▼佐久間恭平くん誕生日企画06
01:聡平と明美
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ピチチチ…
遠くで鳥が鳴いている。
いつもの朝。
恭平が階段を上る不規則な足音と共に二階に現れる。
双子の部屋をノックして入ると片側だけに明かりがついていて、聡平がシャツに袖を通したところだった。
「おはよう。」
「おはよ。良平は?」
「夢の中。」
「昨日は杉野くんちに泊まると思ってたのに。」
「さあ。」
聡平は理由を知っていたが黙っていた。
まだ寝てるところからすれば黙っていることにあまり意味はないんだけど…と思いつつ。
恭平は次に明美の部屋をノックした。
「明美?今日体育祭の準備で登校だろ?入るよ。」
中は淡い色ばかりの配色のものと、ちょっと甘い匂いで溢れていた。
奥のベッドで背を向けて寝息を立てているのが妹だ。
恭平は窓に寄ってカーテンを開け、そっとベッドに近寄った。
「明美、起きなさい。」
普段はウンとかスンとか言うはずなのに、今日は何も言わない。
首を傾げたところで着替えの終わった聡平もこの部屋に入ってきた。
「兄貴。」
「え?」
呼ばれて恭平が振り向いた。
と同時に明美の掛け布団が舞い上がった。
「わっ?」
一瞬視界が何も見えなくなる。
掛け布団の中から細い腕が伸び、恭平に抱き付いた。
「兄さんっ!誕生日おめでとう〜!!」
目をパチクリさせて驚いた恭平が尻餅をつく。
首にぶら下がったまま明美もその上になし崩れた。
「えっ…」
「兄貴、これプレゼント。」
聡平が近づいてきて、背中に隠していた箱を差し出した。
「三人で選んだのよ。兄さんのために。」
「え…良平も?」
「うん。寝坊してちゃ意味ないけどな。」
「あ、ありがとう。」
恭平は照れを隠さず、頬を染めて聡平からプレゼントを受け取った。
「ずーっと元気で、側にいてね!」
明美は言って、恭平の体をキュッと抱きしめた。
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