LIFE 2
2004.10.02
=リベンジ=(2/2)

風呂から出て髪を拭いてやるとずっと無言だった拓斗がやっと口を開いてくれた。
「犯さないって言ったくせに……」
涙目で健一を睨む。
「すっスイマセン。俺、調子に乗っちゃって……」
冷静になると先輩に対してなんて事をしてしまったんだと反省する。
「ほんとスイマセン、何でもしますから……」
健一はすっかりうな垂れて、被害者のはずの拓斗より落ちこんでしまっている。
しょうがないなと拓斗は健一を睨みながらもため息をついた。
しかし拓斗の怒りは収まりそうも無い。

「お前も出せ」

「えっ?」
「お前も出せって言ってんだよっ、俺だけ出す……なんて不公平だろ」
「はぁ……」
ボコボコに殴られると思っていた健一は少々拍子抜けしたが、拓斗の怒りが収まるのならばとモソモソと腰に巻いたタオルを取り少々小ぶりのモノを自分で扱く。
「違うだろ、俺がイカせないと意味ねぇーんだよ」
一瞬”なんで?”と思ったが、怒り気味の拓斗にすごい勢いで抱きしめられると唇が近づき、そのままベットに倒され重なりあった。
唇は拓斗の口で塞がれて舌が絡められ、抱いた手が滑るように健一の感じる場所を探しあてて行く。

健一に扱かれあっさりイってしまったので、こういう事には慣れていないのかと思っていたが、体を這う拓斗の舌の動きは確実に敏感な部分を攻めていき、健一は思わず声を漏らした。
胸の先を甘く噛みながら、触れるか触れないかギリギリの所で股間を弄ばれの硬くなった先端が濡れ始めるのが自分でも分った。

「お前すごい濡れてきたぞ、小さいから舐めやすいな」
と拓斗が意地悪く健一のモノに舌を這わせ零れた露を舐め取る。
先程の復讐だろうか、子供じみた兆発に一瞬ムカっしたがたが、裏筋から先端へじっとりと舌を這わせ、唇で健一の硬くなったモノを一気に吸い上げられると抵抗すら出来なかった。
「ぁっ……。」
身をよじらせ逃げようとする健一を押さえつけると唇でさらに健一のモノを扱き上げる。
「んんっ……先輩……。」
健一が甘い声を上げると拓斗は「まだ。」とニヤリと笑い、ベットの下からボトルを取りだし健一の後ろに塗り始めた。
ヌルッと冷たい感触に健一は一瞬腰を引いたが逃げきれずに拓斗の指がゆっくりと中に入ってくる。

「嘘だろっ」

健一にも男と寝た事が何度かはあった。
入れられた経験もある。
その事に抵抗は無いが、子供みたいな拓斗が自分の上に乗る事には違和感を覚えた。
しかし健一の中は既に熱く溶けそうになり、顔に似合わず大きく剃りかえった拓斗のモノを欲しがっていた。

「力抜けよ」
拓斗がゆっくりと腰を落とす。
健一の中が拓斗でいっぱいになっていくと身体をくねらせ声をあげる。
ゆっくりと腰を動かしながら、限界近くまで膨れ上がったモノ扱かれる。
「せっ先輩、すげぇ……あっ…」
「けんいち、気持ちいいだろ。こんなに濡らしちゃってるよ」
溢れた液体がいやらしく音を立てる、先輩とはいえ子供みたいな顔をした奴に先端を擦られ、声を上げる自分がどうしようもなく恥かしい気持ちになる。

「…っ…ぁっ……先輩…駄目だ…俺もう……んっ。」

拓斗のじらすような腰の動きに、たまらず健一が自ら腰を動かす。
「馬鹿、けんっ……そんなに動かすなよっ」
拓斗が腰を押さえ健一の動きを止めようとするが、すでに限界がきている健一の動きは止まらなかった。
「先輩……俺、も、もうイクっ」朦朧とする意識の中で、さらに加速する健一の動きにギュッと目を閉じ耐えようとする拓斗が見えた。
もしかして拓斗も限界なのかと思って手加減をしようとするが意志に反して健一の腰は動きを加速していく。
「こらっ、けんっ……ぅっ……ぁぁっ……」
上に乗った拓斗が震えたかと思うと健一の中が熱い液体でいっぱいになった。
ビクビク震えながらも拓斗が健一のモノを激しく扱く。
すぐに健一も大量に飛び散らせ果ててしまった。

しばらくそのまま重なり合った後、健一は飛び散らせた液体の後始末を始めた。
「ははっ、顔まで飛んじゃった……でも先輩やっぱ早えーよ」
大袈裟に飛ばしてしまい照れ隠しのつもりで毒づくと拓斗からパンチを食らう。
「早くねーよっ!馬鹿っ。祖チン! 」
真っ赤になって暴れる拓斗が可愛くてつい苛めたくなる。
「早漏……」
暴れる拓斗を抱きしめながら耳元で健一が囁くと、拓斗はグズグズと泣きながら一人布団にくるまってしまった。
「嘘だよ、先輩。ほら機嫌直してー」
健一がいくら宥めても怒りは解けそうにもなく、布団の中からこもった声で「ばかーっ!! 」と拓斗の叫び声が聞こえた。


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