Pooh 5 2005.2.26 |
=Pooh 温泉(2/2)= 「うわぁ……」 部屋に戻ると晃一は涎を垂らして全裸のまま寝ていた。 布団の周りには使用済みのコンドームとティッシュが散らばっている。 「コイツ……後始末くらいちゃんとしとけよ……」 気持良さそうに寝ている晃一の頭を軽く蹴ってみたが、全く起きる気配も無い。 部屋の乱れ具合から想像して、晃一に貰える画像はかなり期待出来そうだと思わず頬が緩む。 「あの大学生ちょっと良かったな……」 今まで抑えていた興奮を爆発させようと、晃一が散らかした性欲の残骸を片付けている元に擦り寄った。 「俺、もう寝ます」 昭仁の何気に漏らした一言が気に食わなかったらしく、元は仏頂面で着替えると布団の中に潜り込んだ。 嫌と言われれば無理にでも身体を開かせたくなるのが男の性でもあり、布団の上から覆い被さって愛撫を始める。 「元、拗ねんなよ」 「別にそんなんじゃ無いッすよっ」 布団に潜り込んで身体を触っていると、若さからか元は面白味が無いほど簡単に反応する。 耳元に息を吹きかけて舌でなぞり、わざとらしいくらいに音を立てると、元の体温はすぐに上昇して声を漏らし始めた。 何度も焦らされて硬く湿った先端を指で刺激しながら首筋に舌を滑らせると、硬くなっていた身体からふっと力が抜けていく。 「なぁ、先輩って呼んでみてよ」 「何っすかそれ」 「だからさ、俺が先輩でお前が後輩なんだよ、運動部の合宿ってちょっといいじゃん……」 学生時代、部活の合宿でいい身体を見せつける後輩に手を出してしまいたい衝動に何度も駆られたが、 その頃は行動に移す度胸も無かったし、今だって晃一のように見知らぬ大学生をナンパ出来るテクニックも無い。 せめて真似事だけでもと、元を部活の後輩に見たてて襲いかかる。 「井原さんっ、ちょっと待って下さいよ……ぁっ……晃一さんが起きちゃうからっ……」 抵抗される分だけ征服してしまいたい欲望が掻き立てられ、強引に元の下着を下ろすと乱暴な手つきでローションを塗って指を入れる。 入口を広げると元は身体を震わせて声が漏れないように歯を食いしばっている。 「井原さんじゃ無いだろ、先輩だろ? 」 元の身体が受け入れる状態になった事を確信した昭仁は、恥かしいくらいに濡れている先端を 元の後ろに撫でつけて入口をくすぐった。 「せ、せんぱい……駄目っす……声出ちゃう……」 拒みながらも自分の性欲に勝てずに腰を突出した元の入口を塞ぐと、昭仁は心地よい締めつけに溜息を漏らした。 「んんっ……声出すなよ……出したら止めるからな……」 「くっ………せんぱい……我慢するから……っ…」 いつもより硬くなったモノで中を掻き回しながらゆっくりと埋めると、元は声を押し殺しながらも昭仁の腰を掴んで必死に求めてくる。 その表情に衝動は抑えられなくなり、突き上げるように激しく腰を動かした。 焦って求めるぎこちない動きが溜め込んでいた欲望を解放して、結局二人とも抑える事が出来ずに声を上げる。 「先輩っ……出そうですっ……ぁっ……ぁぁっ……出ますっ……」 もう少し焦らしたかったが、自分も限界が近付いていた昭仁は元のモノを強く扱いて絶頂へ導く。 「んぁぁぁっ……ぁっ……あぁっ……」 放出する瞬間の締めつけで昭仁自身の欲望が漏れ、制御出来ずに腰を押し付けてそのまま果ててしまった。 「楽しそうだなぁ、混ぜてくれよ先輩」 吐き出した後の余韻に浸っていると、いつの間に起きていたのか晃一が二人の上に覆い被さった。 「いっ、いつから起きてたんっすか……」 日頃セックスしてる相手でも行為の後を冷静に見られるのは恥かしいらしく、元は昭仁の下で小さくなって身体を隠そうとしている。 元がゴソゴソと動く感触がくすぐったくて身体をくねらせると、せっかく余韻に浸って入れてたモノがするっと抜けてしまった。 「あぁ? こっちはもう終わってんだよ、お前だってあの大学生とやったんだろ? 」 邪魔をされてすっかり冷めてしまい、面倒臭そうに追い出そうとするが、晃一はピッタリと昭仁にくっついて背中を舐める。 