レベル連動制の真相

レベル連動制とは？

FF8はレベル連動制とでも言うべき他に類を見ない不思議なシステムを採用している。

FF8では、こちらがレベルを上げるほど、敵もレベルが上がるようになっている。
同じモンスターでもレベルによって能力値や行動パターンが異なる。レベルが高いほど強い。
その代わり、同じモンスターでもレベルが上がると戦利品やドローできる魔法が充実する。

例えば、

	レベル	HP	ちから
ケダチク	10	340	19
	30	1060	36
	60	3040	61
	100	7360	91

その代わり、

	レベル	ドローできる魔法	主な戦利品
ケダチク	1～19	サンダー、ケアル	蜘蛛の糸×１（→スロウ20個分の材料）
	20～29	サンダラ、ケアルラ、スロウ	蜘蛛の糸×２（→スロウ40個分の材料）
	30～100	サンダガ、ケアルガ、スロウ、ストップ	蜘蛛の糸×４（→スロウ80個分の材料）

FF8はジャンクション制を採用しているので、魔法やアイテムの充実によるメリットは他のRPGより大きい。

この奇妙なシステムをどう解釈すればよいか

レベルを上げると敵が強くなる。かといって、レベルを上げないと収集の効率が落ちる。この奇抜なシステム、どのように解釈すればいいのだろう？

レベル連動制を単独で理解しようと思っても無理。FF8の他のシステムにも目を向けよう。
FF8では戦闘に３人しか参加できない。他の仲間は控えなので敵のレベルに影響を与えない。
つまりプレイヤーは自分の都合に合わせて戦闘メンバーを変更し平均レベルを変えていけばよい。

アイテムや戦利品を集めているときはレベルの高いメンバーでパーティーを組めばいいし、とにかく楽に勝ちたいときはレベルの低いメンバーでパーティーを組めばいい。FF8はジャンクション制を採用しているので、レベルが低いからといって戦闘のお荷物にはならない。

強力なアイテムや魔法が欲しいからレベルの高いモンスターと戦う
楽に戦闘を終わらせたいからレベルの低いモンスターと戦う
腕試しのためにレベルの高いモンスターと戦う
…etc

FF8の戦闘って、それ自体が巨大な“お楽しみ”になっている。システムを狡猾に利用して弱い敵を徹底的に虐めるのもよし、敢えて小細工を封印してレベル100の裏ボスに真っ向勝負を挑むのもよし、気の向くままにメンバーを入れ替え平均レベルを上下させながら遊ぶのもよし。他のゲームでは滅多に味わえない体験なんだから、いっそ心行くまで楽しんでしまおう。

質問と回答

レベル連動制の存在ってどこで教えてくれる？

テスト問題を通じて学べる。テストは全問正解しないと次のステップに進めないので見過ごす恐れはない。

敵は味方のレベルによってレベルを上げてくるテスト7レベル9問目

テストはスコールのレベルまでしか受けられないけど、スコールの初期レベルは7なので、この問題は全てのプレイヤーが受けられる。

こちらのレベルに合わせて敵のレベルが上がるのってバグじゃないの？

わざわざテストの問題として取り上げているぐらいだから、バグの可能性は限りなく低いと私は判断した。PS版のバグが片っ端から修正されたPC版でもそのままだったし。

スコールのレベルを上げずに仲間のレベルを上げるにはどうすればいい？

SeeD試験はスコールのレベルまでしか受けられない。つまり、設定的には『敵の成長を恐れないのが立派なSeeD』ということらしいのだけど、それでも敢えてスコールのレベルを上げずに仲間のレベルを上げたいのであれば、

スコールを戦闘不能にしてその隙に仲間のレベルを上げる
或いは、パーティーを2つに分ける場面でスコールのいない側で経験値を稼ぐ

この２つの方法がある。1番のほうが手っ取り早いけど、それすると戦闘不能0回を維持できなくなるので、バトル計の記録にこだわっている人は、

Disc	状況
1	終盤の魔女暗殺作戦でパーティーが２手に分かれる
2	前半にパーティーを２手に分けて進む機会がある
3	後半パーティーがまた２手に分かれる機会がある
4	ラストダンジョンでまたまた２手に分かれる

こういう各Discごとに用意されているパーティーを分ける場面を利用してスコール以外の仲間のレベルを上げよう。

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