「ウフフフフ……」
 蘭花は目を閉じ、ゆるゆると湧き上がってくる快感をじっくりと味わっていた。少年の舌は、今は蘭花の腋の下をねっとりと這い回っている。
 手指、足指、乳房、臍、そして秘所。蘭花の全身をしゃぶり回した中で、少年を最も虜にしたのが蘭花の腋だった。しっとりと汗ばむ蘭花の腋から立ち昇る濃密なフェロモンを、少年は小鼻をヒクつかせてたっぷり吸い込み、そしてより滲み出させるために濃厚に舌を這わせる。
 下僕のように奉仕する美しい少年の姿に、蘭花はすっかりご満悦だった。
「ああ、蘭花様、お願いですぅ……」
 腋の窪みに溜まった汗と自らの唾液をチュルチュルと吸い込みながら、少年が甘えた声で訴える。
「ボクのオチンチン、もう破裂しそうなんです……お願いです、どうか、射精させてください……」
 瞳を潤ませて蘭花の顔を見上げる少年。蘭花は意地悪く言葉を返す。
「あら、私の僕のくせに、射精させてほしいだなんて、生意気ねぇ」
「ああっ、ご、ごめんなさいっ……で、でも……」
「フフ、まあ、沢山奉仕してくれたものね。いいわ、射精させてあげる。手コキがいいかしら? それとも、お口? オッパイがいいの?」
「あ、ありがとうございますっ……でも、あの……」
 一瞬嬉しそうな顔をした少年だが、顔を赤らめて、もじつきながら口ごもる。
「なあに? 他にしてほしいことがあるの?」
 少年は、ゴクリと一つ唾を飲み込んでから、顔を上げて言った。
「あ、あのっ! お、オマンコ……に……入れたい、です……」
「まあっ! 僕のくせに、私の美しいオマンコにその臭くて汚いチンポをハメたいだなんて、いったい何を考えているの!」
「も、申し訳ありませんっ……」
 蘭花に叱り飛ばされ、少年は小さく縮こまる。その怯えた瞳に、内心ではほくそ笑みながらも、蘭花はわざともったいぶった口調で少年を嬲る。
「フフン、ま、この私のイケてるナイスバディを舐めしゃぶらせてあげたんだもの、ガマンできなくなるのもムリないわよねぇ……そうねぇ、入れさせてあげてもいいわよ」
「ほ、ホントですかっ」
 少年は瞳を輝かせて蘭花の瞳を覗き込んだ。そのすがりつく様な視線に背筋をゾクゾクと震わせながらも、そんなことはおくびにも出さずに蘭花は言葉を続ける。
「ただし、私を必ず満足させなさい。先にイッたりなんかしたら、許さないわよ」
「は……はい……」
 少年は自信なさ気に、だがしっかりと頷く。やっとお許しが出たのだ、例え自信がなくても少年はそうせざるを得ないだろう。
「さあて、たっぷりと楽しませてもらうわよ……」
 蘭花の浮かべた淫蕩な微笑に、少年は思わずゴクリと息を飲んだ。

 捲り上がったスカートから長い肉茎をそそり立たせながら、少年は後部座席の一列になったシートの上に横たわっていた。
 紅潮した頬と乱れたバスガイドの制服、太股をもじつかせて微かに震えている様は、股間のそれさえなければやはり少女としか思えない。
 そんな美少年を上から見下ろしながら、蘭花はビクビクといきり立つ肉茎にそっと手を伸ばした。
「きゃはあぅっ」
「フフ、ちょっと触っただけでこんなにビクビクさせて……もうイカせてもらいたくてたまらないのね」
「は、はい……」
「なら、おねだりしなさい。とびきりイヤらしくおねだりできたら、考えてあげるわ」
「はい……ボ、ボクは……蘭花様の僕でありながら、その美しい肢体を見て、オチンチンを勃起させている、イヤらしいヘンタイです……どうか、このヘンタイに、お慈悲を下さいませ……」
「まったく、僕のくせに、どうしようもない変態なんだから。そんなにココに入れたいの?」
 蘭花は少年の顔の上に跨り、真紅のチャイナドレスの裾をめくりあげる。すでに下着を脱ぎ去っていたソコには、赤い果肉が粘液にぬめりながら口を開けて侵入者を待ち望んでいた。
「あはぁ……蘭花様の、ソコ……美しすぎます……」
 うっとりと果肉を見つめながら、少年の頭が無意識に持ち上がり、唇が吸い付いた。
「んはぁうっ!」
「ぷあぁ……蘭花様の、オマンコォ……チュルルッ……おいしいです……」
 溢れ出す蜜をジュルジュルと一心不乱に吸い続ける少年の頭を強引に股間から引き剥がすと、蘭花は少年を睨みつけた。
「ちょっと! 誰が吸っていいって言ったの! 勝手なことをする僕ならもういらないわよ」
「ああっ! も、申し訳ありません……ど、どうか、ボクを捨てないで下さい……」
 すっかり怯えてしょげ返った少年を見下ろしながら、蘭花は鼻を鳴らして言った。
