〜注意〜
これより先の駄文は東上が女の子になってます。
それでも「OK」な方のみご拝読くださいませ♪
あ、ちなみに有楽町×東上前提で!
・・・それでは行ってらっしゃい
なんでこの場所にいるのか?とか・・・。
まぁ、直接繋がってはいないけれども同じ東武だし、
彼の特急はまがりなりにも池袋を通るし、
彼が東上のところに来ていても不思議ではないのだけれど・・・。
「何しにきやがった!?」
いつもの如く、東武東上と東武日光は喧嘩をしていた。
まぁ、大抵は日光の嫌味に東上がカチンときて言い返し、
それが口論から喧嘩に発展するのだが・・・・。
メトロの有楽町はそんな毎度お馴染みの景色を眺めつつ、
いつもある疑問が思い浮かんでいた。
「(なんで日光はいつも東上につっかかるんだ?)」
まぁ、東上が『本線』を名乗っていたり、
もう一つの『本線』である自分たちよりも稼ぎ頭であったりと、
日光としては気に喰わないことが多々あるのが事実なのだろうが・・・。
「(いや・・・、それにしても突っかかりすぎだよなぁ・・・)」
ウーン・・・と考えつつも、
なんだか怒付き合いに発展しそうな勢いの空気になってきたので、
有楽町はそろそろ止めようと二人に近づく。
すると今まであまり鮮明ではなかった二人の会話が段々クリアになっていくのだった。
「うるせーな!この格好のドコに問題があるんだよっ」
「問題大ありだろーが!!」
「どこがだ!!てめぇよりきちんと着てんじゃねーか!
それとも何か?つなぎの上を腰で巻いてちゃダメだってのかよっ!?
生憎だが今日はつなぎの上もちゃんと着てるぜ?」
「俺はそんなこと言ってねーだろーがっ!
てめぇだってそんくらい分かってんだろ!?」
「・・・・っ」
どうやら二人は東上の格好のことで喧嘩をしているようだった・・が、
有楽町はそこで首を傾げる。
東上や日光、つまり東武はつなぎを制服としているが、
東上が言うとおり、彼は腰につなぎの上を巻いてはいる時があるものの、
それ以外はきちんと着ている。
それに引き換え東上のいうとおり日光の方が着崩しているように感じられる。
「(一体どういう意味だろう??)」
わかんないなぁ・・・、と更に首を傾げつつ、
とにかく喧嘩を止めようと有楽町はいつものように東上の背後にまわった。
東武の連中は大概が有楽町よりも小さいが、
何分ガテン系ばかりなので止めるのも一苦労なのだ。
それならば普段あまり接点のない日光よりも、
普段何かと接点のある東上の方がいささか止めやすい。
「まぁ、まぁ、東上?今日はそれくらいにしてさ・・・」
いつものように愛想笑いを浮かべ、背後から東上の脇に腕をいれ、行動を抑える。
「な、なんだよっ!放せ!!有楽町!お前には関係ないだろっ!」
「うん。まぁ、そうなんだけど・・・、
この場所はまずいんじゃないかなぁ・・・?」
人の目もあるし?と、言えば東上はグッと言葉に詰まったように唇を引き結び、
プイッとふて腐れたように有楽町から目を反らしたが、
身体から力が抜けたのが分かったのでどうやら日光に殴りかかるのは諦めたようだ。
ふぅ・・・と安堵の息を吐いて、
もう一人の相手、日光を見れば何やら射殺さんばかりに睨まれているではないか。
「・・・(???なんだ???)」
そういえば以前も日光と喧嘩をしていた東上をこうして止めた時、
日光はそれはそれは厳しい目つきで睨んできていた、ような気がする。
「(なんだ???あ、日光にとって東武以外は全部敵だからか??
だから俺が東上に触るのが気に喰わないとか??)」
と、有楽町が考えていたら、不機嫌マックスな日光の声が響いてくる。
「おい、営団!」
「え?あ、はい??」
「・・・・いつまでソイツに触ってんだよ?あぁ!?」
「・・・へ?ソイツって・・・?」
「東上に決まってんだろ!?さっさと離れやがれ!この助平が!?」
「はいぃぃ???」
「おい日光!!」
何言ってやがる!?と東上は日光を睨む、が、
有楽町は目が点のまま固まってしまっていた。
東上に、同じ男に障っただけで助平とはこれいかに??
