「出たーっ、必殺バスターローズッ! リングに咲き誇るバラの嵐っ! ローズ・ヒューイットがリング中央へ豪快にマユリを叩きつけたぁっ」
 お嬢様の体が優雅に翻り、対戦相手をマットに沈める。私はその様子を、相手チームのパートナーを牽制しながら盗み見る。
「カウント、1、2、スリーーーーッ! 決まった、3カウントッ! 最後はローズ軍団の大将ローズ・ヒューイットが自ら決めたっ! 全米最強のお嬢様、華麗なる完全勝利だーっ!」
 見事に勝利を収めたお嬢様は、美しい金の巻き毛を優雅にかき上げ立ち上がる。勝ち名乗りを受けレフェリーに右手を掲げられるその姿は、まるで崇高な絵画のよう。私はその傍らでお嬢様の勝利の印であるバラの花びらをリングに巻きながら、その麗しきお姿を熱のこもった視線で見つめていた。

「お嬢様、今日も素敵でした」
「さすがお嬢様ですわ」
 花道を下がり控え室へ戻る通路で、私と妹はお嬢様を褒め称える。私は本心から。妹は……どうかはわからない。
「オホホッ、まあ、当然の事ですけれど。でも、ありがとう。アナタ達も良くやってくれましたわ」
 お嬢様に労いの言葉を掛けていただけるなんて。それだけで胸の奥がジンと熱くなる。
「今日も大衆を魅了してしまいましたわ。ワタクシの美貌と強さを目の当たりにすれば当然の反応とはいえ、悪い気はしませんわね」
 お嬢様は、先程まで一身に浴びていた大歓声の余韻に浸るように、うっとりと目を閉じた。
 ローズお嬢様は、ヒューイット財団の令嬢でありながら、女子プロレスラーというもう一つの顔も持っている。文武両道に秀でたお嬢様はプロレスにおいてもあっという間に頭角を現し、今では所属団体、GWAのヘビー級チャンピオンである。
 私達も、リング上でもお嬢様にお仕えするため、私は仮面のメイド・ファントムローズ1号、妹はファントムローズ2号となり、共にリングに上がりそのお側に控えている。
 シリーズ最終戦という事もあり、普段より大き目の会場で行われた興行だが、お嬢様の人気も伴って超満員の観客で膨れ上がった。そのメインイベントを務め、勝利の賞賛を一身に浴びたお嬢様。その恍惚感はいかばかりだろう。お嬢様の傍らにお仕えさせていただくことで、私のような者でもその恍惚の一部を分けていただくことができる。恐れ多いことだ。
「なんだか、体が熱いですわね。火照りが収まりませんわ」
 お嬢様は両腕で自分の両肩を抱き、ブルッと身震いすると悩ましい吐息を吐いた。その陶酔した表情のあまりの艶かしさに、いけないと思いつつも私は見惚れ、思わず唾をゴクリと飲み込んでしまった。
 控え室の前へ到着すると、私は一歩先に出て扉を開く。お嬢様は優雅な足取りで室内へ歩みを進める。妹が扉を閉めると同時に、お嬢様は特別に設えられた豪奢なソファへ腰掛け、長い脚を組んだ。私と妹はすぐにお嬢様のお側へ駆け寄り、私はタオルでお嬢様の額にうっすらと浮かんだ汗を拭き取り、妹は孔雀の羽をあしらった扇子でお嬢様に涼風を送る。お嬢様は満足気に一つ頷くと、両手を伸ばして私と妹の顎に触れ、艶然と微笑んだ。
「ワタクシ、今日は気分が良いんですの。屋敷に戻りましたら、アナタ達に今日の勝利のご褒美を差し上げましょう」
「本当ですか、お嬢様っ。嬉しいですっ」
「ああ、なんてもったいないお言葉……」
 無邪気に喜ぶ妹の傍らで、私は身に余る光栄に打ち震えた。
「ええ。たっぷりと味わわせてあげますわ。ワタクシからのご褒美を、ね」
