〜グローバルな気持ち〜
「・・おや?蚊取り線香くさい」
「え?」
「せんぱーい!夕べはお泊りですかぁ?」
「え・・えぇぇぇぇ!?」
「蚊取り線香の香りってことは東上さんのとこですね?」
「・・・・・ぅ」
「あの家はクーラーがなさそうですもんね!
窓を開けて寝るから蚊取り線香は必需品なんですね!」
「・・・お前ねぇ!そうやって人のことを根掘り葉掘り・・・」
「えっちはしたんですかぁ!?」
「ぶっ!!副都心!!」
「嫌だなぁ・・・、怒らないでくださいよ。
いくら本当のことを聞かれて恥ずかしいからといって」
「何が本当のことだよ!」
「・・・おや?してないんですか?
あ、まだ付き合ってないんでしたっけ??それは失礼しました。」
「付き合ってるよ!!だけど東上の家でできるわけないだろ!」
「何故です?」
「越生もいるんだぞ?」
「・・・・!ああ、そうでしたね。でも子供が寝てから致せばいいんじゃないですか?
それとも東上さんって声がすごーく大きいとか?」
「知るか!?」
「・・・・知らないと言うことはまだまだプラトニックな関係なんですネ」
「違う!」
「はははっ!嫌だなぁ、先輩☆言っていることがハチャメチャですよ?」
「副都心!」
「はははははっ!」
「『ははは』じゃない!昨日はただ東上が付き合ってくれって言うから付き合っただけだ!」
「・・・へぇ?じゃ、デートをしたんですね〜」
「・・・デート・・・まぁ、そうなるのか・・・な?」
「僕に聞かないでくださいよ。手を繋いでショッピングしたりするのはデートですよ☆」
「・・・手、は繋いでない。写真は撮ったけど」
「写真ですか!二人の記念すべきメモリアルの1枚ですね〜。
見せてくださいよ」
「・・・・あ・・・ああ・・うん。」
「・・・どれどれ?・・・・・おや?これは・・・」
「川越線の70周年記念の写真だよ。
東上が埼京に誘われてたらしいんだけど一人じゃ行きにくいからって」
「へぇ!それでこれを撮ったんですかぁ!JRの車掌の服ですね。
でもこれって子供さんだけなんじゃないんですか?」
「本当はな。でも埼京が特別にって・・・・」
「ああ、成る程。だから先輩も東上さんも2枚のうちの片1枚は女性の制服なんですね〜」
「・・・・!!!!余計なことは言わなくていい!」
「えー?僕はただ見たままの事実を言っただけですよ?
いいじゃないですか!お二人ともよくお似合いですよ、女性の制服」
「・・・嬉しくないぞ?」
「そうですか?本当にお二人とも可愛いのに・・・、食べちゃいたいくらいです☆」
「・・・・は?何言ってんのお前・・・」
「僕は思ったことを言っただけですよ。
有楽町先輩も東上さんも食べちゃいたいくらい可愛いです☆」
「・・・食べちゃいたいって・・・、!お前、東上が好きなのか!?」
「ヤダなぁ、人の言葉はキチンと聞いてくださいよ。
僕は『二人とも』って言ったんですよ?」
「・・・・えーっと・・・どういう意味かな??」
「僕は東上さんも好きですけど、有楽町、貴方のことも好きなんですよ」
「・・・はぁ!?」
「そんなに驚くことですか?僕は貴方ともずっと一緒にいましたけど、
貴方と一緒に『新線池袋』で東上さんとも走っていたんですよ?」
「あ・・・、ああ・・まぁ・・確かに」
「だから二人ともを好きでもおかしくないでしょう?」
「・・・い、いや・・・それは・・・どーなんだ??」
「だいじょーぶ☆僕はお二人とも面倒を見てあげられますから!
今はまだ渋谷どまりですけどいずれはもっと伸びますからね!」
「へ?」
「物事はグローバルにですよ、先輩☆
日本はともかく世界では一夫多妻制なんて珍しくないですから!」
「あ、あの・・・副都心?」
「そしたら先輩も晴れて東上さんとえっち出来ますよ?
ま、3Pってやつになりますけど!」
「3P・・って、お前ねぇ!」
「おや?嫌なんですか?まぁ、たまにはお二人だけで愉しんでも僕は・・・」
「ちーがーう!東上とは東上の家ではしてないだけで他でしてる!
俺がいいたいのはそうじゃなくてどうして俺と東上がお前と・・」
「・・・へぇ!本当にすでに経験済みですか?
でも東上さんってホテルとかは嫌がりそうなタイプですよね?
あ、まさか青かんプレイですか!意外と大胆なんですねぇ〜」
「!!!!????」
「おや?真っ赤だ・・・。冗談で言ったのにまさか本当に?」
「う、うるさいな!関係ないだろ!?」
「アハ☆先輩ってば正直ですね☆かわいい!」
「か、可愛いって言うな!」
「大好きですよ、有楽町」
「うるさい!!もう黙れ!」
「本当なのに・・・やれやれ」
「やれやれ、はこっちだ!俺はもう行くぞ!」
「はいはい。遅れると東上さんの雷が落ちますからねぇ・・・」
「お前、さっきの話は東上にはするなよ?」
「どうしてです?僕は本気なのに・・・」
「いいからするな!これ以上引っ掻き回すな!」
「・・・・引っ掻き回すって・・ひどいなぁ・・。
ま、先輩のかわいい顔も見れたししばらくは大人しくしてますよ」
「しばらくじゃなくてずっと大人しくしていてくれ・・・・」
「でも東上さんのかわいい顔も好きなんでほかの事ではからかいますよ、東上さんを☆」
「お前ねぇ!」
「僕は欲張りなんです。先輩も覚悟しておいてくださいね☆」
「・・・・・はぁ・・・」
「ため息とは酷いなぁ・・・」
「ため息もつきたくなるだろー?頼むから・・本当に・・・」
「これから先が楽しみですね!」
「・・・・・うぅ・・・」
2010/7/25
ありがとうございました。
有楽町×東上←副都心な話です。
副都心は有楽町と東上が両方すきなんですよー、みたいな話し。
たぶん続きます・・・・・。
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