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構成解説

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 全体的な方向性

 収集の意義
収集という概念自体はRPGの常識だけど、
一般 蓄積>収集 経験値とお金の蓄積のほうが重要
FF8 収集>蓄積 魔法やアイテムの収集のほうが重要
FF8は収集の果たす役割が一般的なRPGよりも大きい。例えば、
武器の改造制 材料アイテムを収集すれば武器を改造できる。
魔法の個数制 魔法を唱えるには魔法を収集しなければならない。
カード カードの収集もまたキャラクターの強化に結びつく。
アビリティ G.F.やG.F.能力アイテムの収集が修得の第一歩。
特殊技 セルフィ以外はアイテム収集が特殊技の充実に繋がる。
精製 アイテムを収集すれば魔法が手に入る。
ジャンクション制 魔法を収集するほど能力値が上昇する。
様々な要素が収集に結びついている。

 戦闘

 攻撃手段
FF8の攻撃手段の序列は、
1 特殊技 リスクが大きいので最も威力が高い
2 アビリティ 習得するにはボスを倒してG.F.を入手しAPを稼ぐ必要がある
3 ST魔法 失敗したら効果がまったくないので成功したときの旨味は攻撃魔法より上
4 攻撃魔法 魔法集めが大変と言ってもせいぜい5分やそこらで済むし
5 通常攻撃 何のリスクもコストもないコマンドだし
6 召喚魔法 リスクもコストもないどころかダメージを肩代わりしてくれるオマケ付き
要するに、
リスクやコストの高いコマンド → 強い
リスクやコストの低いコマンド 弱い
FF8の攻撃手段はこの方針が徹底している。

