FF8のおまけ
ボスといえば
オメガウェポンが有名だが、他にも、
こういった連中も、本編の難易度の低さに物足りなさを感じるプレイヤーのためのおまけ要素と解釈してもいいかもしれない。
というのも、本編で
戦うボスモンスターの
HPが、
アデル | 最高レベルで51000 |
魔女(3) | こちらのレベルに関わらず32500 |
封印のしもべたち | 平均30000程度 |
それに対して、
かつて
魔女戦争を引き起こした
アデルや、
アルティミシアに仕えるしもべたちが、薄っぺらく見えてしまうほどの
HP。中でも
ジャボテンダーはラスト
ボスの総計に匹敵する
HPを持つ。彼らはラスト
ボスを倒す過程で
戦うモンスターというよりは、
オメガウェポンを倒す過程で
戦うモンスターと解釈したほうが妥当ではないだろうか。
この2つの島にいる魔物たちも同様。
ゲーム本編を進めるうえでクリアすべき
ボスモンスターの
HPが10万を超えることはないという事実は、なかなか興味深いことだ。
上に挙げた攻撃手段は、
HP6桁の
モンスター相手では心細いが、
HP5桁の
モンスター相手なら十分すぎるほど強い。一般に
FF8は瀕死状態で三角ボタンを連打して
特殊技を連発するイメージが強いが、その気になれば、打撃(
暗黒)主体の戦いかた、
魔法主体の戦いかたでも構わないわけだ。
ある意味、
HP6桁の
ボスに対する有効打が
特殊技に限定されるという状況は、FF10の訓練場末期になるとクイックトリックと一部キャラのオーバードライヴ以外の技が役に立たなくなるという状況と似たようなものかもしれない。
ちなみに、ゲーム本編の
ボス敵の
HPはせいぜい10万未満だが、ラスト
ボスの
HPは最高
レベルで合計60万を超える。数字だけ見ると無茶苦茶なバランスのように見えるが、最終決戦なので
アイテムや
魔法を温存しておく必要がないことに注目してほしい。
FF8には
無敵化や
オーラ化など、強
力な
アイテムや
魔法が幾つも存在する。それらが存分に使えるラストバトルと、温存したほうがいい通常の
ボス戦では、その重みがまったく違う。
ラスト
ボスのデータには幾つか疑問がある。
- 4連戦の中で最もダメージの大きい技を最終形態ではなくグリーヴァが使用する
- 最終形態はHPこそ多いものの、下半身を倒せばアポカリプスを防げるし、ヘルジャッジメントでは誰も死なないので、それほど怖くない。
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これは一体どういうことか?
その疑問を解くために、まず
アルティミシアの各形態の主な行動をまとめてみた。
この中で注目すべきは、
魔法消滅と
G.F.抹殺(どちらも実際の技名は不明)だ。
FF8の
魔法はキャラ強化の機能も兼ねている。もし
ジャンクション中の
魔法を消されてしまったら、
能力値が大幅に落ちてしまう。長期戦になるほど、こちらは不利になる。つまり、
最終形態の怖さは攻撃の激しさではなく、そのばか高い
HPそのものにあるわけだ。
アルティミシア第一形態は
魔法消滅を使用しない。つまり、補助
魔法による
パーティー強化や
パーティーアタックによるメンバーの選別は第一形態のときに行えということだろう。もし第一形態から
魔法消滅を使ってきたら、かなりきつかっただろうね。