「そいつは…上手い?」
「は…っ」
言いながら恭平の性器を、指で引っかくように撫でた。
ただでさえ先ほどの刺激で感じていた恭平は、この動きに言葉を紡げなくなるほど敏感だった。
「どんな顔で、そいつに甘えるの。好きなんでしょう?」
「…っ!」
「それとも、今みたいにイヤイヤ言いながら、好き放題抱かれてるの?」
森坂は恭平の胸倉を掴んで、壁に押し付けた。少し浮いた腰に手を当て、少し不自由な右足を持ち上げる。
「あぁっ…痛い…」
「気に入らないな。俺も見たい、あの時みたいに、貴方が狂ったみたいに激しく甘えてくる様を…」
森坂は膝で恭平の右足を浮かせたまま固定し、再び中心部に指を触れた。
先程よりも開き、何もかもを晒した格好になっていることが恭平の感情を煽る。
触れられた箇所が熱を持ち、恭平はビリビリと感じる快感に気が狂いそうだった。
欲しくもない刺激に酔わされていく。
「ん…っや…ぁ!」
「感じ過ぎだよ恭平くん。撫でてるだけなのに。」
「い…ぁあ…っ」
「かわいい。イキたければイってもいいよ…イければの話だけどね。」
「………くっ…ンッ…」
浅く速い呼吸をどうすることもできない。最も敏感なそれが彼の手の中にある限り、全てが彼の意のままだ。
やわらかな愛撫では達けないのに、この状態では逃げることを考える余裕すらない。
恭平はひたすら森坂の指に操られ、腰を揺らしてしまうことを余儀なくされた。
「はっ…はっ…」
哀しいほど細い息が浅く速く繰り返される。
時折全身を痙攣させて湿った声で、途切れ途切れに森坂の名を呼ぶ。
それは拒絶から、やがて快楽を甘んじて受け入れていくように聞こえた。
その従順さがたまらなく興奮する。
もっと、もっと、さらに激しく攻め立てたい。
恭平が苦痛に表情を歪め、小さな汗の粒を肌に弾かせて腰を振る度に、森坂の理性も奪われていく。
「ァ…ッああっ!」
やがて森坂は前後の見境がなくなり、恭平をベッドの上に押し倒した。
自分の服を脱ぎ捨て、既に半裸の恭平の足を左右に開く。
恭平が朦朧とした意識の中で森坂の体を押し返すが、それに勝る勢いと強い力で恭平の中へ侵入する。
「く、」
「や、はっ、あぁー…っ」
「恭平、くん…っ」
「……ッ!」
森坂は腰を押し進めながら恭平の顎を取った。
ひっきりなしに嬌声を発している湿った唇を見つめていると、恭平が目を開いた。
「あ…?」
睫の上で涙が光る。
森坂はニヤリと微笑んで、ゆっくりと前後に律動を開始した。
「あっ!…あぁ、やぁあ…っ」
「本当に、あんまりいないよ、こんなに俺を興奮させることのできる人は。」
「やっ、動か…ああ…っ」
「簡単には楽になれないと思って。我慢した分だけものすごく気持ちよくさせてあげる。だから今日は気長に付き合って。玲子さんには内緒だよ。」
「やだ…離…っああっ!返して…!」
「何をだっけ?」
森坂は容赦なく、嫌がる恭平の腰を揺さぶっている。
その度に恭平は足や腰をひくつかせ、涙を流して快感に鳴いた。
性感帯を否応がなしに突かれる。
抑制のきかない自分が情けなくて、抵抗できないことが悔しくて、涙が出る。シーツを掴み、狂ったようにむせび泣いた。
感情とは裏腹に、恭平の腰つきはしっかりと森坂を受け入れて彼を煽っている。森坂の律動に同調するように、無意識に揺れてしまう。
誰か。誰か助けて。
父の顔が何度も浮かんで、すぐに消える。
助けは来ない。
「返して…返し、て…っ!ああっ…」
森坂は隠せない加虐心でひたすら楽しそうに微笑み、左手で胸元を、右手で恭平自身の根元を掴んで後ろから激しく突き上げる。
唇を恭平の耳元に寄せ、耳の裏の首筋を舐めた。
「んっ…」
「恭平くん。言い忘れてたことがあるんだけど。」
「あぅっ、あっ、あぁん…っ、」
もはや彼には聞こえていないかもしれない。
前立腺を刺激しながら射精を許さないこの行為に、拷問に近いほど感じているはずだ。
しかし森坂は構わず、さらに激しく恭平の前のものを上下にしごいた。
「ひあぁあああああ!」
「今、カメラで撮影してるから。電話で言ったのは、嘘だから。」
「あああっあああっ!」
「玲子さんとのアレは、あの秘書に渡したのだけなんだ。ごめんね。でも今日は3つのカメラでこの部屋を撮ってるよ。あとで場所を教えてあげるから、イイ顔してね。ほらココ、気持ちいいんでしょ?」
「…ッ!!」
「良い出来だったら、まず恭平くんの恋人に観てもらおっか。」
森坂のにっこり笑った声が、耳の奥で響いた。
***
◇後書き
リクエストありがとうございました。
妄想にふけっていて、ハッて気付いたらこんなに長くなっていました。。反省。。森坂さんは本編でもまだ登場する予定なんですが、とりあえずねっと〜りな森坂さんを書こうと試みてみました。快楽主義者なので本人にはきっと悪気はありません。お望みどおり気持ちよくしてあげるからv、みたいな感じです(-v-;)
これからもマイペース更新を続けるつもりの管理人ですが、
四年目もゆったりまったりなお付き合いをよろしくお願いします。m(_ _)m
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