「いいじゃん」 「おいっ、止めろって……」 制止も虚しく、晃一の指は素早く昭仁の入口を広げている。 「大人しくして下さいよ先輩、あの事バラしちゃいますよ」 どうにか逃げようと身体をよじるが、耳元で脅しの言葉を囁かれ、舌打ちしながらも身体の力を抜いて晃一を受け入れた。 攻められるのが苦手な昭仁は、ほぐれるまでの指の感触に未だ馴れていない。 「見るなよ……」 下にいる元に感じてる表情を見られたくなくて顔を背けたが、晃一に触発された元まで胸や首筋の敏感な部分に舌を這わせ始めた。 「んっ……」 掻き回されて晃一の指が馴染むと、その感触を味わう暇も無く、晃一自身が侵入してくる。 指よりも数倍は太いモノを受け入れきれず、昭仁は再び呻き声を上げて痛みを耐え忍んだ。 「ぁっ……はっ…ぁ……」 薄っすら目を開けると、苦しそうに喘ぐ昭仁を熱っぽい視線で見つめている。 晃一のモノで中を掻き回されて恥かしがる余裕も無く声を上げる事しか出来ない。 「先輩、俺のも気持良くして下さいよ。」 しばらく晃一に弄ばれていると、昭仁の痴態で興奮した元が、まだ乾ききっていないモノを口元に突出す。 「……っ……ぁっ……元…このやろ……」 雄の臭いが鼻腔をくすぐり僅かに口を開くと、元は一度放出して弾力のあるそれを口の中に押し込む。 「ホラ、ちゃんと咥えて……」 「んっ……ぐぅっ……」 余裕が無いと思われたくなくて必死に舌を動かすと、無理矢理に塞がれた口の中で元のモノは硬さを増していき喉の奥を貫いた。 後ろと前を突かれて漏れる湿った音と、二人の荒い息遣いは徐々に激しさを増して絶頂に向かっていく。 「んんっ……イクっ……」 苦しさから頭の中が白く濁っていく瞬間、晃一の激しい腰の動きで意識が戻る。 後ろに入ったモノが小刻みに震えると、晃一は溜息のような小さな声を漏らして果てた。 晃一が果てたのを見届けると、元も昭仁の口から脈打つモノを引き抜いて自らの手で扱いた。 「出るよ……先輩っ……ぁっ……ぁぁっ……」 勢い良く飛び出した液体は、二人の暴走を受けとめて呆然としてる昭仁の顔に飛び散った。 呼吸を整えて意識がはっきりしてくると、二人の暴走に徐々に怒りが込み上げる。 自腹で温泉まで連れて来てやったのに、何故自分が痛くなる程に抱かれなくてはいけないのか……。 第一、昭仁が望んでいたのは自分が先輩になって後輩を犯すイメージプレイだったはずだ。 「お前等、わかってるか? 俺まだ一回しか出してねぇんだぞ。」 興奮しなかったと言えば嘘になる。 その証拠に昭仁のモノは先程の二人のそれより大きく膨れ上がっている。 見せつけるように二人の前に腰を突出すと、急に我に返った二人の顔がさっと青ざめた。 「す、スイマセンっ……調子に乗りましたっ」 「昭仁、怒るなよぉ……明日も早いし、今日はもう寝ようぜ……なっ? 」 本気になった時の昭仁の怖さを充分に知っている二人は、必死で昭仁を宥めながらジリジリと後退していく。 「あ? 言いたい事はそれだけか? 」 追い詰めるように近付くと、モノに力を入れて二人の前でビクビクと動かした。 「で、どっちが咥えるんだ? 」 片方の眉を吊り上げながら昭仁は勝ち誇ったようにニヤリと笑う。 「あの取敢えず身体洗いましょうよ、家族風呂空いてると思うし……ねっ晃一さん」 「あははは……そうだね元君、ほら昭仁もそんな顔しないでサービスするからさ」 慌てながら浴衣を羽織り、二人は逃げるように部屋を出て浴室に向かった。 「窮鼠猫を噛んで猫に食われる……」 一人部屋に残された昭仁は自作の諺を呟いて一人笑うと、調子に乗り過ぎた二人の悲鳴を聞くために風呂場へと向かった。 Top Index Next === 久しぶりの更新なので、またもや一話が長くなってしまいました。 今回のサブタイトル候補で『イメージプレイは男の夢でござるよニンニン』(ハットリ君風) 『犯されて鬼○川 〜先輩マジヤバイっすよ!〜』ってのがあったんですけど、色々ビビッてやめました。 |