好きな色 P3



「今日はいつもより興奮してるじゃないか。そんなに久しぶりだったかな。」
肩で喘ぐ恭平を眺めながら、孝平は嬉しそうに笑った。
久しぶりだったのは、何も恭平だけではないのだ。
…まあ、出張中に竹本と少しだけ遊んだが。それはもちろん内緒である。

言われて恭平が興奮を鎮めようと、孝平の体から離れた。
すかさず孝平の手が伸びる。

「恭平。」
「…ん!」
離れかけた腕が、再び孝平の腕に回される。

孝平の伸びた手が、恭平の股間を弄り始めたのだ。
双璧の間の、穴のあたりを何度も行ったりきたりする。
恭平の呼吸がまたも速くなった。

「と、父さん…っ。」
「久しぶりなんだ。少し長い時間解さないとな。」
「や、やだぁっ。」

嫌いだとわかってて、やるんだ。
恭平は喉を仰け反らせるようにしながら孝平にしがみついた。
股間が、疼く。

「恭平。」
「は、はいっ。」

孝平が手の動きを少しだけ緩めて、聞いてきた。

「お前の好きな色は、なんだ?」
「俺…俺は。オレンジ…かな。」
「オレンジか…。確かに、お前の小物はオレンジが多い、かな?」
「!…ふぅ…っ。」

弄っていた手の、人差し指の先が、恭平の中に入ってきた。
途端に恭平の体が強張る。

孝平はわざと、指の先だけを入れたり出したりして、恭平の反応を楽しんだ。
指の動きに合わせて、恭平の体がピクピクと震える。
恭平は固く目を瞑って身を捩っていた。
汗で額に張り付いた前髪を、手でどかしてやると、薄く目を開けた。

「私の好きな色。教えてあげようか。」
「…!」
疲れた瞳で、恭平が孝平を見上げた。その表情がまた、孝平の胸を打った。

「ココの色だ。お前の、ね。」
「え…?どこ……。…!」

初め首を傾げた恭平の顔が、何かに気付いた瞬間から真っ赤に染まっていく。
勢いよく首を振った。

「そんなんじゃ駄目!」
「何故だい?本当のことなのに。」
「あっ…!や…っはぁ……っ!!!」

孝平の人差し指が、恭平の中にこれでもかというほど深く、一気に突き刺さった。
瞬間的に恭平の息が止まって、全身に苦痛が広がる。
この異物感がたまらなく嫌いだ。

「くぅぅぅ…っ!!」
「ココの色。わかる?」
「んんんーっ!い、いや…っあ!はぁぁぁぁあああぁッ!!」

挿入したまま指を曲げられると、恭平の体が不自然に跳ねた。
何時の間にか持ち上げられていた足が、宙を掻いて動いた。

孝平は、乱れて叫ぶ恭平に見とれつつも、二本目の挿入を試みた。

「あっ!はぁっ!!やめ…!入らな……っ!!」
「何言ってるの。まだまだ入るよ。恭平は欲張りだからな。」
「ちが…っ!う!ふぅ!!あ、あ…、はぁぁぁぁあぅんっ!!」

恭平は、いとも簡単に二本目を飲み込んで、その更なる異物感に身を捩った。
二本の指は、恭平の体内で止まることなくバラバラに動いている。
後ろの刺激で、再び前が奮い立つのにそう時間がかからなかった。

恭平は、度を越した快感と羞恥で、うっすらと涙を流した。
それを見た孝平が、流れた涙をすくうように、舌を這わせてきた。

恭平が首を背けて逃げるが、それを追いかけるようにして唇を恭平の肌に這わす。
「と、父さんっ。」
「恭平。」
涙目で見られると、孝平の理性が一気に吹っ飛びそうだ。
孝平はなんとか堪えると、ゆっくりと指を三本に増やした。

「も……っ!!もーやだぁぁぁーっ!」
恭平が、メーターの振り切れそうな興奮のために泣き叫んだ。
孝平は刺激に打ち震える恭平の体を押さえつけて、激しいキスでその唇を塞いだ。
喘ぎ声が、孝平の唇の中に消える。

そうしながら、孝平は器用に恭平の体の下に自ら入り込み、後ろから手を回して恭平のものを掴んだ。
その衝撃に、恭平の唇が一旦孝平から離れたが、逃がすまいと再び捕まえる。
恭平が無理な体勢のまま、唇と、下半身の前後を同時に塞がれて悶えた。

「んんっ!!……んふぅん…っ!」
時々離れる唇の隙間から、恭平の熱い吐息が漏れる。

孝平は構わずに穴の中を広げるように指を動かした。
同時に前のものもうまく揉んでやると、恭平の体は異物感よりも快感のほうが上回るようになってきた。


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