「あら、よく似合ってるじゃない。私ほどじゃないにしても、なかなかイケてるわよ」
 蘭花は思ったままを口にしたが、目の前のバスガイドの制服に体を包んだ少女は真っ赤になって俯いてしまった。
 少女は蘭花のバスガイドの同僚というわけではなく、よくよく目をこらせば少女ですらない。バスから逃げ遅れた、あの少年であった。
 蘭花に言われるまま、訳も分からず彼女のスペアの制服を着せられ、口紅やアイシャドウまで引かれてしまった。どんなみっともない姿になっているかと思うと、顔を上げる事もできない。
「私のスカートが入っちゃうんだもの、ビックリよね」
 脱がしてみてわかったことだが、少年の体は見た目以上に肉付きが薄かった。おまけに背丈では、蘭花が女性としては長身の部類であるとはいえ、十センチほど少年の方が低いのだ。最大の懸念であったウェストをあっさりクリア。その分、胸や尻は大きく張り出している蘭花に遠く及ばずブカブカで、蘭花が穿けば膝上にくるスカートも膝下丈になってしまっているものの、十分に見られる格好になっている。
「ほら、自分でも見てみなさいよ」
 蘭花に顎をしゃくられ、窓に映るであろう自分のみじめな姿と向き合わされる。が、
「あ、れ……?」
 そこに映っていたのは、ほっそりとした美少女であった。生白い肌に妙に浮き上がって見える口紅の紅が艶かしい。少年は思わず、首を捩って車中を見回した。が、たしかにそこには少年と蘭花しかいない。ということは。
「ふふ、自分の姿にビックリしちゃってるのね」
 蘭花が少年の肩に手を回し、顎先に手をかける。指先に確かに伝わる、しなやかな指の感触。そして、窓ガラスの中では、小柄な美少女が妖艶な美女に、同様に顎先に手をかけられていた。
「ふふ、どう? 変身した自分の姿は」
「そ、そんな……ボク……」
 こうして目の当たりにさせられても信じられない。自分でも男らしくない顔だとは思っていたが、こうしてわずかな化粧と衣装を身に着けただけで、こうも少女と見まごう姿になってしまうとは。それも……。
「ウフフ、うっとりした顔しちゃって。そんなに鏡の中の自分がお気に入りなの?」
「え、そ、そんなんじゃ、きゃうっ」
 ドキリとして慌てて否定しようとしたが、下半身から急に湧き上がった感触に言葉を塞がれた。いつの間にか下ろされた蘭花の手が、スカートの上から、少年の股の付け根を掴んでいた。
「あらあら、女の子になった自分を見てココをこんなに大きくさせて。とんだ変態さんね、君は」
「ち、ちが、ひうっ!」
 スカートのザラザラした裏地ごと肉茎をゆっくりとシゴかれ、少年は思わず身悶えする。撫で回され続けた肉茎はすっかり大きく固く自己主張を始め、スカートの上からでもクッキリと形を浮き立たせている。その敏感な反応に気を良くしたのか、蘭花の指先の動きはますます大胆に、淫靡になってゆく。しなやかな指にしっかり握りこまれ、リズミカルに上下にシゴき立てられて、亀頭の先端からはジクジクと先走り液が溢れ出してくる。
「あら、イヤだ……私の制服に、シミがついちゃってるわ。厚手のスカートにこんなにクッキリ浮き出るほど臭い先走りを漏れさせるなんて……君、何を考えてるの? いったいどうしてくれるのよ」
「ご、ごめん、なさ、きゃふぅんっ」
 指先と言葉で蘭花に責め立てられ、少年はなす術もなく身悶えしながら謝罪の言葉を繰り返すばかり。
 蘭花はスカートに手をかけると、一気に下から捲り上げた。
「ひ、いやあぁっ」
 捲れ上がった股間から、肉茎が勢い良くブルンッと飛び出る。太さはそれほどでもないものの、かなりの長さを誇る一物。が、経験のなさを表すように、幹は肌色、若干余った皮がカリ首に引っかかっており、亀頭は色素の沈殿していない綺麗なピンク色だった。恥ずかしさのあまり、白手袋で覆った手で顔を隠してしまった少年に、蘭花が耳腔をくすぐる様に甘く囁く。
「ほら、見てごらんなさい。あんなかわいい顔した子が、股間からイヤらしいモノを丸出しにしているわよ」
