「んぁぁっ・・・。」 「あんまり声出すなよ。」 同僚の義明に呼び出された英樹は、仕事の合間を縫って倉庫に行くと、いきなり唇を奪われた。 「ちょっと、義明・・・?」 同い年なのに優しいお兄さんのような包容力のある義明とは、3ヶ月前に恋人になったばかりの関係だ。 「最近残業でかまってやってないからな。」 「んっ・・・こんな所で・・・誰か来たら・・・。」 「鍵はひとつしかないから声さえ出さなきゃ気づかれねぇよ。」 唇を重ねながらも乱暴な手つきでYシャツの裾から長い指が滑りこんでくる。 義明の言う通り、最近はずっと二人っきりになっていなかったから、抱き締められた肌の暖かさが心地良い。 うっとりと義明に身をまかしていると、股間を足でグリグリと押し付けられる。 「ちょっと、義明・・・駄目だって・・・。」 義明の攻撃から逃れようと腰を引くが、壁に押し付けられ逃げ場が無くなった。 身体の一部が徐々に硬くなっていくと、指でその形を確かめるようになぞっていく。 「お前、本当にエッチだな・・・。」 「ぁぁ・・・もう止めろってっ・・・。」 まだ仕事も残っているのに、これ以上刺激を受けると完全に収まらなくなってしまう。 股間をなぞる指を掴んで払おうとすると、もう一方の指が胸の先端をつねった。 「ひぁっ・・・。」 「抵抗すんなよ。」 乱暴に壁に押さえつけ頭を打った英樹を気にもせずに、唇の中を舌で掻き回した。 「いってぇっ・・・義明・・・んっ・・・どおしたんだよっ・・・今日は・・・ぁっ・・・だめっ・・・。」 英樹の声を無視して義明はファスナーに手をかけると、もうすでに収まりそうもなくなったモノを取り出して口に含んだ。 「やぁっ・・・義明っ・・・はっ・・・ぁっ・・・。」 つい声を漏らしてしまい、慌てて歯を食いしばる。 ここでは駄目だと涙目で訴えるが、英樹のモノを口に含んだまま義明が睨みつけてきた。 「ちょっと放っておいたぐらいで浮気されちゃたまんねぇよ。」 「ぅぁっ・・・なに?・・・おれ浮気なんて・・・。」 義明の唇が離れて唾液で濡れたモノがスーと外気にさらされる。 濡れて光ったモノが薄暗い照明に反射して照らされ、突き上げるように上を向いている。 恥かしくなって隠そうとしたソレを義明の手の平が回しながら先端を包み込んだ。 「とぼけんな、先週・・・風俗行ったんだって?」 ギラギラした目で睨みつけながら耳たぶをガリっと噛んだ義明の声は僅かに湿っていた。 先週、同期の連中と飲みにいった時、風俗に行こうと誘われた。 最初は断っていたが、しつこく誘われたのと日頃ホモじゃないかと噂されているのを気にしていた英樹は仕方無しに付いていった。 「・・・仕方無いだろっ・・・でも、俺、何もしてない・・・。」 「嘘つくな。」 「ひぁっ・・・ほんとっ・・・俺・・・義明しかっ・・・ぁあっ・・・。」 いつもは優しい義明の迫力が怖くて、信じてもらえない事が悔しくて悲しくて涙が零れた。 「ぅぅっ・・・ほっ・・・ほんと・・・なのに・・・。」 「ごめん、英樹・・・泣くなよ。」 英樹がしゃくり上げてその場に座り込むと、さっきまでの剣幕が嘘のように義明が優しい声で宥める。 「悪かったよ・・・ホラ、あんまり泣いてると目腫れちゃうぞ。」 一言も話そうとしない英樹を抱きかかえながら義明は必死に弁解の言葉を並べている。 英樹の涙が止まると仲直りのキスをして二人は笑った。 「・・・チンチンしまわないと風邪ひいちゃうな。」 義明の言葉に吹き出して笑ったが、ファスナーから出したままの剥き出しのモノはまだ硬く先端を濡らしている。 「どうするんだよコレ・・・義明の所為だぞ。」 「さっきまで泣いてたくせに・・・お前、本当にエッチだな。」 義明はクスクス笑いながら英樹のモノを再び口に含んだ。 「ぁっ・・ぁっ・・・あぁぁっ・・・。」 ねっとりと舌が絡みついて上下に扱かれると、快感が波のように押し寄せる。 徐々に波の数が増え、それに合わせて英樹が小さな声を上げた。 最後の波に包み込まれると。小刻みに震えた英樹は義明の暖かい口の中で果ててしまった。 「んっっぁっ・・・はぁっ・・・ぁぁっ・・・。」 ティッシュで濡れたモノを絞るように拭かれながら、まだ完全に冷めていない残りの情熱を吐き出した。 「義明も溜まってるんだろ?」 伸ばしかけた英樹の手を制止して義明は倉庫の鍵を開けながらニヤリと笑う。 「今日は残業無いからな、夜ゆっくり楽しませてくれよ、足腰立たなくなるまで・・・。」 その言葉に義明との夜を想像して身震いしながらも、英樹は身体の芯が疼くのを感じた。 Top Index Next |