 お嬢様は艶然と微笑むと、チロリと唇を舐めた。唾液に濡れ淫靡に光る、お嬢様の瑞々しい唇。それを見ただけで、私も妹も、これから訪れる悦楽の予感に下半身をもじつかせてしまうのだった。

 ヒューイット家のお屋敷に戻った私と妹には、メイドとしての仕事が待っている。お嬢様の入浴とお食事のお世話をさせていただいいた後に、私達も遅い夕食をいただいた。食事の後、妹と二人で屋敷の地下室へ来るようにお嬢様直々に仰せつかる。私達は再び、メイド服から先程まで会場で身につけていた、汗のしみこんだリングコスチュームに着替え、連れ立って地下室へ向かった。
「いらっしゃい、二人共。さあ、もっと近くへいらっしゃい」
 薄暗い部屋に明かりを灯す幾つものロウソク。その部屋の真ん中で、皮張りの黒い椅子に腰掛けて長い脚を組み、艶然と微笑んでいるお嬢様。その女王様然とした姿を目にし、私の心臓はドキドキと高鳴る。お嬢様が身につけているのも、先程までリングの上でまとっていたリングコスチューム。紫を基調に精緻な細工が施された、お嬢様のグラマラスなボディラインを際立たせる水着。モデルもかくやという長くしなやかな両手には紫のロンググローブ、その溜息が出るほどの脚線美にはこれまた紫のスーパーロングブーツを身につけている。お嬢様が指をクイクイと曲げて手招きする、その指の動きを見ただけで、私は股間がジュクッと湿っていくのを感じた。
 私と妹は、それぞれ椅子に腰掛けているお嬢様の両側に立つ。お嬢様は肘掛に肘を置くと両手を組み顎を乗せ、私達の顔をを交互に見ながら楽しげに口を開いた。
「さあ、ご褒美ですわ。まずはアナタ達の浅ましいモノを、解放してあげなさい」
 お嬢様の言葉に、私と妹はそれぞれ股間に手を伸ばす。普段は絶対に外れないよう何重にも固定されているクロッチ部分を外していくと、女性器と共にボロンと肉塊がまろび出る。それが、私達姉妹がお嬢様のお側に置いていただくきっかけとなり、お嬢様の寵愛を受けることができる理由であった。

 両親の顔は覚えていない。物心ついた頃には、私と妹は見世物小屋に飼われ、家畜のような生活を送っていた。世にも珍しいフタナリ家畜として金持ちに肉体を弄ばれ、時には妹とも絡ませられる。しかし家畜に過ぎない私達にはその報酬など銅貨一枚すら与えられず、残飯で命を繋ぐだけ。それでも生きる術を他に知らなかった私たちは、その動物以下の生活にしがみついて生き長らえるしかなかった。
 そんな生活が続いたある日、私達の環境が一変する事件が起きた。見世物小屋が摘発されたのだ。しかしそれは私達にとっては絶望的な出来事だった。私達は男に従う事しか食事にありつける方法を知らなかったのだから。
 私は妹と抱き合い、震えながら沙汰を待った。私達は見世物小屋の団長に、もし逃げ出したりしたらどうなるかを徹底的に教え込まれていた。普通に考えれば、孤児院にでも送られた方がよほど人間らしい生活を送る事が出来ただろう。しかし当時の私達には、そこで飼われている事こそが唯一の生きる方法であるという価値観を植えつけられていたのだ。
 その時、私達の前に一人の美しい少女が現れた。眩い美貌に流れるような金の髪。煌びやかな衣服に身を包んだ少女は、まるで私たちとは別世界の存在。私には彼女が天使か妖精ではないかと思えた。
