CrownArchive -> ファイナルファンタジー8特集

本当のあらすじ

ネタバレを禁止する(テスト版)
特集の入り口に戻る
 


全ての始まりは13年前のあの日… 

今から13年前イデア・クレイマー孤児院の入り口で謎のガンブレード使いと出会う。
イデア「すいません、小さな男の子が来ませんでしたか?」
謎のガンブレード使い「心配しなくても大丈夫。結局、あの子はどこへも行けないんだ」
イデア「私もね、そう思うわ。可哀想だけど仕方がないもの」
そこに死にかけた魔女が現れる。
謎のガンブレード使い「…生きていたのか!?」
イデア「…魔女ね?」
謎のガンブレード使い「そうです、ママ先生。俺たちが倒したはずなのに…。ママ先生、下がってください」
イデア「大丈夫。もう戦う必要はありません。その魔女を継承する相手を捜しているだけ。魔女を持ったまま死ねません。私も…魔女だから分かります。私がその魔女を引き受けましょう。子供たちを魔女にしたくありません」
イデア魔女を継承する。
イデア「これで…終わりかしら?」
謎のガンブレード使い「…おそらく」
魔女イデアを継承して消した。だが、まだ疑問が残っている。
イデア「あなたは私をママ先生と呼んだ。あなたは…誰?」
謎のガンブレード使い「SeeDバラムガーデンSeeD
イデアSeeD? ガーデン?」
謎のガンブレード使い「ガーデンSeeDママ先生が考えた。ガーデンSeeDを育てる。SeeD魔女を倒す」
イデア「あなた、何を言ってるの?」
ガーデン? SeeD? この人は何を言っているのだろう? 一寸イデアは戸惑ったがすぐにピンときた。
イデア「あなたは…あの子の未来ね」
スコール「…ママ先生
未来からやってきたスコールが語ったSeeDガーデンの構想。それが全ての始まりだった。

ガーデン設立 

未来から来たスコールガーデンSeeDのことを聞かされたイデアは、自分なりにガーデンSeeDの構想を練り上げ、シドに話す。
シド「ある日、イデアガーデンを作ってSeeDを育てると言い出しました。その計画に私は夢中になりました」(後略)
途中、クレイマー夫妻はエスタ兵エルオーネを狙っていることを知り、エルオーネを匿うための白い船を用意する。シドは船に乗ったイデアに代わり、ガーデンの設立の資金集めに奔放。ノーグという協者を得て、ついにガーデンを設立する。

シドスコール 

シドは邪悪な魔女を倒す宿命を背負ったスコールに様々な便宜を図っていく。
シド「そうだ、スコール。君には、これを渡しておきましょう。バトル計です」
シド「ああ、そうだスコール。これを忘れてました。呪われたアイテムですが、のある者が使えば大きな助けになるはずです」
魔女SeeDの戦いが始まると、
シドスコールガーデンをよろしくお願いしますよ」
シド「この旅は戦いの旅です。戦いには優秀なリーダーが必要です。私は学園長として、みなさんのリーダーにSeeDスコールを指名しました」
スコール、よろしくお願いしますよ。これは君のです。魔女討伐の先陣に立つことは、君の定めなのです」
シドスコールガーデンの未来、いや、世界の未来を託す。

俺は何も知らない… 

イデアシドが立てた壮大なSeeD計画。しかし、当事者のスコールは何も聞かされていない。シドイデア夫婦であることも、理事長が人間じゃないことも、SeeDの真の役目が魔女との戦いであることも、邪悪な魔女を倒す宿命を自分が背負っていることも。
「さあ言え! SeeDの本当の意味を!」
スコールSeeD…の、本当の、意味…。SeeD、は、バラムガーデン、が、誇る…精鋭、傭兵、部隊…ちがう、の、か?)
スコール(…これがガーデンマスター? これがガーデンの経営者? …人ではないのか? 俺たちは、そう言えば何も知らなかった。…ショックだ)
ノーグシド学園長と・魔女イデアの・ものか!? あの夫婦のものか!?」
スコール「なんだって?」(学園長とイデア夫婦!? …どういうことだ?)
疑問を積もりに積もり、ついには、
「なんだこれ?」
スコール「気にするな。わけの分からないことが増えただけだ」
「だって…」
スコール「どうして俺に聞くんだ! 分からないのは俺だって同じだ!」
あのクールなスコールが感情を露にし、
スコール「俺、何も知らないんだ。なにも…知らないんだ。だから…騙される。だから…利用される」
スコール…」
泣き言すら吐く。

俺の人生が最初から決まっていたみたいに言わないでくれ! 

