??」
「ん〜・・・、まぁ、そうなんだけどねぇ・・・」
「だったらなんでだ!?事故が?故障か!?やる気がないのか!?」

俺の襟を掴み投げ飛ばさんばかりに腕がプルプル震えている。
だけどまだ東上は投げ飛ばさない。
東上は短気だけど、理由を聞くまでは絶対に投げ飛ばさないことを知っている。
ま、伊達に何十年も接続はしてないってね!

俺は怒りに震える東上にヘラッと笑って、一言・・・。

「いやぁ・・・、なんかさぁ〜」
「なんだよ!?はっきり言え!」
「昨日あたりからクシャミがすごいんだよねぇ・・・」
「クシャミ??」
「そ〜、あと鼻水もすごいし、咽も痛いのよ」

咽をおさえてわざとらしく咳き込んで自分の体調を東上に伝える。
自己管理がなってねぇ!って怒鳴られるのを覚悟したけど、
何の天変地異か・・・、東上の口からは心配する俺を言葉がでてきて驚いた。

「風邪か??大丈夫かよ??」
「ん〜??どーだろ?まだ病院行ってねーし、わかんねーわ!」
「行ってねーのかよ!?さっさと行ってこい!インフルエンザだったらどーすんだ!?」

キッと俺を睨みながら東上はまくし立てる。
続いて出てきた言葉に、俺はなるほどね、と思った。

「この間だって秩鉄がインフルにかかって大変そうだったんだぞ!」

目に無意識だろうが、秩鉄が寝込んでいるときのことでも思い出したんだろうな〜、
涙まで溜めちゃってインフルは怖い!と叫び続けてる。


・・・なんだか面白くない。

だから俺はハッと笑って、東上を真正面から見下ろしながら言った。

殴られるのは覚悟で!
痛いのは好きじゃねーけど、
面白くないんだから仕方ないじゃん?

「心配しなくてもインフルじゃねーよ、俺」
「は!?病院に行ってもいねーのにわかるわきゃねーだろ!?」
「それが分かるんだよね〜・・、だって俺さぁ・・・」
「あぁ!?」
「目も痒いし、クシャミ出たりするの外の時が多いしさぁ・・」
「・・・・・ああ」
「だから風邪じゃなくて花粉症だと思うんだよね!いや、まいっちゃうよね!」

花粉症ってやる気もなくなるしさー!とヘラヘラ笑いで言ったら、
案の定・・・俺の意識はそこでブラックアウト。


・・・つまり東上に投げられ、そのまま意識を失ったわけだ。












「・・・・・・・?」

目が覚めると北朝霞の休憩所の仮眠室だった。
当然、北朝霞と朝霞台の共有広場で捨て置かれている、
と思っていた俺は結構おどろいた。
チラッと横を見ればなにやら書類を読んでいる東上がいて、更にビックリした。

「・・・とーじょー?」

掠れ声で声をかければ、ハッとした顔の東上が決まり悪げに布団まで近づいてくる。

「・・・頭、痛くねーか?」

伏せ目がちの遠慮がちな声で俺の体調を気遣う東上に俺はしばらく何もいえなくなった。
だけど東上がもう一度「痛くねーか?」と聞いてきたから、俺は「うん」と小さく答える。

「ちょっと頭がズキズキするけど、問題ねーよ」
「本当か?」

相変らず心配そうな東上に俺はヘラッとわらって布団から起き上がった。

「だいじょーぶだって!俺、軟弱だけどヤワじゃないんだよね〜」

ヘラヘラ笑いにをニッとした笑いにかえて答えてやれば、
東上は苦笑しながら、

「なんだよ、それ?」

と、言いながら俺の頭をコツンと叩いてくる。
まー、手加減してくれてるから全然痛くねーけどな。

「悪かったな。俺さ、頭に血が上るとたまに手加減出来なくなるっているか・・・。
 お前が気絶した時は本当に焦ったよ」
「あー・・まぁ、気絶したのは初めてかもなぁ・・・。
 つーことは打ち所の問題じゃねーの??今回は悪かったんだな」
「・・・打ち所・・・」

俺の言葉に東上はさらに落ち込んだ。
どうしたん?って顔を覗き込めば、手加減できなかった自分に反省しているみたいだった。
ありゃま・・・、反省する姿はいつもとちがって汐らしくてかわいいじゃーん、
って感じ始めころ、態度とは裏腹に東上の口から出てきた言葉は可愛くなかった。

「もう少し手加減を覚えねーとなぁ・・・。
 別にお前のことは好きじゃねーけど、死なれても後味悪いし・・・」


なんだよ、それ??

