〜腕相撲・武蔵野と越生と大師〜


「かった〜!!越生!大師、武蔵野にかったよ!」
「すげーじゃん!大師!」
「・・・・っ(嘘だろ〜!!?)」
「武蔵野、にっこーより弱いね☆20びょうでたおせたよ!」
「へー?大師は日光のヤツにも勝ったのか?」
「うん☆にっこーは30びょうでたおしたの!」
「で、軟弱武蔵野は20秒ってか・・・、武蔵野・・お前・・・」
「!!言うな!越生!!」
「言うなって・・・、俺にも大師にも負けるなんて・・・、
 本当にダメダメじゃねーかよ・・・・・」
「んなこと言ったってしょーがねーでしょ?お前らが強すぎなんだよ」
「んなこたねーだろ?俺ら子供だぜ〜?
 んでお前は仮にも大人だ。大人は普通は子供より力はあるはずだろ??なー、大師」
「うん!」
「普通は、だろ?でもお前らは普通じゃねーワケよ?わかる??」
「ふざけんなよ!俺らを侮辱する気か!?東上にいいつけるぞ!」
「侮辱って・・・本当のことだろ〜??」
「俺らのこと普通じゃねーって言ったじゃねーか!」
「いってた〜」
「褒め言葉だろー??」
「どこがだ!?これだからデリバリーのない国鉄は嫌なんだ!」
「???デリバリー??(なんじゃそりゃ??配達がなんだってんだよ??)」
「???ねー越生、でりばりーってなに??」
「ん?心配りのできないヤツってことだ。本線にもそういうヤツいるだろ?亀戸とか」
「かめーど???ふーん???」
「アホか!そりゃ『デリカシー』だろ!ったく力だけ大人顔負けなのかよ!?」
「あ!また俺らを侮辱しただろ!?」
「してないって!本当のことをいっただけだ!」
「本当のことでも何でも人を小ばかにした発言はデリバリーにかけるんだよ!ばかしの線!」
「だからデリバリーじゃなくてデリカシーだって!
 だいたいお前だって国鉄だの、ばかしの線だの俺を侮辱してるじゃん?」
「俺らはいーんだよ!」
「はぁ??どんだけ俺様なんだよ?」
「とーじょーが良いって言ってたかんな!つーことはオッケーってことだ!」
「・・・東上が??」
「武蔵野にはいーっつも迷惑かけられてるからちょっとくらい悪く言ってもいいって!」
「・・・・・うぅ(反論できねー)」
「折角だから今回のこの腕相撲の結果も東上に報告しといてやるよ」
「へ?」
「武蔵野は俺や大師にも負ける超軟弱だってな!」
「げっ!」
「はーい!!大師もいささきにいう〜!!」
「げげっ」
「東上も伊勢崎もお前のこと冷たい目で見るだろうなー」
「・・・・っ、二人とも!!!
 (東上からメトロ、伊勢崎から宇都宮とかに伝わっちまうじゃねーか!冗談じゃねーよ)」
「ああ?なんだよ?」
「どーしたの、武蔵野??まっさおだよ?」
「あのさ!ケ、ケーキ買ってやるから今の勝負の結果は誰にも内緒、内緒な!な?」
「はぁ?食べ物で懐柔する気か??」
「懐柔じゃないって!正当な取引!だからお願い!」
「・・・・しかたねーなぁ・・・イチゴと栗が俺は食べたい」
「・・・・んっとねぇ・・、なら大師はね、イチゴとチョコでおくちにちゃっくする!」
「本当か!?」
「おう!男に二言はねーよ」
「大師もーー!」
「ほっ、恐悦至極に存じます!なら早速行くか!」
「いく〜!!」
「なら俺は玄関の鍵を取ってくる」
「じゃ、俺は大師と外で待ってるわ
 (つーか二人とも、その身体でケーキ二個も食べるのかよ?
 腕力の秘密はその食欲か????)」

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