▼Under Title 15
└09:体液-2
∴∵∴∵∴∵∴
固く目を閉じて作業の終わるのを待つ相田の体重を支えながら、二宮は楽しそうにメジャーをきゅっと絞った。
上から両方の突起を潰されるように締められて、ふっと相田の鼻から吐息がもれる。
二宮は値を読んで、言った。
「相田先生、先生が書いてください。そこにある、紙に。」
「…え…。先生が書いてくださいよ。」
「俺は今手一杯なんです。お願いします。」
「手一杯って…っ」
俺の体を弄ってるだけじゃないか!
相田はなんとか反論を飲み込んで、手を伸ばして記録用紙とペンを取った。
「はい、いいですよ。」
「では、次はウエストです。」
そう言った二宮の手が、相田の脇の下から前に回り、腰を弄る。
ゆっくりとした動作でメジャーを身体に擦られると、なんだか心臓がドキドキした。
だめだ、俺、感じるな…っ。
必死に耐えていると、二宮が後ろから耳元で数字を囁いた。
慌ててそれを、言われた箇所に記入する。
二宮の手による愛撫が、相田のペンを持った右手を震わせた。
「に、二宮、せん…っ。」
「まだ、終わってませんよ。スリーサイズですから、あとはヒップです。」
「…っ。」
女じゃないんだし、そんなサイズどうでもいいと思うのだが。
頭ではそう思うのに、なぜだか相田の口からはそれが言葉になって出てこなかった。相田の背中が二宮の体温で熱くなってくる。
震えている相田を見つめて二宮は優しく笑い、右耳の後ろをペロリと舐めた。
「ひゃっ。」
肩を震わせてピクリと痙攣した相田は、驚きはするものの嫌がる気配はない。
二宮は笑って、唇を寄せてその耳たぶを挟んだ。
「ふぅ…っ」
「相田先生、感じてますか?」
「な、何を言って…っ。」
「お尻触りますけど、ちゃんと立っててくださいね。」
「な…っ!!」
相田が何かを言う前に、回された二宮の手が前の物に触れた。
声を殺して息を止めた相田を気にも留めずに、そこにメジャーを通す二宮。
そのまま腕を後ろへ回し、両方の足をそろえるようにメジャーをぎゅっと引っ張ると、相田はくっと呻いた。
耳の後ろから首筋へ舌を這わせ、襟の中へ顔を埋めて肩まで舐める。
しばらくぶりの身体に、さすがの二宮も胸の高鳴りを押さえきれなくなりそうだ。
「相田先生…。」
「はっはいっ?」
返事をした相田の声が上ずっている。
「最近、してないでしょう。」
「…えぇっ?」
「有宮先生と。彼、最近忙しそうですからねえ。」
「やっやめてくださいよ…俺はあの人にそういう感情は…っ」
「感情はなくても、関係はあるのでしょう?よく体に、縛った跡があるから。」
「あ、あれは有宮先生が勝手に。」
「そうですか。では、鈴木くんは?」
相田の動きが止まった。
二宮はふっと笑って、メジャーの値を読むために相田の足元に跪く。
「鈴木くんは、特別ですか。」
「あ、あいつは…っ。どうしようもない、馬鹿で無邪気な子供です。ちょっとエッチですけど…思春期だから間違えて俺なんかに興味を持ってしまっただけで。」
「そうでしょうか。まあそうだとしても。彼とも、最近してないでしょう。」
「え…?」
「だって先生。そうでなければおかしいですよ。」
「な、なにが…?」
相田が首を傾げて聞いたが、二宮はそれには答えずにすらっと値を読み上げた。
はっと気付いて記録用紙にペンを走らせる。
メジャーをしゅっとケースの中に収納し立ち上がった二宮は、いやに真剣な表情で相田を見つめた。
普段ニヤニヤして接してくるので、こういう真面目な表情をされるとドキっとする。
ふいうちにもほどがある、と相田は思う。
「な、何がおかしいのですか?」
相田は目を逸らし、ドキドキしていることを悟られないようにわざと語尾を強めて言った。
そんな相田を見て、二宮がすっと体を寄せ突然相田を抱きしめた。
続き
∵∴∵∴∵∴∵
(c)puyu. All Rights Reserved.
+戻る+