〜青色ミステリー2〜
「・・・は・・・ぁ・・・んく・・・っ」
「・・・ほら、口を開かなければ舌を入れてやれないだろう?」
「ふ・・・んっ・・・」
東上が池袋で次の電車を待っていたら突然西武池袋は現れた。
そしてなにやらワケの分からないこと、
『路線図の色を青くした理由はわかった。
貴様がそんなにシャイだとは・・・、かわいいところもあるものだな?』
と、言ったと思ったら、
直ぐ近くにあった乗務員待機室に連れ込まれ、
西武池袋は入口に鍵をかけたかと思うと、突然口を塞いできたのだ。
突然のことにわけも分からず、
抵抗らしい抵抗も出来ず、あれよあれよとつなぎが脱がされていた。
顎をつかまれ、唇を吸われる。
なんとか口を硬く閉じ、舌の侵入は阻んだが、
何度も何度も熱い舌で唇を撫でなれ、
挙句の果てには西武池袋の指がTシャツの中に入り込み、
背中のラインに沿って優しい手つきで撫でてきたので、
その感覚に思わず背を撓らせ、
西武池袋に思いっきり抱きついてしまい、
ソレと同時に閉じていた口も開けてしまって、舌の侵入を許してしまう。
「んー!!んーー!!」
「・・・東武・・・・」
そんな熱のこもった声で呼ぶな!!と、
東上は渾身の力を持って、西武池袋の顔を引き剥がすことに成功する。
「・・はぁ・・はぁ・・・。
な・・、なななな・・なんなんだよ!!てめーーー!!」
互いの唾液で濡れた唇をゴシゴシ拭いながら脱がされたつなぎを拾おうと腰を屈める、
が、屈める前に西武池袋の手が東上の下着のゴムに伸び、ズルリと下ろされてしまい、
東上は真っ赤になって再び西武池袋に抱きついてしまう。
東上としても西武池袋に抱きつくなどしたくなかったのだが、
自分のモノを隠すものが悲しいかな、西武池袋自身しかなかったのだから仕方ない。
けど、西武池袋からみればその行動はやっと想いが通じ嬉しくなった東上が甘えてきた、
という風にしか解釈されないわけで・・・・。
「そう急かさずともこれからは沢山抱いてやる・・・」
ふふっ、と優しい顔と声で言われ、東上はゾワゾワとそう毛だってしまった。
一体全体、西武池袋はどうしたというのだろう?
あんなに犬猿の仲だというのに、どうして自分にこんなことをしているのか?
さっぱりわからない。
わかっているのは、ただ貞操の危機だということだけだ。
東上が抱きつくと、西武池袋もぎゅっと抱きしめ返してきた。
その行動に東上はさらに寒イボがたったが、
下半身丸出しの状態なので突き飛ばすことも出来ない。
そしてより密着したことで東上はある恐ろしいことに気がついた。
「・・・つーか!!なんでてめぇはそんなに興奮してやがんだよ!!?」
そう、密着しているから気がついてしまったのだ。
西武池袋がなにやらとても興奮しているという事実に。
その証拠に東上のおへそ辺りにはなにやら硬いものが当っているのだ。
「長年の念願が適うのだ。興奮もするというものだ」
「・・・な、長年の・・念願・・・って・・・?」
聞きたくもないが聞かなければこの状態は脱出できない。
「ここまでくるのに随分回り道をしてしまったが・・・。
貴様も私も素直でなかったという事だな?
だが貴様の可愛らしい告白に私も意地を張るのはやめて、
自分の気持ちに正直になろうと思ったのだ。
・・・・堤様もきっとお許しくださるだろう」
「お、俺の可愛らしい告白ってなんだよ!?
何を『堤様』が許すってんだよ!!?」
「・・・堤様がお許しくださるのは私と貴様が結ばれることを、だ」
長かったな、と愛しそうに東上の頬を撫でる西武池袋。
けれど対照的に東上の顔は青くなっていく。
「(結ばれるって・・・、や、この状況だから分かるけど!
なんでそんなことに至ってんだよ!!!)お、おい!!西武!俺は・・・」
なんとか思い止まらせようと口を開くが、
薄っすら微笑んだ西武池袋のキスによって言葉は封じ込められてしまう。
キスの直前に、
『分かっているから何も言わなくていい』
と、言っていたが、東上としては、
『なにもわかってねー!!』
と、叫んでやりたかった・・・・、
息も止まるような激しいキスで出来ないけれども。
「んぅ・・・、んっ」
なんとか逃れようと懸命に身を捩るが、
西武池袋は小さく笑うだけでものともしなかった。
喧嘩は強いつもりでいたが寝技に持ち込まれると、
わりと小柄な東上では体格のいい相手には適わない、という事実に気がついた。
・・・・気がつきたくはなかったけれども。
「(てか、コイツと俺ってこんなに差があったのかよ!?