いや、有楽町が日光のように同棲を愛するタイプならばわかるが、
生憎有楽町にそのような性癖はないのだ。
有楽町が目を瞬かせていると、
東上は日光の胸倉を掴み、キッと睨んでいる。
すると日光はバツが悪かったのか、
小さく舌打ちをして東上の手を無理やり引き剥がす。
「・・・・ふん。まぁ、今日のところはここで帰るけどよ・・・、東上!」
「なんだよ!?つーかさっさと帰れよ!」
「はっ!言われなくても帰る!・・・けど、東上!」
「あぁ!?」
「今日は引き下がるが、5月1日は引き下がんねーぞ!?
それからさぼんじゃねーぞ!」
「・・・・っ!!さぼんねーよ!」
東上の言葉に日光がニヤリと笑う。
東上はしまった、と思うが後の祭りだった。
「・・・その言葉、忘れんなよ?
ま、そこに営団の証人いるから撤回はさせねーけどな。
言っておくがちゃんとした格好してこねーと、
昔社長が用意してくれた『アレ』着て貰うからな・・・」
「・・・・っ」
この二人はいつも帰り際でさえも言い争いをしている。
有楽町はそれを見守りつつも、再び『?』が浮かんでしまっている。
「(5月1日は・・・東上の開業日か?
あ、本線で何かやるのか???
それにしてもちゃんとした格好って・・・?
スーツとか???うーん????)」
どういう意味だろう?
益々わからない・・・、と、考えていたら、
押さえ込んでいた東上の身体に再び力が入り始めているのを感じたので、
有楽町は再び腕に力を込める、が、
今度は怒りに震えているためか今度はそれくらいでは止められそうもなかった。
「(身体全体を抑えるか・・・)」
有楽町がそう決心し、
脇を抱えていた両腕を東上の胸元に持っていったときだった。
「・・・!!うひゃっ!!」
東上から聞いたこともないような声が聞こえてきた、が、
有楽町はそんなことにかまっていられなかった。
なぜなら今、有楽町の手には柔らかいものがあるからだ。
悲しいかな、男の性か、
いや、本能が手に触れている何かを確かめるべく勝手に手を動かしたのだろう。
手にあたる柔らかいものを二度、三度、揉んでしまうのだった。
東上の耳元が見る間に赤くなる。
有楽町の顔も見る見る真っ赤になっていく。
・・・そして日光の顔には青筋が立っていた。
「・・・え?・・・えぇ・・・??」
口をパクパクさせ、言葉を言いよどんでいると、
日光が青筋を立てながら東上と有楽町を東武の休憩室まで連行するのだった。
そして休憩室で・・・・。
「てめぇ!!『さらし』はどうした!?いつもしてたじゃねーか!?」
「う、うるせーな!!今日は寝坊したんだよ!?」
「はっ!女だってばれたくなかったわりにはお粗末な結果じゃねーか!」
「・・・・っ!!!」
二人は相変らず言い争っているが有楽町にはどうでも良かった。
それより東上の性別の方が重大だったのだ。
「(まさか東上が女の子・・・、や、でも・・・えぇぇぇ??)」
だが思い返せば東上が女の子ならば、
有楽町が触れたときに日光が睨んできたのも納得できるのだ。
彼はゲイだが一般常識も持ち合わせていて、昔気質だ。
恋人でもない男が自分の身内の東武の女の子に触るのは我慢できないのだろう。
彼の言う、
『きちんとした格好をしろ』
は、
『女の格好をしろ』
と言う意味だったのだろう。
東上がなぜ男として生活をしているのかは知らないが、
日光にはそれも許せないのかもしれない。
だから日光はいつも東上に突っかかっていたのだ。
・・・それなら全てが納得できる。
有楽町がそんな風に思考をグルグルさせている間も、
日光と東上は相変らず言い争っているのだった・・・・。
ありがとうございました。
女体化の第一話です。
一応、相手は有楽町ってことで(汗)
何話か続きます。
ヒッソリ続きます。
忘れた頃に続きがUPされます・・・多分。
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