 その少女は、大人達がたしなめるのも聞かず興味津々といった表情で私たちをしげしげと見つめ、紫色のショート手袋を取り出すとその小さな手にキュッと填め、ペタペタと私達の体を触り始めた。その手は私たちの全身を這い回り、やがて股間に辿り着く。滑らかな布地に包まれた華奢な指先にさわさわと触れられ、私はビクンと体を震わせる。その私の反応に、少女はニッと笑顔を浮かべ、立ち上がると私たちに背を向け、唐突にこう宣言したのだ。
「お爺様。ワタクシ、決めましたわ。この子達をワタクシのメイドにいたします」
 少女の発言にその場は騒然となった。大人達は皆少女を諌めようとしたが、少女は一切に耳を貸さず、振り返ると呆けている私達にその手を差し出した。
「さあ、いらっしゃい。今この時から、アナタ達はワタクシ専属のメイドになったのですわ」
 差し出されたその手を、私と妹はおずおずと握った。その手の柔らかさとぬくもりを、私は生涯忘れる事はないだろう。

 そうして、私達はヒューイット家の令嬢、ローズ・ヒューイット様にお仕えする事になった。後から聞いた話では、好奇心旺盛なローズお嬢様は見世物小屋という響きにそそられて当時の当主であったローズお嬢様の祖父に頼み込んで視察に出向き、そこで私達に興味を持ち、その場でメイドとする事を決めたのだという。当然周りの大人は苦言を呈したが、ローズお嬢様を溺愛していた祖父がお嬢様の頼みを断りきれずに了承され。当主の決定に逆らえるものなどいる筈もなく、私達は正式にローズお嬢様付きのメイドとして雇われる事になった。
 ヒューイット家のメイドとして求められるものは多く、メイドとしての仕事のみならず、学問から武術まで徹底的に厳しく叩き込まれた。しかしそれでも、それまでの家畜同然の生活に比べれば、そこは天国にすら思えた。何より、一度知ってしまったお嬢様の手の温もりを忘れる事など出来るはずもなく。私はお嬢様のお側に仕え続ける為に、ありとあらゆる物を吸収した。誰にも文句を言わせないように。

 私は後ろ手に手を組むと、屹立する肉棒をお嬢様の鼻先に近づけた。その先端の数センチ先には、妹の肉棒が同じようにそそり立っている。妹の肉棒は私のそれより一回り大きく長くビクビクと血管を浮き立たせており、いかにも逞しい。雁首に余った皮をまとわりつかせている私のそれは、彼女のモノと比べてしまうといかにも貧相に感じられる。それが、私の妹への最大のコンプレックス。お嬢様にいつ「この太チンポがあれば、アナタの粗チンなど必要ありませんわ」と言われてしまうかと思うと、怖くてたまらなくなる。
 お嬢様はそのスッと通った鼻を二本の肉棒へ寄せると、クンクンと匂いを嗅ぎ始める。お嬢様の鼻息が私の亀頭をそよそよとくすぐり、私はそれだけで背筋を震わせた。
「二人共、すごくいやらしい匂いを漂わせていますわよ。こんないやらしい匂いをワタクシの美しい鼻に嗅がせるだなんて、なんて恥知らずなのでしょう」
 そう言いながらも、お嬢様はどこか陶酔した様子で肉棒を嗅ぎまわり、鼻をひくつかせている。私達は知っている。お嬢様が、汗まみれのチンポ臭をよりお好みになる事を。だから、こうして蔑まれるのがわかっていながら、お嬢様との逢瀬の前に入浴し身を清める事もせず、リングコスチュームの中に体臭を溜め込んでやって来るのだ。
「特にひどいのが、このチンポですわ」
「ひうっ」
 敏感な亀頭にフゥーッと息を吹きかけられ、私は思わず腰を震わせた。
「このたるんだ皮の中に、いやらしい汚れを溜め込んでいるのでしょう。ヒューイット家のメイドとあろうものが、はしたないとは思いませんの」