本当、東上って可愛くねーよなぁ・・・。

なんだかムカついてきた!

ちょっと困らせてやりたい。

・・・この時の俺はそんな軽い考えで、
軽い気持ちで、
かる〜く口にしただけだった。


それなのに・・・。


「なー?とーじょー?」
「・・・・なんだよ?」

相変らず自分自身をせめているのか、東上は下げていた顔を上げて俺を見た。

「頭打った影響かさー、腕がちょっと痺れて動かしにくいんだよね〜?」
「!?」

別に身体は痺れてねーし、普通に動くけど、俺は困ったような顔でそう言った。
東上は予想通り、うっという顔をしたので、心の中でほくそえむ。

「でさー、気絶したからかさー、種の保存ってーの?さっきから痛いんだよねぇ・・アソコが」
「・・・あそこ?」

どこだ?と東上は心配そうに身を乗り出して俺を見つめてくる。
よし、よし、後一歩ってとこか?

「だから、アソコ!男って死にかけたりすると無意識に張り詰めるじゃん?
 でも腕は痺れてるし、自分で処理できそうにないんだよねぇ・・・」

どうしたらいいと思う?と俺が聞けば、
東上はやっと分かったのかボッと顔を赤くした。

かぁわいい!と口に出そうになるのをなんとか堪えて、
俺は真剣な目でもう一度東上に言った。

「どうしたらいいと思う?」

って。
したら東上は一度グッと何かを考え込むような顔をして、
それから何かを思いついたのかパッと明るい顔をした。
一体、何を思いついたのかねぇ・・・?
俺としてはもっと困った顔が見たかったから、
解決策を早々に発見されるとつまんないんですけど?

って思ってたら、東上は驚くべき行動に出てきた。


・・・いや、まさかこんなことになるとは・・・・。



まぁ、俺は別に貞操観念は結構薄いほうだしいいんだけどねー?



・・・東上、お前はそれで良いの?


・・・・口まで出かけたその言葉は結局言わずに飲み込んじまったけど・・・。

だって言ったら終わってしまいそうでもったいなかったから。


















「・・・・ンンンッ・・・、んぅ・・・」

濡れた音と一緒に東上の少しだけ苦しげなくぐもった声が静かな部屋に響いている。
俺はというと、片手は足の間にいる東上の髪の毛を無意識に撫でながら、
もう片方の手は自分の身体を支えるように腰の横辺りの布団の上においていた。

東上は時々、俺のアレをあったかい口の中から出すと、
真っ赤な舌を限界まで伸ばして、下からから上へ、上から下へ舐め、
それが終わると今度は唇でアレの根元辺りに吸い付いて、そのまま下から上へと唇で撫でてきた。

・・ゾクゾクする。
背中がゾワゾワする。
ブルッと小さく身体が震えて、小さな穴から透明なものが流れ出ると、
東上はそれを美味しそうに舌で舐め取り、
一番感じる先端に何度も啄ばむようなキスをしてきた。

情けねーけどそのたびに腰はビクビク震えたね。

どこでそんな経験をつんだんだか、東上の口技は上手いと思う。

先端へのキスをあらかた終えると、
再び大きく口を開き、ゆっくりと口の中へ俺のアレが包まれていく。
ざらついた舌がアレに絡められながら、
東上は唇で扱くために顔を大きく上下に動かし始めた。
根元の部分はこれまた絶妙な力加減の手淫で補助され、
俺の息は段々荒くなっていく。

