CrownArchive -> ファイナルファンタジー8特集

エンディングの意味

ネタバレを許可する
特集の入り口に戻る
◆ネタバレ防止中◆


FF8のシナリオが謎に満ちているのは、ずばりエンディングのためだと思っていい。伏線をひたすら溜めこんでエンディングで一気に解消するという、なかなか豪快なことをFF8はやっている。このページでは、エンディングの進行順は無視して、分かり易そうなものから順に解説していこう。他のページと重なっている話題も多々あるけど、その辺はまあ御愛嬌ということで。

 ○○○○の真の脅威

Disc2終盤、スコールたちはG.F.の○○○で自分たちの○○に障害が起きていることに気づく。
ところが、スコールたちは別に○○の思い出なんて惜しくないと、この問題を放置してしまった。
  •  実はその判断があとあと致命的な問題に発展することになる
  •  スコールたちは○○の喪失を恐れずG.F.を使い続けた
  •  当然Disc3〜4もスコールたちの脳内では○○○○が進行している
スコールたちは幼少期の○○なんて惜しくないと考えてG.F.を使い続けたが、そもそもG.F.による○○○○が遠い昔の○○に限定されると決まっているわけではない。○○がどこまで侵食されるか分からないままスコールたちは邪悪な○○と戦い続けた。
  •  ○○○○○○○を倒したスコールたちは○○に帰ろうとする
  •  しかし、そこでスコールは予想外のピンチに陥ってしまう
  •  あれ!? リノアの顔を思い出せない…!?
そう!○○○○が更なる牙を剥いたのだ。スコールは慌てて○○の糸を探り寄せる。サイファー、○○○、アーヴァイン、○○○○○○○…etc。他のみんなのことは思い出せるのに、リノアのことだけが思い出せない。あれ? あれれっ!? どういうことだ!? スコールは必死でリノアのことを思い出そうとするが○○はどんどん混乱し……ようやくリノアのことを思い出せたと思ったら、それは宇宙でリノアが死んだという悪夢の○○だった…。

G.F.の○○○○のメカニズムはまだはっきりと解明されたわけではない。自分が最も大切にしているものの○○をピンポイントで読み出せなくするような○○○があったのかもしれないし、○○○○だけでなく○○の改変という○○○すらあったかもしれない。どこまでがG.F.の○○○で、どこからがパニックに陥ったスコールの妄想なのかは定かではないが、このことでスコール精神的に大きなダメージを受け、○○に戻る気を無くして倒れたのはまぎれもない事実だった。

 リノアの悲願

もともとリノアは、スコールたちの依頼者、つまり“お客様”の立場だった。しかし彼女は同世代の若者たちの頑張っている姿やスコールへの憧れから、Disc2終盤である決意をする。
リノア「…私、戦うから。守られるだけじゃ嫌だから戦う。私にも誰かが守れるなら戦う。みんなと一緒にいたいから戦う
だが、彼女はプロ傭兵ではない。どんなに硬い決意を固めたとしても素人はしょせん素人にすぎない。
  •  ガーデンから落ちそうになったところをスコールに助けてもらう
  •  宇宙をさまよっているところをスコールに助けてもらう
  •  ○○○に吸収されそうなところをスコールたちに助けてもらう
  •  …etc
意気込みはどんどん空回りし、誰かを守るどころか、みんなの足手まといになってしまった。

これはよく考えれば当たり前のことだ。
スコールたち 兵士になるために何年も訓練を重ねてきた
リノア そのような訓練を受けたことは一度もない
リノアは素人。いくら強い決意したからといって、そう簡単に助ける側に回れるわけがない。
  •  みんなのになりたい。
  •  ところが、みんなのになれない。
  •  それどころか、足でまといになってしまう。
そんな苦しい状態のリノアが、ようやく自身の願い、目標を達成できたのがエンディングだ。
  •  スコールは○○○○その他もろもろのせいで○○○○の世界に取り残されてしまった
  •  そこにリノアが駆けつけた
  •  スコールリノアのお陰で○○に戻ることができた
FF8って、実はリノアの成長物語でもある。スコールキスティスと衝突していたDisc1、みんなの影響を受けて考えかたが変わってきたDisc2、みんなに迷惑を掛けたくないと自ら○○されることを望んだDisc3、そしてスコールを救ったDisc4(エンディング)。物語の王道といえば王道だね。

