FF8のシステム的な特徴は、工夫を重ねればどんどん強くなれるところにある。例えば、ラグナ編1に到達するまでにキャラクターをどこまで強化することができるかという1点だけでも↓。
ラグナ編1に至るまでに
雑魚敵から
ドローできる
魔法は下記の通り。
頑張って上記の
魔法を集めても、
ジャンクション素材としては殆ど役に立たない。
では、
ボス敵から
ドローできる
魔法はどうか。
エスナや
ダブルの
HP増加量を見て「序盤の割にはスゴイじゃん」という感想を抱くかもしれない。だが…。
他のFFにおける5000
ギルや1万
ギルはなかなかの大金だが、
FF8は物価が違う。なにせ電車賃3000
ギルの世界だ。1万
ギル程度なら
SeeD筆記試験を真面目に受けていれば簡単に入手できる。
○○○○の素晴らしすぎる
HP上昇量、
ゾンビーの
ダブルと同等の
ちから上昇量を見ると、我武者羅に
魔法を
ドローしまくる遊びかたの非効率さを実感できるのではないかと思う。
だが、これは序の口に過ぎない。
バラム海岸部には
フォカロルが2体で出現する。
フォカロルは7割程度の確率で
サカナのヒレを落とすので、3〜4戦闘こなすだけで
ウォータ100個分の材料が集まるのである。
FF8は魔物の
レベル連動制を採用しているので、ただ闇雲に経験値を溜めてもキャラ強化には結びつかない。
精製材料を集めるための“狩り”にこそ
FF8の雑魚戦の意義がある。
だが、これで終わりではない。
G.F.○○○○○○が取得する『
ST魔法精製』を使えば、
毒消しや
金の針といったお馴染みの道具からも
魔法を
精製できる。
上記の
魔法の中でも、
毒消しから
精製できる
バイオの
ちから上少量はなかなか魅
力的である。…だが。
G.F.○○○○○○を入手する前の○○○○○○戦では
グラビデを
ドロー可能だ。
グラビデの
ちから上昇はずば抜けている。…だが。
○○○○○○が取得する『
時空魔法精製』を使えば、○○○○○○○○が落とす
恐竜の骨から
クエイクが作れる。
HP上昇量で○○○○を上回り、
ちから上昇量で
グラビデを上回るという、素晴らしい
魔法だ。
ただし、
恐竜の骨を落とす○○○○○○○○は1万以上の
HPを持つ。正攻法で倒すには時間が掛かってしまう。そこで、少し工夫する。
ゾンビーや
ブラインの成功率は
魔力に影響するので、予め
魔力を上げておこう。
前述の
クエイクでも十分すぎるほど強いが、更にキャラを強化する手段がある。
カードゲームを行う必要があるため、
カードゲームが苦手な人にはお勧めできないが。
キスティスFCが所持する
キスティスのカードは
ソウルオブサマサに×3を経て○○○○180個に
精製できる。
○○○○ | 普通なら終盤で入手 | HP+2400、力+70 |
キスティスのカードは
カードゲームに勝って相手から奪えばよい。
キスティスFCはそれほど強くないので、ある程度
カードゲームに慣れたプレイヤーなら十分に勝てるだろう。
むしろ問題は、
カード変化取得に必要なAP計120ポイントをどうやって溜めるかである。ラグナ編1までに
戦うボス敵のうちAPを所持しているのは、
イフリート(20)、
エルヴィオレ(14)、
グラナルドたち(14)、○○○○○○(20)といったところ。強制戦闘を含めて70APぐらいは集まる。残り50APといったところだ。
自分の技量に合わせた方法を選ぶのが良いだろう。
上記の4つの方法に優劣はない。確かに○○○○や
クエイクは強
力だが、○○○○や
ゾンビーのお手軽さも魅
力的だからだ。プレイヤーは自分に合った方法を選べばいい。
FF8には上記のような工夫の余
地がいっぱいあり、それを追求するのも
FF8のシステム的な面白さの1つだ。何の工夫もせず、
ドローと
G.F.発動に頼るだけでもある程度は進めるが、その気になれば、工夫を重ねてどんどん
パワーアップできる。
FF8は様々な需要に応えるために、様々な要素を揃えている。
- シナリオをより楽しみたいプレイヤーのための釣り爺さんやシュミ族の村などのサブイベント
- ミニゲームを楽しみたいプレイヤーのためのカードゲーム
- 謎ときを楽しみたいプレイヤーのための絵画のような難しい謎とき
- 探索マニアのためにオーベール湖イベントやコヨコヨ
- 収集マニアのためにモンスターが落とすレアアイテム
- バトルマニアのためにHP6〜7桁の強敵
- 圧勝する醍醐味を味わいたいプレイヤーのために○○○○○○○○等
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その中には、
HP6〜7桁の強敵と○○○○○○○○、シナリオと
カードゲームなど、相反する楽しみもある。
おそらく
FF8は、
× | 全てを極める |
○ | 自分の好きな要素をピックアップして楽しむ |
こういう遊びかたを想定した構成になっているのだろう。
FF8は『自分の好きな要素をピックアップして楽しむ』構成ゆえに、全体を通して見ると、一貫性のない無秩序な構成になっている。FF10を和食専門店に喩えるなら、
FF8は和洋中なんでもあるバイキングといったところか。なんでもありのバイキング形式をお得と思うか、節操がないと感じるかは、その人の感性に依るところが大きいだろうね。