的確な指示を与える。
少しも焦った様子の無い儘。
全てが終われば私の元へ来るのだろう。
微笑みながら、雨に濡れた髪をかき上げて。
冷えた身体を抱きしめる為、いそいそと温石を用意する楽しさ。
― 雨降り ―
雨の日は、小さな足音さえ響き渡る静かな屋敷。に気が付いた関羽は、笑顔でを暖かい部屋へと招き入れた。
関羽の膝に座ったは、生乾きの髪を簪で無造作に纏めると領布で包んだ。関羽はその無頓着さを笑いながら、そっと頭を撫でた。
「壁画は如何した?」
「古布を被せたので、後日少し直せばいいだけだと思います。仕上げも近いですから」
はそう言うと関羽の身体に擦り寄った。
「雲長様…暖かい…」
関羽は擦り寄るの顔を愛しそうになでながら、懐から温石を取り出した。
「の為に暖めておいたからな」
君と共に時間を過ごす様になって、雨降りの日が好きになった。
一日中、片時も離れず君が居る幸せ。
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意味不明に短いです。ゴメンナサイ。
2004.03.21 viax
BGM : SUGARCULT [Memory] RADIO HEAD : [THERE.THERE -FULL LENGTH VER.-] [PYRAMID SONG] ロットングラフティー ["e for 20"]