身長だってそんなにかわんねーハズだろ!!?)ん・・・っ」
そうこうしているうちに西武池袋の細長い指があらぬ場所に触れ、
そしてゆっくりと入り込んできて掻き混ぜ始めたりするものだから、
その初めての感覚に恐怖を覚えた東上は西武池袋にさらにしがみついてしまう。
「あー!あー!あっ!!やめ・・・ろ・・・って!!」
「・・・腰が揺れているのにか?気持ち良いのだろう?
さっきから私の指に喰いついてはなさないぞ・・・?」
「んなわけ・・・あるかよ!!そりゃ異物を追い出そうと・・・うっ・・んぅ!!」
「・・・そろそろよさそうだな?」
「はぁ?!いいって・・・っ、・・なに・・・が・・・、!!??」
指が抜かれ、変わりにあてがわれた熱いものに東上は蒼白になった。
西武池袋はそれを経験のない東上の怯え捕らえたらしい。
小さく微笑んで、額にキスをすると、大丈夫だと囁いた。
「な、何が大丈夫なんだよ!!?気色悪いもん入れんな!!やっ・・あっ・・」
だが、懇願虚しく、東上の片足を抱えあげた西武池袋は、
ゆっくりと己の怒張を埋め込み始めていく。
指とは比べ物にならない圧迫感と、
初めて受け入れる激痛に東上の顔から血の気が引いていく。
それを見た西武池袋は心配そうに東上の顔を覗き込んだ。
「・・・・まるで路線図の青だな」
「・・・・・?」
少しでも痛みを和らげようと、西武池袋にしがみついたまま、
東上は涙を浮かべた目で西武池袋の顔を覗き込んだ。
「あの路線図の青のように真っ青な顔だ」
「・・・ろせんず・・・?」
「貴様の可愛らしい告白は気に入ったし、
我々の色だから、私としては好ましいのだが、
愛し合っているときにはそんな顔はさせたくないものだ」
「・・・あ・・・愛し・・・・???」
一体どういう意味だ??と涙の浮かんだ目を瞬きさせると、
その涙を西武池袋の唇が優しく吸った。
「私への愛の告白が出来ず、
路線図の色を青にすることで気持ちを表すなど・・・、
普段は生意気で腹立たしいが、可愛らしいな・・・東上」
「!・・・そ・・・れっ・・・って・・・?」
「ん?」
わけが分からず東上が目を見開けば、
西武池袋は秘密がばれて目を見開いたと解釈したようだ。
「・・・副都心が教えてくれた。
貴様が私への想いを伝える為に、わざと自分の路線図を青にしたとな」
「!!!????はぁ!!?副都心???(どういうことだよ??)」
「・・・気づかなくて悪かったな?」
「・・・・・・っ」
「そうそう。そういえばさっき新たに気づいたんだが・・・・」
「んぅーーー!」
西武池袋のモノが東上に馴染んだと感じたのか、
池袋は東上の中に入れたものをゆっくりと動かし始めた。
東上は池袋にしがみついたままただ揺さぶられるしかなくなっていく。
ゆっくりと東上の中を穿ちながら、池袋は囁くように行った。
「よくよく見れば貴様は発券機も青色だったんだな」
「・・・!!!うっ・・・あっ・・やっ・・・」
「・・確か、私の記憶も定かではないが東武本線の発見着はピンクのはず。
だが貴様は青色・・・・、そんなに私が好きだったとは・・・・」
西武池袋はそこまで言うと近くにあったテーブルに東上を押し倒した。
そして今までは様子見であったのだろう、
ゆっくりしていた動きを段々速めていき、
ついには結合部分からは耳を塞ぎたくなるような濡れた音がし始めた。
「やっやだっ!!せい・・西武!!動くなって!!そこ、擦んな・・・!!」
「・・・そこ?」
東上が一際甲高い声をあげる部分を見つけ、西武池袋はわざとそこを執拗に穿った。
「そこ・・・っ!やだ・・!だめっ!!やだっやだっ!!」
「・・・つまり・・・ここが、一番、いいわけ、か・・・・ふふ・・・」
「ちがっ!!・・・やだっつてんだろ!!」
やだ、といいつつも東上は西武池袋の首にしがみつき、
彼の耳元で熱い吐息を吐いているのだから説得力はなかった。
違うのに、これは生理現象だ、と言おうとするが、
突き上げられるたびに身体は悦びに震え声にならない。
