【余裕】 2



「あう…っ、恥ずかしい…あんまり見ないで、父さん…」
「綺麗だよ。物欲しそうにヒクヒクしてる。何が欲しいんだい?」
「っ、やだ……」
恭平は顔を伏せた。
いじらしく羞恥に咽ぶ実の息子に、しかし孝平は異常なほど興奮を覚える。
恭平は見られて感じるのか、孝平に向かって立ち上がって見せた。
「は、や…!見、ないで…」
「そんなに色っぽく見せつけられたら、誰でもじっくり見たくなるよ。」
「はぁあんっ」
恭平のものは突然生暖かいものに包まれた。
肩をすぼませ、喉を反り、衝撃に耐える。
立ち上がった筋の裏を柔らかい何かが下から上へと這い上がった。
ビクビクッと恭平が一際大袈裟に痙攣し、熱の冷めない吐息を漏らす。
足を抱えあげられると、その真ん中に孝平の顔を挟んで揺れた。
「あっいっ、はっ…」
意味の分からない音を発して恭平が喘ぐ。
何度となく迎えても未だ勢いの衰えない絶頂がやってくる。

孝平はすんでのところで口を離した。
恭平が物足りなさに薄目を開けた。
光が眩しい。

改めて部屋の電気がつけっぱなしで、自分だけが全裸で、厭らしい汗と体液にまみれていることに気付く。
「う…っ」
再び羞恥が駆け巡る。
恭平の理性が目覚めかけていた。

孝平は素早く自分も服を脱いだ。恭平の視界を遮るように、彼の体の脇に手を突く。
「恭平…こちらを向いて。」
孝平は囁いて、手探りで先程まで舐め尽くしていた彼のものに指を這わせる。
恭平の意識が引き戻される。

「私を気持ち良くさせるには、恭平の協力が必要だよ。君にしか出来ない。」
「はい…」
大人しく頷いた。例えそれが大袈裟な言い分だとしても、願望は消えない。

孝平は身を屈め恭平の身体に覆い被さった。後ろから尻を弄る。
双璧を割って、下の口に指を吸わせる。恭平が身を縮めて震えた。
濡れたそこはポロポロと涙を零して孝平を頬張る。
恭平は後ろを指でかき乱される感覚に、乱れ発狂した。
色っぽい喘ぎ声がひっきりなしに溢れ出し、時に孝平がキスで塞いで黙らせなければならないほどだった。
いつになく情熱的に、熱烈に舌を絡ませる口付け。
股間に感じる愛の手。
射精は簡単だ。

恭平は首を振って父の体を引き寄せた。ビクビクと痙攣し、上擦った悲鳴もそのままに。
孝平は思わず手を止めた。
「やだっやめないで…」
余りにそそる甘い声だ。
恭平は目を閉じたまま孝平の体を探るように腕を動かす。
孝平は恭平の腕を取り、ピタリと体を添わせた。
腰で入口を探す。恭平も協力した。
「ここまできてやめられるものか。」
「あぁっあっ…んっうーっ!!」
孝平の努張したものが恭平の秘孔にねじ込まれた。
恭平の身体が強ばるが、拒否するわけではなく、充分に濡れたそこは貪欲に孝平を飲み込んでいった。
途中、酸欠になり気を失いかけた他は、すんなりと結合を終えた。

孝平は一分と待たずに律動を始める。
腕を抱き、指を絡ませ、腰だけを上下左右に激しく揺さぶる。
「あっ、ぃうっ、は、ぁん…ぁん…ぁ、あっ…」
「いいぞ…。もう少しだ。」
「あっんぁ…っア…ッ」
恭平も自ら腰を揺らし、孝平を追いつめていく。
腕の自由を完全に奪われ、左足がもがいて宙を何度も掻いている。
「ぁあん…っむりっ…あぁもぅ…っ」
「早いなぁ。ほらもう少し、」
「手、使ってっ…」
「手は忙しいんだ。恭平が暴れないよう抑えるのにね。」
そう言って両手を頭上で拘束される。
力が分散して恭平の最奥、最も感じるウィークポイントに届かないのだ。
孝平はギリギリまで引き抜いて、一気に奥まで突き上げた。

「あっ……あーっ!!」

恭平はむせび鳴いた。
が、まだ届かない。

「んぅっ、あっ、ぁあ…っ」
もう少しなのに。
慣らされた身体は無意識に孝平の動きを追う。
目をつむり、結合部に集中する。内壁を抉る容赦ない突き上げに脳天まで揺さぶられていた。
二人の間で恭平の固く立ち上がったものがトロトロと涙を流している。

「はっ、あっ…ぅ…いっ、」

濡れた唇からひっきりなしに不規則な嬌声を響かせながら、恭平は首を振った。
ギブアップだ。
イけない。

「あぁあ…っいやだ…」
「何が?」
「イ…イきたいっ!…くあっ…あっ…」
「そうだな。」
「んあっ、あ!っ父さんっあっ、ひぃんっ、あぁーっ…」
「確かにそろそろだな。」
巧みに腰で突き上げている癖に、余裕の表情で笑ってみせる。恭平は背筋をゾクゾクさせて、自分を犯す父を見上げた。

「…ずるい…っ」
「ん?」
「父さんだけ、そん、なっ、余裕で…」
恭平は短い呼吸に合わせて言葉を紡ぐ。
肩が揺れ、仰け反ったかと思った直後に、中空を見つめる瞳から涙が零れ落ちた。
耐え切れずに、ポロリと、まさしく落ちたのだ。

「余裕なんてないよ。」
孝平は困ったような表情を作り、腰を引いた。
左足を持ち上げ、痛みの少ないように右足を支え、一気に貫く。
「あ、あーーっ!」
「少し…鳴きすぎだぞ。二階に聞こえる…」
「ぁ、あ、ぁーッ……やっ動か…っぁっ」
注意をしても止まらない嬌声に、しかし孝平は満足している。
ここが家でなく、二階に兄弟が寝ていなければ、きっと壊れるまで掻き抱いていたに違いない。声が出なくなるまで鳴かせていたに違いない。
それほどまでに恭平は、ただの男とは思えないほど艶やかな反応を見せていた。
こんなに悦んでくれていることが、とても嬉しい。
仕事を繰り上げ、明日の午前まで投げ打って本当に良かった。

「恭平…」

愛してるよ。


耳元で囁かれた言葉を、理性を失くした恭平の頭が認識したかどうか。

激しく突き上げられた衝撃で、願って止まなかった前立腺に孝平の先端が触れ、二人は同時に言葉を失くして息を止めた。
痙攣が同調する。
「く、あ……ッ」
叫んだのがどちらなのか、孝平ですら、わからなかった。


***


◇後書き

リクエストありがとうございました。

甘く裏な孝平×恭平でしたv やっぱりこういうシーンは楽しいです。あははvv(危ないかも!) 手を使わないで意地悪していた孝平さんが、余裕なんてないよ、て言ってからちゃっかり使っているところがミソです(*´ω`*)Φ vv

これからもマイペース更新を続けるつもりの管理人ですが、
四年目もゆったりまったりなお付き合いをよろしくお願いします。m(_ _)m


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