Pooh 3
2004.10.30
=坊主頭の後輩(2/2)=

「混ざるに決まってんだろ」
"えっ……? "
職場では冷静で常識的な昭仁の言葉とは思えずに元が魚のように口をパクパクとさせると、昭仁はそのまま服を脱ぎ始めた。
「あのっ……ぁっ……んっ……」
昭仁が服を脱いでいる間、晃一が元の後ろをオイルを含ませた指でほぐしていく。
抵抗すら出来なくなった元の入り口はピクピクと晃一の指を締め付けた。

「んっ……ふぁっ……い……いはらさんっ……」
「昭仁でいいよ……」
服を脱いで全裸になった昭仁の股間はすっかり勃ちあがり、その大きさに元が目を奪われていると、クスリと笑い唇を重ね舌を絡ませる。
「昭仁、どっち? 」
「こっちに決まってんだろ」
昭仁の指が元の後ろと叩くと晃一の指が引き抜かれ、代わりに昭仁が硬く這ったモノをゆっくりとめり込ませていく。

「いっ……ひゃぁっ……ぁぁ……ぃっ……」

「……ぁぁ……」
昭仁は腰を落とし、元の中に自身を深く沈めると、硬く締まった入り口とは対象的に、奥の方は溶けそうなくらい熱く絡みついた。
ゆっくりと中を掻き回し、元の中をたっぷりと味わうと、声を漏らして腰を動かす。
「ぁっ……ぁあっ……井原さんっ……んっぁぁっ……」
「ん……元……すげぇ気持いい……」
そのまま腰を動かして楽しんでいる昭仁の尻にトロリと冷たいオイルが垂らされる。
「っ……晃一っ……何だよ……」
「俺も入れたい……」
一人あぶれた晃一が不満気に昭仁の中に指を滑らせた。
「おい後輩、舐めてやれよ」
邪魔をする晃一を手で払おうとするが、元の舌が昭仁の首筋や胸の先端をくすぐり思うように力が入らない。
後ろを使うのは久しぶりだから大丈夫かなと思ったが、晃一の指が中を掻き回すと思わず前が零れそうになり、腰の動きを止めた。
「……んぅっ……っ……馬鹿っ……晃一っ……はっ……ぁぁっ……」
「そろそろ、いいか」
晃一の指が引き抜かれると代わりに先端を濡らし、すっかり硬くなったモノが入ってくる。
「ゎっ……ぁぁっ……」
後ろを抑えつけられグリグリと腰が密着していくと、その動きに合わせて前が刺激されていく。
暫くそのまま三人で抱き合い、昭仁は元と唇を合わせて舌を絡ませる。
晃一が小刻みに腰を動かすと、密着した腹に元の硬く尖ったモノが触れ、先端から零れた蜜が潤滑油となり、滑るように突き刺さる。
「んっ……」
徐々に晃一の動きが激しくなり、間にいる昭仁もつられて腰をぶつけると元の息遣も限界まで激しくなる。
「……ん……はっ……俺……ぁっぁぁっ……」
昭仁の下で元がビクンと震え、腹に熱い体液が染みこんだ。
「んっ……後輩……イったのか……」
「ぁっ……んんっ……晃一っ……俺も……ぁっヤバイ……」
「ふっ……はっ……ぁ……イっていいぞ……」
晃一の動きがさらに加速され、三人の敏感な部分がぶつかるように擦れると、グチャグチャと混ざり合う音に熱く漏れる吐息と、泣くように漏れる喘ぎ声が部屋中に響く。
もう誰の声かも分からずに、三人の声が交じり合い、繋がっている部分をもっと奥へとぶつかり合っていく。
「ぅっ……ぁぁぁぁっ……」
昭仁が大きく身体を震わせ元の中で果てると、晃一も数回腰を動かして昭仁の中に勢い良く果てていった。


三人がそのまま暫く身体を重ねたままでいると、昭仁の中で晃一がまた硬くなり始めた。
晃一がゆっくり腰を動かすと、繋がったままの昭仁と元は声を上げる。

「晃一……もう……ぅっ……」
「……ぁっ……やぁっ……もう……無理っ……」

「あーっ……すげっ……きもちい……」
下になった二人が苦しみとも快感ともつかない声を上げる中、晃一は一人で2回目を楽しんだ。
晃一が限界まで腰を動かし果ててしまうと、間にいる昭仁もつられて2度目の絶頂を迎えた。
汗まみれの二人が倒れ込むと、下にいる元は重みに喘いだ。