「・・・とー・・じょー・・・俺・・、さ・・・もぅ・・・」
「んっ・・・んん?」

東上の前髪を掴み顔を上げさせる。
で、そのまま東上の顔を自分の手で上下に動かして、
最後に向けてのピストン運動に入った。
激しいピストンに先端が咽の奥に当るのか、
東上は時々苦しげな声をだす、が、
俺を気絶させた後ろめたさがあるのか、
文句も言わずにだまってその行為を受け止めている。

「・・・は・・、っ・・・とーじょー・・、出す、ぜ・・?」
「ンンっ・・・ん・・・、ふぁっ??」

流石に激しいピストンが苦しくなったのか、
アレの先端が東上の唇の出口まで来たとき、
東上はアレの先端をチュッと吸い上げてきた。
その時、背筋にゾクゾクとなんともいえないあの感覚が駆け巡り、
アレ全体が最高潮に痺れて、俺は東上の口内に欲望の全てをぶちまけていた。
先を吸われた瞬間に達したからか、
欲望の証は東上の口の中というよりも、東上の顔に沢山撒き散らしてしまったようで、
東上の顔は白濁でいっぱいになっていた。
俺が息を乱したまま東上の髪の毛を掴んだままでいる東上、
気だるげな東上は俺のアレに手を伸ばしてそっと掴むと、
汚れを拭うかのように薄目を開けながらペロペロと舐め始めた。


いや、だからさー・・・、誰に習ったわけよ、そういうこと!
やらしすぎだろ〜???

あ、なんかまた、よくわかんねーけど腹が立ってきた!
ペロペロ舐められてアレがなんだかまた元気になってきたし・・・。
こうなったら最後まで責任とって貰って、
ついでに誰とこういうことして経験つんできたのか聞き出してやろ〜。

東上に気が疲れないようにニヤッと笑って、
俺は頭を掴んでいた手を東上の胸に、
布団の上に置いていた手を腰に回して、
貨物線の底力とばかりにクルリと東上を反転させて、
後ろから抱え込むように東上を抱きしめた。
後ろから押さえ込めば流石に力負けしねーだろーし?
アレを舐めていた東上は急に俺に後ろから抱きしめられる格好になって驚いたのか、
しばらくボーゼンとしていたけど、
すぐに気がついたのか、バタバタ両手を動かし始めた。
俺は軟弱ながらも何とかそれを押さえ込み、
片方の手で東上のつなぎのファスナーを素早く下ろして、
下着の中に手を突っ込んだ。
相手はあの東上だ。
ガテン系の東上だ。
前儀なんて施してたら跳ね除けられかねない。
最初は直接的な愛撫を施した方が得策ってもんだ!

俺は素早く東上のアレを握りこんだ。
東上のアレは少しだけ硬くなっていて、なんだか湿り始めていた。

「ちょっ!!武蔵野!!」

自分の状態を知られて東上は更に慌ててたけど、
俺は東上の先走りで濡れた指をそのまま固い蕾に移動させ、ゆっくと指を1本入れてみた。

「わっ!!わわっ!!やめろって!!むさし・・・、っ!!」

1本の指はなんなく奥まで飲み込ませることが出来た。
しかもちょっと中をかき回しただけで東上は気持ち良さ気に息を詰めている。

・・・・ふぅん?
つーか、ちょー慣れてねー?

俺は腹が立つのを何とか堪えて、そのまま2本目の指を蕾に押し付けた。
すると何かを心得たように体から力を抜いた東上に怒りは増していく。

「ウアッ・・・!アッ・・ア!」

2本の指で激しくかき回し、
途中で見つけたコリッとした部分を引っ掻くように刺激したら、
東上は面白いくらいに身体をビクビク震えさせて、
押さえきれない喘ぎを漏らしている。

「ふぅ・・・うっ!」
「・・・ココ、そんなにいーわけ??」
「うっ・・・ウ・・、ン・・ッ!!」
「なぁ?東上・・・?一体誰とこんなことしてるわけ?
 結構、ヤってるよな?今だってココ、柔らかかったし・・・?」

今朝か、夕べか・・・、とにかく24時間以内には誰かとエッチしてたよなぁ?