どうやらシドスコールSeeDとしての経験をたっぷり積んでから真実を話すつもりだったらしい。
シド「ひそひそ…」(いつかじっくり話しましょう)
しかし、スコールが一人前のSeeDになる前に邪悪な魔女が動きはじめたうえに、ガーデン内紛、ミサイル騒動、ノーグ戦などでじっくり話す機会が延び延びになってしまう。ようやく落ち着いた頃には、
シド「これは君の命です。魔女討伐の先陣に立つことは、君の定めなのです」
スコール「俺の人生が最初から決まっていたみたいに言わないでくれ!」
スコールの心は荒んでしまっていた。

イデアの激励 

Disc3終盤、イデアスコールに声を掛ける。
イデアスコール! やはり話しておきたいことがあります。少しだけ私の話を…。あれは…そう、13年ほど前のことでしょうか」
イデア「あの日…この場所で、私はまさに尽きようとしている魔女に出会いました。私は、その魔女を自分の意志で受け継ぎました。その魔女は私の小さな子供たちに恐怖を与える存在でした。だから放っておくわけにはいきませんでした」
イデア「あなたの戦いの物語を終わらせなさい! それが誰かの悲劇の幕開けだったとしても!」
イデアは言葉を選びながら、世界を救ったあとスコールが体験することになる奇妙な体験について語る。

結末 

邪悪な魔女アルティミシアを倒し、時間圧縮の世界から帰る途中、スコールは過去の孤児院に迷い込んでしまう。そこで、
イデア「すいません、小さな男の子が来ませんでしたか?」
スコール「心配しなくても大丈夫。結局、あの子はどこへも行けないんだ」
イデア「私もね、そう思うわ。可哀想だけど仕方がないもの」
そこから先のやりとりは冒頭で解説したとおり。スコール魔女を倒さねばならない宿命を自分の手で作ってしまったわけだ。

質問と回答 

時間を使ったトリックってFFシリーズ初?
いや。記念すべき第1作目も時間を使ったトリックが物語の中心だった。さらに言うとFF1では記憶喪失ネタも使われている。まあ偶然なんだろうけど、シリーズの中で最も特異と言われているFF8が実は元祖FF1と似たようなストーリーの仕掛けを採用しているなんて、なんだか面白い。
そういえばDQにも似たようなトリックを使ったエピソードがなかったっけ?あれ?ドラえもんだっけ?
どちらにもある。DQはシリーズ5作目に、
  • 子供の頃に自分に似た格好の変なお兄さんとお話するイベントがある
  • 大人になった後に過去の世界にタイムスリップするイベントがある
  • 実はゲーム前半で見た変なお兄さんは未来からやって来た自分だった
ドラえもんは、長編『竜の騎士』で、
  • 下世界の中に一箇所だけどう考えても人工的に作られた奇妙な空間があった
  • 物語後半、ドラえもんは恐竜を救うために下世界を人工的に作った
  • 実はそれが物語前半の謎だった奇妙な空間だったという
探せば他にも似たような設定の作品は幾つもありそうだ。時間旅行ものではけっこうポピュラーな仕掛けみたいだね。
シドスコール命を予め知っていたということは幼馴染の集結ってもしかして…?
うん。エンディングで物語の真相が明らかになったことで、それまで偶然や奇跡という言葉で片付けられてきた幼馴染の集結が実は必然だった可能性が一気に高くなる。アーヴァインバラムガーデン魔女暗殺の責任を擦り付けたかったドドンナの思惑に沿って選ばれた人物なので例外として、その他の幼馴染については、
シド「さて、初任務ですねえ。君たちはこれからティンバーへ行ってもらいます。そこで、ある組織のサポートをすることが君たちの任務です」
ゼル「あの…俺たち3人だけ?」
覆面教師「そうだ。この任務はきわめて低料金で引き受けている。本来なら相手にしないような依頼だが…」
シド「まあ、そういう話はいいでしょう。さて、スコール。君が班長です。状況に応じて的確な判断を下すように。ゼルセルフィ。君たちはスコールをサポートし、組織の計画を成功に導くように頑張りなさい」
リノアシドさん、いい人だね。ウチらみたいな貧乏グループのとこにSeeDは来てくれないと思ってたんだ。でも、シドさんに事情話したら、す〜ぐOKだったよ」
スコールゼルセルフィの幼馴染3人に森の梟をアシストするよう命じたのは他ならないシドだったわけだし、
キスティスティンバー班、見てる? ここへ来てちょうだい! 許可は得ています! 手を貸して!」
ガーデンにはシュウやニーダ等たくさんのSeeDがいるのにキスティスしか派遣せず、その上たった3人しかいないティンバー班に手伝わせるよう仕向けたガーデン上層部の人間とは誰なのか、と考えはじめると途端に面白くなる。教員失格1名+新人3名だけに任せるなんてのも常識的に考えると無茶苦茶だしね。

幼馴染の集結は、スコール優遇のシドの方針と、魔女暗殺の責任をバラムガーデンに擦り付けたかったドドンナの思惑によって生じた必然なのかもしれない。ただ、サイファー魔女に憧れた理由やスコールの両親の設定同様、それを匂わすような描写はあるけど、直接的な答えは劇中では明かされていない。


CrownArchive -> ファイナルファンタジー8特集