LIFE 2
2004.10.02
=リベンジ=(1/2)

拓斗との生活が始まって一ヶ月、現実は想像していたよりも酷いものだった。
着る服が無ければ他の部屋に遊びに行きその場で着替え、脱いだ服はその部屋の住人がいつのまにか洗濯をさせられる。
腹が減れば研究室や理事長室にある食べ物を無許可で食べ散らかすもんだから寮に入ってからというもの、健一の元には各方面からの苦情が絶えない。

健一が注意をすると「うるせー」と跳蹴りやチョップをしてくるくせに怒って頭の一つでもハタくと泣きながら拗ねる始末だ。
一体なんなんだ、あのお猿さんはと健一は溜息をついた。
ここ数日、拓斗が行った悪行のフォローに追われ健一は自由とは程遠い生活を送っている。
「ちくしょう……俺の自由を返せ」
熱めの風呂につかりながら一人呟き、やり場の無い怒りを静める為に風呂に潜った。

あまり根にもたないのが健一の良い所である。
風呂から上がりサッパリすると先程の怒りも幾分和らいでいた。
ゲームに熱中する拓斗を見ながら”先輩っていってもコイツはまだ子供なんだ。自分が大人にならなくては”と思って怒りを鎮めた。
「先輩、風呂どうぞ」
「んー」
気の無い返事でゲームに熱中する拓斗を見ながら健一はふと疑問に思う。
゛そういえば先輩はいつ風呂に入ってんだろう・・・。゛
拓斗と生活をして一週間経つが風呂に入った形跡が全くないように思えた。

嫌な予感がしてゲームに集中している拓斗の頭を掴むと髪の毛がべったりとしている
思いきって臭いを嗅ぐと酸っぱい匂いがしたので頭を叩いた。
「いってーな。何すんだよっ」
ゲームを邪魔された事と、いきなり頭を叩かれた事に腹を立て拓斗は思いっきり健一を睨んだ。
「せ、先輩。いつから風呂入って無いんすかっ」
「ん?一週間くらいかな? 」
大学生の男であれば3日くらい風呂に入らないなんてのはよくある事だ、 けれども一週間となると元来几帳面で綺麗好きの健一には到底我慢できない状態だった。
「先輩、き……汚い! 風呂入れっ!! 」
ゲームを邪魔され若干不機嫌そうに拓斗が反応する。
「ちくしょー。お前そんな事で先輩の頭を叩いたのかよ? 」
いつもの拓斗なら暴れ出していたかもしれないが、今回は健一の剣幕に少々押されていた。

「馬鹿っ!! 」
健一は怒鳴られてビクッと固まったままの拓斗を風呂場まで抱え服を脱がした。
「おっ犯される……」
涙目でされるがままになっている拓斗だが憎まれ口は忘れない。

「犯しません」

冷たく言葉を返した後、湯をかけ頭や身体をガシガシと洗っていると拓斗がくすぐったそうに身をよじらせるながら「ぁっ・・・」と小さな声を漏らす。
「先輩、変な声出さないで下さいよ」
「つーか、お前が……んっ……ばか……」
真っ赤な顔をしながらも精一杯毒づく。
そのまま遠慮無く洗っていると拓斗がモジモジと身を屈める。
ふと目をやるとタオル越しに拓斗の股間が硬くなっているのがはっきりと分った。
普段から馬鹿みたいに動いているだけあって筋肉はしっかりついているものの、その細い体と子供みたいな顔には不釣合いなくらいの大きさのモノが起立している。

悪戯心か日頃の復讐か、健一はタオルを剥ぎ取り確かめるように拓斗のモノを優しく握る。 「おー。先輩チビなのに俺よりデカいかも」
「やっ……やめろよっ」
必死に抵抗する拓斗が少し可愛く思ったが日頃の憎たらしい態度は許しがたい。
ここはきっちり復讐でもしておこうと、拓斗を後ろから抱きかかえるようにしっかりと押さえつけ、弾けそうなくらいに突っ張ったモノをゆっくりと扱き始める。

「おいっ馬鹿。やめっ……」

逃げようとする拓斗の耳元をそっと舐めると「あっ・・・」と声を上げ、抵抗の力が弱くなる、それにつられて健一の手の動きも次第に速くなっていく。
「先輩、気持ちいの? 」
一所懸命に我慢しているが乳首や首筋を舐めると身をよじらせて声を上げてしまう拓斗がいじらしい。

「健一、こらっ。止めろって。もうヤバイから」
止めろと言われて止める程 健一も甘くはない。
「えっ、もう? 早いよ先輩、溜まってんの? 」
意地悪く耳元で囁くとさらに手の動きを早めた。
「うるせー、早くねぇよ……あっ……」
普段は悪行三昧で憎たらしい先輩だが、こうなるとカワイイものだ。
健一も同じ男として1分も経たずに果ててしまう事がどれくらい屈辱かはよく分る、だが普段が憎たらしいだけに健一もついつい意地悪になる。
「先輩、イってもいいから……」
健一がさらに手の動きを早めると拓斗は押し寄せる快感の波を堪えようと口を開けたまま身を固くする。
「ダメだってっ! おいっ馬鹿っ……んっ……」
拓斗の声を無視をして、そのまま健一が扱き続けると、拓斗はきつく目を閉じたまま体を振るわせるとあっけなく、たまっていたモノを大量に吐き出す。
すっかり復讐に満足した健一が「せんぱい」と抱きつこうとすると目に涙を拓斗が鋭く睨み、健一の顔面めがけて渾身のパンチが飛んできた。


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