**R18くらいだべ**
〜本当は気になる存在2〜
どうやらこういうことには慣れていないようで、
舌で口内を嬲るように舐めまわしただけで身体はブルッと震え、
腰から下は一人では立てないくらい震えてしまっているようだ。
『慣れていない』ということにどこか安心して私はゆっくり唇を解放した。
東武東上はキスで吸えなかった分の空気を一気に吸い込み、
肺に入ってしまったのは苦しそうに咳き込んでいる。
けれど私はそんな東武の様子を一瞥しただけで、
今度はつなぎから少しだけ見えている首筋に唇を寄せ吸い上げた。
「・・・・っ・・・ひっ・・・」
押さえつけた手首がブルブル震える。
顔を首に埋めたまま目だけで東武を見れば、
口端からキスで溢れた唾液を垂らしながら真っ赤な顔をしていた。
弱弱しく首を振りながらなんとか手首を外そうともがいているサマが可愛くて、
私は今度は耳元に口を寄せ、耳朶を軽く噛んでみた。
「ひっ・・・ぃ!・・・!!」
やはり東武は身体を大きく震わせ目により一層の涙を溜め始めた。
全く、初々しいにも程がある。
けれどそれを可愛いと感じる私は相当のスキモノだ。
「・・・せ、・・・放せ・・・よ・・・!せい、ぶ・・!」
「・・・ふん。放したら私を殴って逃げるだろう?」
耳を舐めつつ、そっと息を吹きかけて耳元で喋る。
彼の手の速さは有名だからな。
東武は小さく震えた声で「当たり前だ」と答えたので、
私も「なら放すわけにはいかない」と返した。
東武が青い顔で私を見てくる。
黒い瞳は澄んでいて綺麗だが、怯えているサマが気に食わない。
その怯えた目をすぐに快楽の色に染めてやる。
私は壁に押さえつけていた手を、東武の頭上でひとくくりに纏めると、
空いた手で彼のつなぎに手をかけた。
東武は抵抗した。
だが・・・・・。
「・・・・あっ!」
私がTシャツの中に手をいれ、その中に隠れていた小さな粒を摘み上げると、
そのつまみ上げる動作と一緒に東武は身体を揺らし、声を出さないよう唇を引き結んだ。
「・・・なんだ?コレを弄られると気持ちがいいのか?」
「・・ち・・ちっげーよ・・!そ、そんなわけ・・・・!!!!」
震える声で反論するが、説得力はない。
なぜなら声が震えている理由が先ほどと違い恐怖ではなく快楽のようだからだ。
耳を舐め、胸の飾りを苛んでいると東武は身体はビクビク魚のように震わせている。
声を出さないように引き結んだはずの口も次第にだらしなく開き始め、
熱い吐息を漏らし始めた。
「・・・・ぁ・・・ん・・・・んん・・・っ」
「感じているようだな・・・・」
「・・・っ、か・・かんじて・・・なんか・・・・!」
感じていないと東武は否定するが、
私の片足は東武を押さえる為に彼の足の間に入れている。
すると当然彼の高ぶりがわかってしまうわけだ。
男の身体は感じていることを隠せない。
東武のその場所は確かに熱くなっているのだから。
「・・・ふん。もう少しココを弄ってやりたいが私も愉しみたいからな」
「・・・・っ、・・・な、何・・いって・・・うわっ!!」
私はTシャツから手を引くと、今度はつなぎのズボンに手をかけた。
勿論、東武は何をされるのか察したらしく身体を捩って抵抗してきたが、
そんなもの、感じ始めている身体では子供のような抵抗にしかならない。
私はつなぎの隙間から東武の下着の中に手を入れ、直に高ぶりつつある彼の性器を握った。
「!!!嘘・・だろ!」
誰かにそこを弄られるのは初めてなのだろう。
東武は私の行動に驚きつつも、自分で弄るのとは違う快感に再び熱い息を吐いた。
「・・・ぁっ・・あ・・!」
「・・・すごい感じようだな。もうこんなに先が濡れている」
「・・・っ、い・・・言うな!!・・う、うわっ・・あぁぁっ」
性器の先の部分をグリグリ親指の腹で擦り、更なる快感を引き出していく。
私の手はあっという間に先走りのモノで濡れ、
私はそのてを今度は彼の後へ移動させた。
「!!な、なにすんだよ!」
彼にとって性的行為は未知の世界。
今、私が触っている場所にこれから何をされるかなど知りもしないのだろう。
私はなんともいえない優越感をかんじつつ、そっと、慎重に慎ましやかな蕾に指を進入させた。
東武が息を呑むのが分かる。
押さえつけた身体がガクガク、大きく震え始めた。
・・・未知なる世界の恐怖、そんな震えだ。
私は彼の腕を開放し、その手で腰を抱きしめ、薄く開かれた唇に軽いタッチのキスを繰り返した。
「んっ・・・ん、・・・・」
開放した後も震えてダラリと下がっていた東武の腕は、
キスを深いものにかえるにつれ私の身体にまわされてきた。
「・・・ん、・・・く・・・せい、ぶ・・・」
「・・・・東武・・・っ・・・・」
キスを知らなかった東武が私のキスの仕方を覚えたのか、
自分から積極的に舌を使い私の口内を這い回っている。
彼がキスに夢中になっている間に窄まりに埋めた指を、2本、3本と増やして、
彼の身体を解していく。
そして指をバラバラに動かし、指があるシコリを掠めたときだった。
「・・・・!!あぁぁぁぁっ!!」
東武は・・・、東上はそれまでしていたキスを止め、
私の背中を必死で掴み身体を大きく震え上がらせた。