東上の目には悔し涙と、すぎる快楽から滲む涙が合わさり、
そっと頬に伝い落ちていた。
西武池袋がそれをそっと舌で掬い、
薄く開かれた東上の唇に唇を寄せた。
塩味のするキスを受け止めながら、
しばらくの間放って置かれた東上の性器が池袋の手に包まれる。
そして彼の手に扱かれ吐精するのと同時に、
耳元には低く呻く西武池袋の声、
そしてお腹の奥で温かいものを受け止め、身体を小刻みに痙攣させた後、
東上はグッタリと四肢を投げ出すのだった。
「おい!!てめぇら!!」
「・・・・!(来た)」
「・・・!!(来ましたか)」
「そこの金髪の営団!二人組み!!」
「・・・・ははは・・・どこかで聞いた台詞だ」
「・・・ですねぇ・・・・」
「おい・・・・!!」
「・・・・おや、東上さん!オハヨウゴザイマス」
「(副都心・・・白々しいぞ?)おはよう、東上」
「呑気に挨拶をしてる場合じゃねーんだよ!!てめぇら昨日・・・・!!」
「・・・・と、東上??どうした???」
「・・・な、なんでもねぇ、よ・・・・痛っ」
「東上さん、どこか痛いんですか??」
「うっせーよ!!腰もケツも痛くなんてねーよ!!」
「(それはいたいと言っているようなものなんですけど?)」
「(つまり腰とお尻が痛いわけだな・・・・?)」
「・・・ててっ・・・、ところで有楽町、副都心」
「・・・え?」
「なんですか?」
「・・・・お前ら、昨日、西武池袋に何を言ったんだよ?」
「・・・何って・・・、僕たち何か言いましたっけ??」
「さ、さぁ・・・??何を言ったかな???あはははは・・・・」
「すっとぼけんな!!路線図で俺の○部分が青いのは、
西武池袋を好きだからとか言ったそうじゃねーか!!」
「あー・・・、そういえば言ったような気がしなくもないです」
「・・・・えぇ??そうだっけ???あはははは」
「・・・棒読みが白々しいぞ・・・、あぁ!?どうなんだよ!!」
「まぁ、電波な会話を止める為に言ったような気もします」
「なんで!んな適当なこといったんだよ!!
あのやろぉ・・・挙句の果てには本線と違って、
俺の発券機が青いのもそうだとか言ってやがったぞ!?」
「・・・そういえば伊勢崎線系はピンクだよな」
「ですねぇ・・・・、これまたビンゴでしたか」
「アイツもてめぇらも勘違いしているみたいだからこの際言っておくけどな!
俺の発券機や路線図が青いのは俺のカラーが本来は青だからだ!!
だから『TOJO LINE』も青色だっただろ!?」
「(別に勘違いはしてないんですけどね・・・・)そうですねー・・・」
「・・・そういわれれば東上のとこって青が多いかもなぁ・・・
(でも俺たちは勘違いしてるわけじゃないぞ?とは言えないな)」
「お前らの勘違いのせいで酷い目にあった・・」
「酷い目・・・?」
「(聞かなくてもなんとなく想像できますが)どうしました?」
「・・・・西武にヤられ・・・・!!な、なんでもねーよ!!」
「(西武にヤられたんだな・・・・)ふーん・・・・」
「(ヤられちゃいましたか・・・)そうですかぁ・・・」
「と・に・か・く!!金輪際!恐ろしい勘違いはすんなよな!!わかったな!?」
「・・・・わかったよ。ごめんな?東上・・(いろんな意味で)」
「はーい!すみませんでした、東上さん(色々な意味で)」
「よし!・・・・(うぅ・・それにしてもまだ何か入ってる気がする・・)」
ありがとうございました!
いつものごとく一方的に東上がヤられてます(笑)
多分、私はこういう西武×東上が好きなんだと思います。
お付き合い、ありがとうございました♪
そういえば伊勢崎線系ってまだ発券機ピンクなのかしら??
記憶が曖昧なんですよね・・・、あまり使う機会がないもので・・・。
ちなみにドコの作った路線図かは知りませんが、
●東武東上線の●の部分が青くなっているのは本当です。
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