〜東武のクリスマス 武蔵野と越生〜

「よぉ!越生」
「!武蔵野!何しにきやがった?!」
「ん〜?東上が夕飯食わせてくれるってゆーから」
「・・・まだ帰ってきてねーぞ?」
「ふぅん?じゃ、上がって待ってていい?」
「仕方ねーな〜、今、片付けるからまってろ」
「へいへい・・・って、何して遊んでたんだ?」
「・・・・国鉄さまはメンコもしらねーのかよ?」
「メンコは知ってるって・・・どれどれ、見せて?」
「少しだけだぞ!東上がクリスマスプレゼントでくれたんだ!」
「へぇ?・・・メンコとはまた古風な・・・って、越生さん?」
「あ?」
「・・・これ、メンコ?」
「メンコじゃなかったらなんだってんだよ?」
「何って・・・牛乳パック?」
「!!??う、うるせーよ!!そこは突っ込むところじゃねーんだよ!!」
「だってよぉ・・・」
「とーじょーが俺のために一生懸命作ってくれたんだぞ!それをお前は侮辱するのか!?」
「作ってくれたって・・・・牛乳パックで?」
「そうだ!俺だけじゃねー!大師の分だって作ってくれたんだぞ!
 お前ら国鉄はバカにするかもしれねーけどな、プレゼントってのは心が大事なんだよ!」
「・・・ごもっともなご意見」
「このメンコ、確かに牛乳パックだけど東上が夜なべして作ってくれたんだぞ!
 つまり真心ってやつでできてんだ!それをお前は・・・・!」
「・・!!お、おいおい!泣くなって!!俺が悪かった!これ、このとーり!
 よくみれば超格好いいじゃん!そのメンコ!」
「・・・本当にそう思ってるのかよ?」
「もちろんだって!あ、どうせなら東上待ってる間にそれで遊ぶか〜??」
「・・・・!いいのか?」
「ま、ただ待ってるのも暇だしなぁ・・・、それに越生だって一人でやってもつまんねーだろ?」
「ああ!つまんねー」
「よしよし!言っとくけど俺、メンコやったことねーから弱いぜ?」
「はぁ?メンコで遊んだことねーのか??コレだから若造は困る!
 弱いのは架線だけにしておけよな!」
「若造って・・・(まぁ、見かけはともかく確かに年齢は俺が下だけど)」
「俺が教えてやるから覚えろよな!」
「へいへい」


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