【強迫】 2



「いやだ!」
「反抗的だなぁ。映像をネット上にバラ撒いてもいいんですよ。」
「そんな…!」
「俺としては独り占めしたいんだけど。貴方は今はまだ俺のものじゃないからそんな権利ないんですよね。だから、他の人と共有しなくちゃ。でしょ?」
「…っい、」
森坂が無茶苦茶な理論を組み立て、恭平の胸のあたりを弄った。ボタンを外すのも惜しいというように、脇の下からシャツの下に手を差し入れる。
「やっ、やめろ…!」
恭平の抵抗をあざ笑うかのように、森坂はシャツを捲り上げた。
両の手で、胸のピンクの突起に食いつこうとする。
すんでのところで恭平の腕が男の手を掴んだ。
「…っやめて…」
感極まったのか、涙目になって森坂を見上げる。
それがさらなる欲情を男から引き出したのは言うまでもない。
背筋がゾクゾクし、無意識に今から触れようとしている乳首に視線を移した。
「やめられるか。」
吐き捨てるように言い、恭平の首筋に噛み付く。
「あっ、…あぁ…」

一瞬、父の顔が浮かんだ。
だがそれも乳首をすくう指の動きにかき消された。
初めは我慢できる小さな刺激であったのに、徐々にエスカレートしてくる。
大きく、小さく、中心だけでなく周りも揉みほぐしてくるテクニックは、恭平に抑制をきかなくさせた。
最後まで抵抗していた両の腕から力が抜け、森坂の首の後ろの服をつかむ。
「や……だ……っ」
森坂は恭平の意志にわざと刃向かうように、恭平の柔らかく弾力のある肌を舐め、吸って、赤い跡をいくつも施していく。
恭平は自分が支配されていくようで、身震いした。

微かな愛撫を繰り返していた森坂の指が右胸の先端を弾いた。
恭平の体が微かに痙攣する。予期せぬ微電流に、下半身が疼いてしまう。
「ぅ、あ……っ」
弱々しい悲鳴までこぼれた。
恭平の混乱を加速させるように、今度は左胸に指を寄せる。
期待するかのように膨れている果実のようなそこがひどく愛おしい。
森坂は恭平の反応を確かめるように、人差し指をやんわりと先端にあてがった。
「あっ……」
恭平は熱っぽい吐息を漏らして身を捩った。
誘うように腰を寄せてくる。無意識なのに、魅惑的な動きがたまらない。
森坂は面白がって、何度も同じ場所を指で撫でた。
「あっ……ぁっ」
恭平が切ない矯声をあげる。
羞恥に頬が上気し、感じいるように喉を反らしている。
指の動き一つ一つに魅せる反応がたまらない。

森坂は耐えきれず、指で触れていた恭平の乳首に丁寧な舌使いで吸いた。
「はっ、ぁあー…っ」

生暖かい感触に、恭平の痙攣が不規則になる。
強く吸われると、新しい刺激に声が我慢できなかった。
全身の感覚がそこに集中してしまったかのように、何も考えられなくなる。
慣らされた身体では抗うことのできない、甘美な愛撫。
恭平は知らず知らずのうちに、吐息の度に鳴かされていた。
絶え間なく誘うような色っぽい声が室内を覆っていた。

森坂はやがて、恭平のベルトを外しにかかった。
恭平に気付かれて妙な抵抗を受ける前に、と素早くズボンを下ろす。
トランクスに手をかけながら、愛撫をし続けていた口の中の突起を甘噛みした。
「あっ………んっ」
恭平が息を噛み締めて痙攣に耐える。
その表情は壮絶にそそるものがあった。

森坂は一気に恭平のトランクスを膝下まで下げた。
「あっ?!」
急に外気にさらされてひんやりしたのか、恭平が目を開けた。
乳首を吸いながら下半身にまで手を伸ばす男と、目が合う。
なんという痴態だろう…

「いやだっ、やめて!」
「抵抗してもいいけど、余計に俺が燃えるだけですよ。俺は貴方が欲しい。こんな手を使ってでも…欲しいんです。貴方の感触が何日経っても忘れられない。だから貴方も我慢しないで…」
「いやだ!間に合ってる…っ!」
「へえ。…それって恋人がいるってこと?誰?」
「…っ!」
一瞬、森坂の双貌に妬みの光が宿った気がした。
恭平は必死に首を振って返答を拒否した。
森坂にはそれが気に入らない。


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