「・・・どうした?」
「・・・そ、・・・ソコ・・!」
「・・・・ん?・・・ここか?」
震える手で背中に捕まりながら東上は何度もコクコク頷いた。
私は知っている。
今、私が弄っているその場所がどんな場所なのかを。
でもあえて聞くのだ。
この場所が一体どうしたのか、と。
「ココがどうした?」
「・・・っ・・・あ、・・・そこ・・・へん!」
「・・・変?」
「か、身体が・・・ゾクゾクって・・!あ、・・あっ・・で、出るっ!!」
「それは困るな・・・・」
先にイかれては困る、つまらない。
私は彼の中に埋めていた指を一気に引き抜いた。
東上から不満そうな声が漏れる。
「大丈夫だ・・・またすぐに入れてやろう」
そう、囁けば流石の東上も分かったらしい。
そして怖くなったのだろう。
クルリと身体を翻し逃げようとしたが、
私は逃げる東上の背中を後から抱きしめるように再び壁に押さえつけると、
中途半端に脱げかけている東上のつなぎを彼から剥ぎ取った。
Tシャツ1枚になった東上。
暴れる東上の片足を持ち上げ、
私は丹念に解した彼の小さな入口に己の熱く猛った熱を押し当てた。
息を呑む東上の気配を感じたが、
先端を小さな場所に埋めるとそのまま一気に突き上げた。
誰もいない構内に東上の絶叫が響いた。
「・・・・あっ・・・あ・・・痛っ・・・・」
「・・・っ・・・、我慢しろ。直ぐには・・・動かない」
「・・・!!・・・ったりめーだ・・・・っ・・」
東上はブルブル震えている。
私は足を抱えなおし、
あいている手で挿入の衝撃で萎えている彼の性器をあやし始める。
東上の口から甘い息が漏れ始める。
中に埋めた私自身の、私の手淫に合わせるかのように蠢き始める。
「・・・・・く・・・」
「・・・せ、い・・・ぶ・・?」
私が息を乱したのがわかったのか、東上はトロンとした顔を私に向けてきた。
眉間に皺を寄せ、耐えている私を見とめると人の悪い笑みを浮かべ、
くわえ込んでいる私をギュゥゥ・・・と締め付けたのだった。
「・・・・っ!!!うっ・・」
「・・・・おまえ、も・・・感じてんだ・・・?西武・・・・」
「・・・東上!」
「・・・え?・・・あっ・・・や、やだっ!!」
悪戯猫にはお仕置きが必要だ。
本当はもう少し待つべきなのだろうが、私もそろそろ限界だ。
一度ゆっくりと中に埋めた性器を入口限界まで引き抜き、また一気に突き上げた。
東上は抑えられない嬌声をあげる。
そしてさっき一番感じていた場所を先端で抉るように擦ってやれば、
東上は咽を仰け反らせて知らず知らず喘いでいた。
「・・・や・・やだ!・・・そこ、・・やだっ・・ゾクゾクする!」
「感じて・・・、いるんだろう?・・・もっと・・・、強くか?」
「強いの・・・やだっ・・・!い、池袋!!」
「!!!!、うっ・・・!!」
名前を呼ばれ思わずイきそうになったのをなんとか気力で堪える。
私がより強く東上のあの場所を擦りあげれば、
仕返しのように東上は咥えている私を真っ白になるくらい締め付けた。
どれくらいの間、その行為を繰り返していただろうか?
東上も私ももうそろそろ限界だった。
私は腰の動きを速め、同時に東上の性器を数回強く擦った。
東上の身体が大きく震える。
私の身体も大きく震える。
そして全ての音が聞こえなくなり、私と東上は同時に弾けた。
静まり返った駅構内。
私の頬は赤い手形がくっきり浮かんでいる。
まぁ、グーで殴られなかっただけましなのだろう。
行為が終わった後、東上はズルズルと床にへたり込んだ。
私が手を差し出せば、コトの重大さに気がついたのだろう。
顔を真っ赤にさせたり真っ青にさせたりして、私を見上げてきた。
口をパクパク動かしているサマは金魚のようだが、
そんなしぐさもたまらなく可愛いと感じてしまうのだから私は重症だ。
東上は急いで床に落ちたつなぎを拾い、身に付けると、
勢いよく立ち上がり私の頬に向って平手打ちをしてきたのだった。
避けようと思えば避けられたソレを私はあえて受け止めた。
東上は相変らず真っ赤な顔と青い顔を繰り返しながら、喚いていた。
目に涙をため私を睨みながら。
そして喚き疲れるとクルッと背を向け覚束無い足取りで東武の池袋駅へ去っていく。
私はあえて追わなかった。
そんな必要もないと思ったからだ。
彼の周りにはいろんな誘惑が多い。
その一番の誘惑頭である秩父鉄道は早々に奪った。
他のJRやメトロはそうはいかないが、
私は彼らが手を出す前に彼の身体だけは手に入れたのだから。
あとはゆっくり時間をかけて心を手に入ればいい。
・・・抱いた感じでは東上も私に対し思っていたほどの嫌悪を感じてはいないようだから、
あと・・・数年・・・そう、数年もすればきっと完全な形で手に入ることだろう。
それまでは今までの火と油の関係を愉しむのも悪くないのかもしれない。
有難う御座いました。
好きな子ほど苛めたいんですよ(汗)
そういえば私、西武線ってあまり乗ったことない気がします。
住んでる場所の問題なのでしょうがね。
2010/8/7
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