「も、申し訳ありませんお嬢さ、ひゃうっ」
 謝罪の途中で亀頭を指先で弾かれ、言葉尻は悲鳴に掻き消された。
「さ、よく見せて御覧なさい。アナタのいやらしいフェロモンチンポを」
 お嬢様はロンググローブを填めた左手で私の肉棒を握りこむと、ズリュッと勢い良く皮を根元まで引き下ろした。
「ひゃはあっ!」
 強すぎる刺激に私の肉棒はブルンと震え、先端から先走りをピピッと撒き散らす。雫が付着した右手の甲を、お嬢様は舌を伸ばしペロリと舐めると、右手の人差し指で私の雁首をくじり始めた。
「あらあら。ニチャニチャといやらしい音を立てて、ワタクシの指先に汚いモノがまとわりついてきますわ。アナタ、昨晩はお風呂に入りませんでしたの」
「は、入りましたっ。ひんっ」
「ではどうしてここがこんなに汚れていますの。オチンポだけ洗わない変態さんなんですの、アナタは」
「ち、違いますっ。ちゃんとチンポも洗いましたっ」
「では、どうして一晩でこんなに汚れますの」
「そ、それは……」
「はっきりおっしゃいっ」
「ひぐぅっ!」
 お嬢様の指先に裏筋を強く擦られて、私は快楽の悲鳴を上げた。羞恥に顔を真っ赤に染めながら、私は恥ずべき告白をする。
「……ぉ……おな…………から……です」
「なんですの。聞こえませんわっ」
 左手でギュムッと肉茎を揉まれると、私の儚い抵抗は肉欲の前に打ち砕かれた。
「ひいぃっ。オ、オナニーしたからですっ。寝る前にオチンポシコシコしたからですぅっ」
 私の告白に、お嬢様はニヤリと口端を歪めた。そしてわざと私を蔑んだ目で見ながら、右手人差し指の指の腹で、亀頭の傘の下をズニュズニュとなぞっていく。
「まあ。ヒューイット家のメイドともあろうものが、寝る前にオナニーだなんて。なんて恥知らずなのかしら。……それで、アナタは何をオカズにオナニーなさっていましたの」
「それは……ひうっ……お、お嬢様です……ローズお嬢様をオカズに、オナニーしましたっ……申し訳ありま、ひゃあうっ」
 お嬢様が手袋越しに爪を立て、私の雁首をコリコリと引っ掻いた。
「まあ、なんという事でしょう。メイドの分際で、このワタクシをオナニーのオカズにしただなんて。許せませんわ。……それで、アナタは妄想の中で、どんなはしたない事をワタクシにさせていましたの」
「そ、それは……」
 あまりに恐れ多く、それだけは許してとお嬢様に懇願の視線を向けたが、お嬢様の瞳は好奇心に爛々と輝いている。
「さあ、正直におっしゃい。アナタは頭の中で、ワタクシをどんな風に犯していますの。さあ。さあっ」
「ひいぃっ、い、言いますぅーっ」
 指先で尿道口をグニグニとほじられ、私はあっという間に屈服した。
「わ、私はっ。妄想の中で、お嬢様にお口で奉仕をしていただきましたっ」
「まあっ。妄想の中とはいえ、ワタクシの高貴な唇にアナタの下賎なオチンポを咥えさせましたのね。それは、ワタクシの方からいたしましたの?」
「いえ、違いますっ。眠っているお嬢様のお顔に跨って、無理矢理その薔薇の花びらのような唇に、私のチンポをねじこんだんですっ」
「なんてことっ。フェラチオではなく、イラマチオッ。ワタクシの唇をレイプいたしましたのねっ」
「はいっ。私は、ローズお嬢様のお口マンコをレイプしたんですっ。そのお美しいお顔をガッチリと両手で押さえて、まるでオナホールの様に、奥まで何度もチンポを突きたて、口マンコ便器として犯し抜いたんですぅっ」