「んっ……」
喘いだまま開いている元の口に昭仁が舌を絡ませると、腹の下で汗と体液でベトベトになった元のモノが硬く突き刺さった。
「元……」
唇を重ねたまま昭仁が腹を押し付けると元は声を上げてピクリと身体を震わせる。
「なんだよ後輩、まだイってないのか? 」

昭仁の身体が離れ、元が潤んだ瞳で二人を見上げると、顔を見合わせた晃一と昭仁がニヤリと笑い、元の股間に顔を埋めた。
「ぅぁぁっ……」
奪い合うように二人の舌が元のモノに絡みつき、経験した事の無い快感に身をよじらせる。
全身を這う二人の舌と指が元の敏感な部分を刺激して、硬くなった先端からは透明な雫が溢れ出す。
「俺……元のイク顔見たいな……」
「お前も好きだなー、じゃ俺が後輩の飲んでやるよ」
晃一の唇が元のモノを飲み込むと吸い上げるように扱かれ、昭仁の舌先が耳元をくすぐる。
舌を絡められ、唇が上下に動く度に、快感に喘ぐと昭仁の視線がギラギラと突き刺ささる。
視線で犯される恥かしさに、絶頂が近づいた元は首を振って込み上げる快感に耐える。
「やっ……ぁっ……み……みないで……」
「元、もうイっちゃう? 」
昭仁の声を聞いて、晃一がさらに強く刺激をしていくと元の先端がピクピクと震えて膨らみ始める。
「ぃっ……ぁぁぁっ……でるっ……ぅぅぅっ……」
大きく口を開いた元が涙ぐんだ目をぎゅっと閉じて身体を震わせると、晃一の喉の奥へ大量に放出させて果ててしまった。
元が余韻に喘いでいると二人はクスクスと笑いながら元の零した汗や涙を舌で拭き取った。
昭仁が耳を甘く噛むと晃一には聞こえないくらいの声で優しく囁く。
「元……お前可愛いな」
その言葉で恥かしくなった元が顔を見られないようにギュッと昭仁にしがみついた。


「で、これからどうするんだ? 」
シャワーを浴びて一息つくと、やっと落ちついて話しを始めた。
熱い緑茶を飲みながら頬を赤くした元が情けない顔でくしゃっと笑う。
「会社の寮は追い出されちゃったんで、住み込みで働けるところ探します。」

そもそも元がクビになった原因は元の上司にあった。
まだ碌に仕事を覚えていない元にわざと困難な仕事を押し付けては嫌がらせをしていた。
この上司は日頃問題があり、周りの同僚が元のフォローをする事すら許さない。
部署は違うがこの上司に不満を持っていた昭仁がこっそりと隠れて元をフォローしていたが、案の定、元がミスをすると上司は取りつく島も無く元にクビを言い渡した。
事情を知っている全ての者が元を庇い抗議をしたが、受け入られる事無くこのような結果になってしまった。
それでも元は決して腐らずに、その上司にも頭を下げて会社を去っていった。

「昭仁、ここに置いてやったら? 後輩も昭仁の事好きみたいだし」
二人の話しに興味なさそうにテレビを見ていた晃一がワインをラッパ飲みしながら無責任な事を言う。
「いやっ……自分そんなつもりじゃ無くて、お世話になった井原さんにお礼だけでもと……」
晃一の提案に驚いた元が慌てて遠慮の言葉を並べていく。
「分かってるよ、お前がそんな奴じゃないって。でも行くトコないんだろ? 」
「あの、でも……」
「あーもうっ! 遠慮すんなよ、今更プータローが二人に増えてもどうって事無いって」
「じゃ、決まりだ、良かったな後輩」
二人は笑いながら坊主頭を撫で回す。

「……すいません、お世話になります……」
消えそうな声で元がペコリと頭を下げると晃一が祝杯の準備を始めた。
こうしてプータロー二人を抱えた昭仁の生活が始まった。


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体育会系坊主の比嘉元君は沖縄の人なので、会社の寮を追い出されても実家に帰れません。
ただでさえ、一本が長いPoohですが登場人物が増えてしまって、中々しんどい・・・(:_;)
しかしエロのみで始めた話にやっとストーリーらしき兆しが見えてきたのが救いです。