「フン、まあいいわ。捨てられたくなかったら、ココでしっかり役目を果たすのね」
 右手でそそり立つ肉茎の根元をしっかり掴んで固定すると、蘭花の長い脚が少年の腰を跨ぎ、ゆっくりと引き下ろされてゆく。
「ん……ふうぅ……」
 その脚がだんだんM字に曲げられていき、亀頭が秘腔にズブズブともぐりこむ。淫らな穴が肉茎を根元までグップリと咥え、豊満な尻肉が少年の下腹にパチンと打ち付けられた、その瞬間。
「あひいぁぁっっ! も、もうダメエェェッッッ!!」
「え、ちょっ、きゃあっ!?」
 少年の腰が暴れ、肉茎の先端から大量の白濁液を蘭花の胎内めがけてドバドバと噴き上げた。
「んひいぃぃっ、で、でりゅうぅぅぅぅっ、も、もうらめ、とまんにゃあいぃぃぃっっっ!!」
「も、もうなのっ? うあっ、あ、あつっ!」
 あまりに急すぎる射精に呆気にとられる蘭花を尻目に、少年はなおも腰をガクガク震わせながら蘭花の子宮に精液を次々と打ちつける。
 長い射精が終わると、少年はすっかり脱力しきり、口から涎を溢れさせながらうつろな目で天井を見つめていた。蘭花の肉唇からは、大量の白濁が逆流し、わずかな隙間からゴパゴパと溢れ出ている。
「ちょっとアンタ! いきなり何してくれるのよっ!」
 カッとなった蘭花は、手にした扇子で少年の横っ面をピシリと打ちつけた。
「ひうっ!」
「僕の分際で、私の許しもなく、臭い精液をこんなにいっぱい膣出ししてっ!」
「ヒィッ、お、お許しください、蘭花さまぁっ」
「うるさいっ、このブタ! ウジ虫めっ!」
 蘭花の扇子が少年の頬をビシッバシッと左右に打ち付けるたび、少年は涙を零しながら蘭花に懇願する。そこで、蘭花はあることに気づいた。
「フン、オマエはどうしようもないヤツね。ペッ!」
「んはぁう……」
 少年の顔に向かって、蘭花は唾を吐きかける。ビチャリと顔に唾を吐きかけられた少年は、ブルリと体を震わせた。
「……やっぱりね」
「あ、あの……」
 怒りを収めたかに見えた蘭花に、少年はおずおずと話しかける。
「これじゃオシオキにならないじゃない。扇子でぶたれて、顔に唾を吐きかけられて、汚い言葉で罵られて。でも、君のチンポは私のオマンコの中でビンビンに反り返って、そんなうっとりと発情した顔を晒して……」
「あ……そ、そんな……」
 蘭花に指摘されるまで、少年自身も気づいていなかった。罵られ、痛めつけられながら、自分の体がそれを快楽と受け止め、極度の興奮状態にあることに。
「君は、マゾなのよ」
「ま……マゾ……」
「そう。私に蔑まれ、虐げられて興奮したでしょう」
「ぼ……ボク、は……」
 変態性癖を突きつけられ、思わず口ごもる少年。が、
「はっきり言いなさい!」
「は、はいぃっ! ぼ、ボクは、蘭花様に罵られ、イジメられて興奮していた、ヘンタイのマゾですぅっ!」
「まったく、私の僕のくせに、君は本当にどうしようもないわね!」
 蘭花は少年の頭を両手でガッチリと掴むと、その顔めがけて何度も何度も唾を吐きかける。少年の可憐な顔は、蘭花の唾液に塗れてグチョグチョに濡れそぼってしまっていた。
「あああ……蘭花様の、唾、唾がぁ……ボクの顔中に……」
「うっとりした顔して! 嬉しいんでしょ。嬉しくてたまらないんでしょ!」
「はいぃっ……蘭花様の唾まみれの顔……きもちいいですぅ……」
 白手袋を填めた手で、顔中に蘭花の唾液を塗り広げると、手袋の手のひらに付着した唾液を、舌を目一杯にのばしてべちょべちょと舐め取り始めた。
「んふあぁ……蘭花様の唾液ぃ……おいしいぃ……」
 手指に塗された唾液をちゅぱちゅぱと吸い続ける少年。蘭花は少年の頭を両手で抱え込み、その唇に吸い付いた。
「ふぐ、むうぅぅん、じゅぱ、ねろぉ、んふぇあぁぁ……」
「はむ、じゅぷ、ぐちゅぐちゅ、ちゅぶ、ぶちゅぶちゅちゅぅっ」
 少年の口内を猛然と吸い上げながら、蘭花の腰が激しくグラインドし、反り返った肉茎から快楽を絞り上げる。
 長いディープキスの後、蘭花がゆっくりと唇を離した。口の周りはお互いの唾液でテラテラとぬめり光っている。
「どうしようもないマゾのヘンタイ君。これから、私の僕にふさわしいイケてる子に躾け直してあげるから、覚悟しなさい」
 再び蘭花の口から吐きかけられる、二人の唾液の混ざり合った唾。ビチャリと顔面に受け止めながら、少年は笑みを浮かべて頷いたのだった。

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