「はあぁ〜、このワタクシを口マンコ便器にするなんて、なんて、なんて恩知らずなのぉっ」
 私の失礼極まりない告白に、お嬢様は瞳を潤ませ。亀頭の先に顔を寄せ、大きく口を開いてだらんと舌を垂らしている。その口端からは唾液の糸がキラキラと垂れ、まるで自ら口マンコに成り下がろうとしているかのよう。
 そんなお嬢様の発情したメス顔を見ながら、妹は自らの逞しい剛直を両手でゴシュゴシュとしごきあげている。お嬢様の美貌を間近でオカズにしながらのオナニー。なんて羨ましいのだろう。
 そんな私の心を察知していただいたのだろうか。お嬢様の左手が、私の肉棒をシュッシュッとしごき始める。右手は亀頭を離れてそろそろと伸び、私の陰嚢を二つ一緒に握りこむ。
「んはあ〜。そ、それで、どうしたのですっ。ワタクシの口マンコに、ドピュドピュザーメンを発射したのですかっ」
 お嬢様にタマタマを優しく揉みしだかれながら、チンポ全体をシュコシュコと手袋コキしていただく。眼下にはお嬢様の発情しとろけきったオカズ顔。脳髄がショートしそうな程の背徳の悦楽に、私は溺れきって涎を垂らしながらお嬢様の手コキに合わせて激しく腰を振る。
「いえ、お口には出してあげませんわっ。発射の直前にお嬢様の口マンコからチンポを引き抜いて、そのお美しい美貌にザーメンを撒き散らすのですっ」
「な、なんですってっ。ワタクシのお顔を、アナタのドロドロのザーメンに塗れさせるなんて……」
「そうですっ。ローズお嬢様のお顔を恐れ多くも私の精液でザーメンパックして、ザーメン臭を染み込ませるのです。そうしてお嬢様がじくじくと私のザーメンで犯されている間に、再びチンポをそのお口に捻じ込むのです」
「ああっ。ワタクシに溺れるほど顔射しておきながら、そのザーメン臭いチンポをまたワタクシに咥えさせるなんて……。そして今度こそ、ワタクシにザーメンを飲ませるんですのね」
「いいえ。グボグボと私の好きなようにたっぷりと犯しぬいたら、再びヌボッと引き抜いて、今度は鼻の穴にブチ撒けるんですっ。ローズお嬢様の高貴な美貌が崩壊し、だらしなくザーメン鼻ちょうちんを膨らませるくらい、徹底的にドピュドピュブチ撒けて溺れさせるのですっ」
「はあああっ、ヒドイ、ヒドイですわっ。いつになったらワタクシにザーメン飲ませていただけますのっ」
 お嬢様は太股をもじつかせながら、私の肉棒へいっそう熱のこもった手袋コキ奉仕を繰り広げる。その赤い舌が、まるでザーメンをねだるかの様に尿道口の数ミリ手前で艶かしくくねっていた。
「その後も、口マンコレイプを堪能しては、顔のあらゆる所にザーメンをブチ撒けるのです。瞼に、眉に、耳の穴に。顔中を真っ白に染められ表情も分からなくなったお嬢様は、泣きながら私に懇願するのです。『お願いです、ザーメン飲ませてくださいっ』と」
「んはあぁぁんっ。アナタはなんてひどいメイドなのでしょう。主をトコトンまでザーメン奴隷に追いつめるなんてっ。そして屈服したワタクシはこう口にするのですねっ。『お嬢様の皮を被ったさもしい口マンコ便器のローズに、ネバネバザーメンいっぱい飲ませてくださいませぇっ』」
「ダメですっ。その程度のおねだりでは私のザーメンは差し上げられません。もっとはしたなくおねだりしてくださいっ」
『出して、出して、ザーメン出してぇーっ。ネバネバでドロドロの特濃ザーメン、ゴキュゴキュ飲ませてっ。喉もお腹の中もザーメン臭くして、体の芯からワタクシをアナタのザーメンタンクにしてくださいっ。ローズをアナタ様のザーメン絞り口マンコ便器として、一生ザーメン排泄お便器としてお使い下さいませぇーっ!』