 蘭花は少年の両手首を取り、顔を覆っていた両手を左右に退けさせる。窓ガラスの中には、股間から本来ありえないモノを生やした美少女が、赤い顔をして淫らに息を荒げている様が映っていた。
「ああ……そんな……なんて、イヤらしい……」
 窓ガラスの中の美少女に、うっとりと見入る少年。蘭花が手を離しても、少年の手は再び顔を覆うことはなかった。そして、蘭花は自由になった手を再び少年の股間へ忍ばせる。
「ひうぅっ、そ、そんな、らめぇっ!」
 左手は余った皮を引っ張りながら幹をしっかりと握り、右手は人差し指の腹が裏筋にあたるように添えてからゆっくりと握りこみ、カリ首を刺激しつつシコシコと擦り上げてゆく。
「ほらほら、どう? あの子、あんなに激しくオチンチンシコシコされて、涎垂らしながら喘いでいるわよ。なんてイヤらしいのかしらね」
「ああ、イヤらしい……イヤらしいよ……そんなに気持ちいいの? オチンチンシコシコされて、そんなにだらしなく口を半開きにして……」
 少年は、窓ガラスの中の美少女に淫らに問いかける。そのたび、美少女は熱い吐息を漏らしながら火照った身を震わせた。
「ああっ! ……ボク、ボクもう、ガマンできないっ……」
「フフ、でちゃうの? ドピュドピュ射精しちゃうのね?」
「はいっ……も、もう、射精しちゃうっ……オチンチンから白いのいっぱいだしちゃうっ」
「そう……なら、その子にブッかけてあげなさい。チンポ生やして発情した変態牝に、君のザーメンでオシオキしてあげるのよっ」
「はい、はいぃっ……かけちゃう、女の子の癖に、チンチンいじられてイヤらしい顔してるヘンタイに、ボクのザーメンでオシオキしちゃうぅっっ!」
 親指と中指で作られた輪が少年の亀頭をゾリッとこそぎ、人差し指が尿道口を乱暴に挫いた。その瞬間、
「あはぁっっ! れる、れるぅぅっ! ザーメン、オチンポからビュルって、れて、ふあああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
 長い肉茎がブルリと震え、壊れた噴水のようにビュパッ、ビュパッとものすごい勢いで噴射した精液が、窓ガラスの中の美少女の顔をビタビタと白く汚していく。射精を終えた頃には、窓ガラスの下半分はほぼ真っ白に染まってしまっていた。
「ウフフ、なんて量なの……こんなに濃くて臭いのを……」
 蘭花は自分の人差し指に付着した、ねっとりと垂れ下がる白濁液をジュルリと口に吸うと、口内でクチョクチョと攪拌してからゆっくり飲み込んだ。
「……んふあぁ……なんてイヤらしい味……たまらないわ……」
 少年はすっかり脱力しきって、背後の蘭花にもたれかかっていた。うつろな瞳で、窓ガラスの中の、白濁に塗れた自分に良く似た美少女の顔を見つめる。
「君は悪いオトコノコね……あの子のかわいい顔を、あんなにドロドロに汚してしまうなんて」
 蘭花が耳元で、ゆっくりと語りかける。
「ほら、あの子、君のザーメンで溺れてしまいそう……助けてあげなさい。君の、お口でね」
 蘭花に導かれ、少年は窓ガラスに顔を寄せる。立ち昇る濃い精臭に、少年の小鼻がピクピクと反応する。が、その表情に嫌悪は浮かばす、より陶酔の度合いを増すばかり。
 窓ガラスにゆっくりと口付け、へばりついた白濁をジュルジュルとすする。口内に広がるオスの匂いに、頭がクラクラする。ふと目をやれば、窓ガラスの中で美少女が、同様に口内にオスの精をたっぷりとためたまま、陶然とした顔をしていた。グビリと飲み込み、口を開けば、美少女もまた同じくそれを飲み込み、精を飲み干した淫らな口を見せつけるように淫靡に開いてみせる。
 少年は、舌を口外にテロンと垂らすと、下から上へ舐め上げ、白濁をすくいとっていく。すると、美少女も彼に合わせるように、舌を突き出して動きを合わせる。
 二人は窓ガラス越しに、唇と舌をねっとりと合わせながら大量の白濁を啜り上げていった。

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