 序盤から工夫できる

FF8のシステム的な特徴は、工夫を重ねればどんどん強くなれるところにある。例えば、ラグナ編1に到達するまでにキャラクターをどこまで強化することができるかという1点だけでも↓。
 基本型・ただドローに頼るだけの場合
ラグナ編1に至るまでに雑魚敵からドローできる魔法は下記の通り。
ケアル グヘイスアイなど HP+200、ちから+4
ファイア ボムなど HP+100、ちから+10
ブリザド ブエルなど HP+100、ちから+10
サンダー ケダチクなど HP+100、ちから+10
ライブラ バイトバグなど HP+100、ちから+5
スリプル フォカロルなど HP+100、ちから+6
頑張って上記の魔法を集めても、ジャンクション素材としては殆ど役に立たない。
では、ボス敵からドローできる魔法はどうか。
エスナ ビックス HP+500、ちから+6
ダブル エルヴィオレ HP+200、ちから+15
プロテス ラルドなど HP+400、ちから+6
シェル グラナルド HP+400、ちから+6
サイレス グラット HP+100、ちから+6
ブライン グラナルド HP+100、ちから+6
エスナやダブルのHP増加量を見て「序盤の割にはスゴイじゃん」という感想を抱くかもしれない。だが…。
 工夫例1・精製を活用して市販アイテムを魔法に変える
ゾンビー 聖水から精製(魔法100個分の材料で5000ギル) HP+800、ちから+15
ケアルガ テントを精製(魔法100個の材料で1万ギル) HP+2200、ちから+8
他のFFにおける5000ギルや1万ギルはなかなかの大金だが、FF8は物価が違う。なにせ電車賃3000ギルの世界だ。1万ギル程度ならSeeD筆記試験を真面目に受けていれば簡単に入手できる。
ケアルガの素晴らしすぎるHP上昇量、ゾンビーのダブルと同等のちから上昇量を見ると、我武者羅に魔法をドローしまくる遊びかたの非効率さを実感できるのではないかと思う。
だが、これは序の口に過ぎない。
 工夫例2・魔物を倒して材料を集める
ウォータ サカナのヒレから精製(1個→20個) HP+300、ちから+20
バラム海岸部にはフォカロルが2体で出現する。フォカロルは7割程度の確率でサカナのヒレを落とすので、3〜4戦闘こなすだけでウォータ100個分の材料が集まるのである。
FF8は魔物のレベル連動制を採用しているので、ただ闇雲に経験値を溜めてもキャラ強化には結びつかない。精製材料を集めるための“狩り”にこそFF8の雑魚戦の意義がある。
だが、これで終わりではない。
 工夫例3・ディアボロスを活用する
G.F.ディアボロスが取得する『ST魔法精製』を使えば、毒消しや金の針といったお馴染みの道具からも魔法を精製できる。
バイオ 毒消しを精製(魔法100個分の材料で10000ギル) HP+700、ちから+24
ブライン 目薬を精製(魔法100個分の材料で10000ギル) HP+100、ちから+6
サイレス 山彦草を精製(魔法100個分の材料で5000ギル) HP+100、ちから+6
ブレイク 金の針を精製(魔法100個分の材料で3400ギル) HP+1000、ちから+20
上記の魔法の中でも、毒消しから精製できるバイオのちから上少量はなかなか魅力的である。…だが。
グラビデ ディアボロス戦でドロー可能 HP+1600、ちから+34
G.F.ディアボロスを入手する前のディアボロス戦ではグラビデをドロー可能だ。グラビデのちから上昇はずば抜けている。…だが。
クエイク 恐竜の骨を精製(1個→20個) HP+2600、力+40
ディアボロスが取得する『時空魔法精製』を使えば、アルケオダイノスが落とす恐竜の骨からクエイクが作れる。HP上昇量でケアルガを上回り、ちから上昇量でグラビデを上回るという、素晴らしい魔法だ。
ただし、恐竜の骨を落とすアルケオダイノスは1万以上のHPを持つ。正攻法で倒すには時間が掛かってしまう。そこで、少し工夫する。
  1.  聖水から精製したゾンビーでアルケオダイノスをアンデッド化
  2.  フェニックスの尾で一撃必殺
  3.  フェニックスの尾が勿体ないと思うならケアルガ連発でも可
  4.  アルケオダイノスの通常攻撃を厄介に感じるなら目薬から精製したブラインで暗闇状態にしよう
ゾンビーやブラインの成功率は魔力に影響するので、予め魔力を上げておこう。
 工夫例4・カード変化を活用して更に鍛える
前述のクエイクでも十分すぎるほど強いが、更にキャラを強化する手段がある。カードゲームを行う必要があるため、カードゲームが苦手な人にはお勧めできないが。
キスティスFCが所持するキスティスのカードはソウルオブサマサに×3を経てトリプル180個に精製できる。
トリプル 普通なら終盤で入手 HP+2400、力+70
キスティスのカードはカードゲームに勝って相手から奪えばよい。キスティスFCはそれほど強くないので、ある程度カードゲームに慣れたプレイヤーなら十分に勝てるだろう。
むしろ問題は、カード変化取得に必要なAP計120ポイントをどうやって溜めるかである。ラグナ編1までに戦うボス敵のうちAPを所持しているのは、イフリート(20)、エルヴィオレ(14)、グラナルドたち(14)、ディアボロス(20)といったところ。強制戦闘を含めて70APぐらいは集まる。残り50APといったところだ。
フォカロルで稼ぐ バラム海岸でフォカロル相手に稼げば、1戦闘で6AP獲得できる。つまり9戦闘挑めばOKということだ。下記の2つの方法に比べて安全。
アルケオダイノスで稼ぐ 1匹10AP。つまり5戦闘でOK。アルケオダイノスの倒しかたは前項参照。クエイクの材料である恐竜の骨も集まり一石二鳥か。
X-ATM092で稼ぐ ドールで何度も戦うボス敵XATM-092はHPを0にしてから逃走すると50AP貰える。これが一番手っ取り速い。ただ、X-ATM092には自己修復能力があるので、ゼルのデュエル入力速度に自信がないとチト厳しいかも
自分の技量に合わせた方法を選ぶのが良いだろう。
 まとめ
上記の4つの方法に優劣はない。確かにトリプルやクエイクは強力だが、ケアルガやゾンビーのお手軽さも魅力的だからだ。プレイヤーは自分に合った方法を選べばいい。FF8には上記のような工夫の余地がいっぱいあり、それを追求するのもFF8のシステム的な面白さの1つだ。何の工夫もせず、ドローとG.F.発動に頼るだけでもある程度は進めるが、その気になれば、工夫を重ねてどんどんパワーアップできる。

 バイキング方式

FF8は様々な需要に応えるために、様々な要素を揃えている。
  •  シナリオをより楽しみたいプレイヤーのための釣り爺さんやシュミ族の村などのサブイベント
  •  ミニゲームを楽しみたいプレイヤーのためのカードゲーム
  •  謎ときを楽しみたいプレイヤーのための絵画のような難しい謎とき
  •  探索マニアのためにオーベール湖イベントやコヨコヨ
  •  収集マニアのためにモンスターが落とすレアアイテム
  •  バトルマニアのためにHP6〜7桁の強敵
  •  圧勝する醍醐味を味わいたいプレイヤーのためにエンドオブハート等
その中には、HP6〜7桁の強敵とエンドオブハート、シナリオとカードゲームなど、相反する楽しみもある。

おそらくFF8は、
× 全てを極める
○ 自分の好きな要素をピックアップして楽しむ
こういう遊びかたを想定した構成になっているのだろう。

FF8は『自分の好きな要素をピックアップして楽しむ』構成ゆえに、全体を通して見ると、一貫性のない無秩序な構成になっている。FF10を和食専門店に喩えるなら、FF8は和洋中なんでもあるバイキングといったところか。なんでもありのバイキング形式をお得と思うか、節操がないと感じるかは、その人の感性に依るところが大きいだろうね。


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