「はあああっ、お嬢様、なんてはしたないおねだりっ。お望み通り、お腹一杯私のザーメン飲ませて差し上げますわっ。でるっ、でるうぅーーーーっ!」
 昨夜の妄想のままにザーメンを欲しがりおもねるお嬢様に、私の射精欲も頂点を迎えた。その美貌を私のザーメンでドロドロにする、私の夢が叶う、まさにその瞬間。
 バチンッ。
「ぎゃうっ!」
 私の肉棒はお嬢様に力いっぱい根元を握られ、そして亀頭の付け根にギッチリと革バンドが巻かれていた。そして、私の目の前では。
「イクッ、イクーーーッ!」
「はあぁぁぁ〜っ。出てますわ、ザーメンいっぱい浴びせられていますわ〜っ」
 発情しきった顔で剛直を握りザーメンを撒き散らす妹と、そのザーメンを全身に浴びながらうっとりと息を吐くローズお嬢様の姿が。
「私もっ、私もイクのーっ! イキたいっ、イカせてえーーっ!」
 限界にまで達した射精欲求に、私は後ろ手に組んでいた両手を外して自らの肉棒を握り、乱暴にしごき上げる。しかし、ガッチリと革バンドに縛られた肉棒は、今にも弾けそうなほどビクビク張り詰めながらも、先走りの一滴しか垂らす事が出来ないでいた。
「んはぁ〜。すごくこってりとして濃厚なザーメンですわ。喉にへばりついてなかなか流れていきませんの。んはぁ〜っ、ベロォ〜。ゴキュッ。んふふふ」
 哀れに肉棒を掻き毟る私の前で、お嬢様は恍惚の表情で妹のザーメンを堪能している。まるで私を挑発するように、舌を長く垂らしては手袋にビトビトと付着したザーメンを舐め掬い、口の中で味わうようにクチャクチャと舌で攪拌している。その一動作だけで一週間はオカズに困らない程の興奮を覚えているというのに、戒められた肉棒は全く自由が利かない。
「ひいぃーっ。お嬢様、お願いいたしますっ。これ、外してくださいっ。外してえぇーっ!」
 革バンドに指をかけ力任せに引っ張ってみたが、激痛が走るばかりで緩む様子すらない。私は半狂乱になりながら、お嬢様に懇願する。
「あらあら。苦しそうね」
「はいーっ。苦しくて、射精したくてたまらないんですっ。お願いですお嬢様っ。これを外して、ザーメン射精させてくださいーっ!」
 私はとうとうくず折れ、ロングブーツを穿いたお嬢様のおみ足にしがみつき、泣き顔を擦りつけながら懇願した。
「フンッ」
 お嬢様は足を上げると、ヒールで私の頬を軽く蹴り飛ばした。私は力なく仰向けに倒れる。するとお嬢様は椅子から立ち上がり、私の顔にまたがってドスンと腰を下ろした。
「んぶっ」
「まったく、アナタはなんという恥知らずなメイドなのですか。主をザーメン漬けの肉便器にしようだなんて、妄想とはいえ許しがたい事ですわ。これは罰です。アナタの妹がワタクシの褒美を授かっている様子を、そこでさもしく戒めチンポを振りながら見ているといいですわ」
 お嬢様は妹に手招きすると、その肉棒をしなやかな指先でにぎりこみ、先端にキスをした。私の顔の上で、お嬢様のオマンコを包んだレオタードはグチョグチョに濡れそぼり、私の鼻腔を薔薇の媚薬でいっぱいにする。私は自分の不忠に打ちのめされ、射精できない肉棒をしごきながら涙を浮かべて許しを乞い続けていた。



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