 オープニングと組み合わせてみて分かる真相

FF8のオープニングムービー、実はエンディングの○○○○世界をリノア視点で描いたものだったりする。
  •  リノアは約束の花畑でスコールを待っていた
  •  しかしスコールが来ない…彼の身になにがあったのか?
  •  心配するリノアの掌に一枚の花びらが降りた
  •  その花びらはリノアがいったん握り締めると白い羽(リノアの○○○○の象徴)に変化し空に飛んだ
ここまでがオープニングムービー。これ以降の展開はエンディングで描かれている。
  •  色々あって○○○○の世界で気絶してしまったスコール
  •  そこに一枚の白い羽が舞い降りる。
  •  白い羽に導かれるようにリノアが登場!
そう、リノアを気絶していたスコールのもとに導いたのは○○○○! あんなに忌々しく思っていた○○○○が、結果的に愛する者を救うことができたんだから、なんとも皮肉なものだ。

 ○○の謎の発言の答え

劇中○○は至る場面で意味深な発言をする。
○○「スコール、よろしくお願いしますよ。これは君の○○です」
○○「○○討伐の先陣に立つことは、君の○○なのです」
○○だの○○だの。まるで○○はスコールの○○を知っているかのような…? どういうことだろう?

その疑問が解けるのもエンディングだ。

エンディングでスコールは○○○○の○○○と出会う。そこで言う。
○○○「あなたは私を○○○○と呼んだ。あなたは…だれ?」
スコールSeeDバラムガーデンSeeD
○○○「SeeD? ガーデン?」
スコールガーデンSeeDも○○○○が考えた。ガーデンSeeDを育てる。SeeDは○○を倒す」
○○○「あなた、何を言ってるの? あなたは…あの子の○○ね」
こうして○○○は、将来スコールが邪悪な○○と戦う○○にあることを知った。つまり、
  •  ○○は○○○からスコールの○○と○○を聞いていた。
  •  ○○はスコールが○○を倒すことを知っていたので彼に英才教育を施そうとした。
  •  同様に○○はスコールが最終的に勝利することを知っていたので彼を○○○○に抜擢した。
Disc2スコールは、
※理由
自分がガーデンに残ったのは自分の性格のせいだろうと推測していたが、実際は○○の意向だったわけだ。…しかし、なぜ○○はそんな大事なことを劇中で語らなかったのだろう?
○○「これは君の○○です。○○討伐の先陣に立つことは、君の○○なのです」
スコール「俺の○○が最初から決まっていたみたいに言わないでくれ!」 
実は『語らなかった』ではなく『語れなかった』。スコール当人にこう言われては、さすがの○○も何も言えまい。かくして真実を知る機会はエンディングまで持ち越されたわけだ。

 ○○○結集の本当の理由…?

スコールたちは○○○が結集したのは単なる偶然だと思っていた。偶然だからこそ価値がある、この奇跡を大切にしたい、そんなアーヴァインも言っていた。しかし、本当に○○○の結集は偶然の産物なのだろうか? ○○がスコールの○○を最初から知っていたとなると、今までの“○○○の終結は偶然”という推測も考え直さねばならなくなるのではないか?
結局スコールは、どう転んでも○○○組の生徒と共に戦うことになったんじゃないだろうか。

 ○○論の世界

我々の世界、現在の日本では、○○は○○や○○を積み重ねて生まれるものだと広く信じられている。でも、どうやらFF8の世界は違うようだ。FF8の世界には人間どころか○○にすら覆すことのできない○○というものが存在し、全ての存在はそれに翻弄されながら生きている。だからFF8の世界では『○○を変えたら○○はどうなる?』と悩む必要がない。誰かが○○に行くことも、そこで行うことも、最初から“○○”として織り込み済みで歴史が出来上がっているようだ。
このような世界観はもちろんFF8のオリジナルではなく、実はギリシア神話や北欧神話、さらにはプロテスタント系のキリスト教などでも見られるものだったりする。FF8は文明の発達した世界を舞台にしているけど、そういう世界観の核となる部分では神話等から設定を引っ張ってきているところが興味深い。題名に“ファンタジー”を冠しているけど、単に魔法を出すのではなく、ちょっと捻ってみたってところかな。


CrownArchive -> ファイナルファンタジー8特集