「・・・なぁ?東上?誰よ・・・?」

なぁ?東上?

なぁ?


って、俺がしつこく聞けば、
気持ちよさで潤んでいる真っ黒い目で東上は俺を振り向きざまに睨み、
可愛くないことを口にした。



「・・・・るせーよ!・・・誰・・だって・・いーだろ!?」


ふーん?
そういう可愛くないこと言うんだ?
別に俺はいいけどねー?

何も答えない東上の中に3本目の指を入れ、グリグリかき回す。
見れば東上のアレは完全に立ち上がっているので相当感じていることが見て取れた。
ソレはピクピク震え、つまり後ろの刺激だけでイきそうになっているわけだ。


・・・ははぁ・・・、こりゃ、そーとー調教されてねーか?
いやだなぁ・・、他の男の匂いがあるのって。

ま、これから俺色に染めればいいわけだけどさー。

東上に聞こえないように小さく笑って、俺はヨッ声を出して東上を少しだけ持ち上げた。
で、東上を弄っているだけで準備万端になっている自分のアレをあてがうと、
東上を持ち上げていた腕の力を少しずつ抜いていく。

「うあ?あっ?あっ!!」

少しずつ入っていく感覚に東上は、
入っていくたびに声をあげていた。

「やめっ・・やめろって!!武蔵野!!あ、ッ!」
「・・・ここまできたら・・・やめられないでしょ?
 ・・・俺も、とーじょーもさぁ・・?」

ズズズズズ、と東上の中に完全にアレを入れ終えると、
俺は一呼吸を置いて、座っていた大勢からよっこらせっと背後位の体制に変える。
流石に座位のまま東上を持ち上げるのはつらいし・・・。

「む、むさしの!!ちょっ!!」
「とーじょーもさぁ・・、ここまできたら一緒に気持ちよくなったほうがお得よ?」
「何が得なんだよ!!」
「だって好きなんだろ?エッチ」
「んなわけあるかよ!?いっつもあいつが無理やり・・・って、しまった!」
「ふぅん?無理やり『アイツ』にやられちゃってるわけねー?
 かーいそー!で、それは誰なのよ??ん?とーじょー?」
「これ以上はいわねーよ!!アッ!!動くな!!」
「動かなきゃ気持ちよくねーじゃん?」
「気持ちよくなる必要は、ねー・・、んだよ!!てか!てめぇ!!
 か、体、動いてんじゃねーか!!
 それに!か、かふん・・しょう、は、どーしたんだよ!!んっ・・・んぅ!!」
「ん?なんの話し〜??ま、今はそれより東上と『アイツ』の話が重要だろ?」
「じゅ、重要、じゃねーよ!!んぅっ・・つーか!絶対に言わねーぞ!!」
「どーぞ、お好きに?・・・俺は言わせてみせるけどね?」

ベロッと東上の耳朶を舐める。
東上はゾクゾクしたのか、大きく身体を震わせた。
・・・・あっそ、耳も感じちゃうわけねー・・・。
面白くない気分のまま俺は耳を舐めたまま、動きを激しくした。


東上がイきそうになると動きを緩めて耳を舐める、
そして落ち着いた頃耳を舐めるのをやめてまた速める、を
東上が『アイツ』の名前を言うまで繰り返した。

東上が泣きながら叫ぶように言った『アイツ』の名前にビックリしたけど、
知ってしまえば対策も練れるしなぁ・・・・。



てか、あれ???
これじゃぁ、俺、まるで東上を好きみたいじゃね??

あらら??


まぁ、東上にしゃぶらるのを拒否らなかった時点で、かなり怪しかったのかもなぁ・・。


でもなんで東上よ??


恋愛ってわかんねーな。



有難う御座いました。 途中から花粉症、関係ないし(笑) いや、気分が暗いからただエロを書きたかっただけなのかも・・・・。 『アイツ』は好きなキャラを想像してくださいネ!! 2011/3/14 戻る