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『皆様、御機嫌はいかがかしら。
 今回はヒューイットメイド隊、初の大会参加と言う事でしたわね。
 ワタクシも来日が間に合ってさえいれば、
 バスターローズで会場中ををバラの花びらで包んで差し上げられましたのに。
 ……キーッ! サ○セスめっ、許せませんわっ!』
1号「お嬢様、カメラが回ったままでございますっ」
『ハッ!?
 ……コホン。失礼しましたわ。
 まあワタクシが参加してしまっては、やる前から結果がわかってしまいますもの、
 つまらないですわよね。オホホホッ。
 今回は極東の島国にいらっしゃるアナタ方に活躍の場をプレゼントして差し上げますから、
 存分に楽しんでくださいな。
 とはいえ、ヒューイット家の名を貶める事は決して無き様。
 それでは、ファントムローズ・ブシドーと、ファントムローズ・オレンジのお二人。
 健闘を祈っておりますわ。オホホホホッ』

ボス「……というビデオレターが、先日ローズ嬢から届いた訳だが」
越後「……なんだ、ブシドーって」
つばさ「オレンジって、あたしの事?」
成瀬「アンタしかおらんやろ」
ボス「ローズ嬢の言葉にもあった様に、今回が我々としては初の大会参加となる。
 正直な所を言えば、かなり厳しい戦いとなるだろうな」
成瀬「すまんねえ、ウチがあともうちょっと若ければ……ゴホッゴホッ」
渡辺「おばあちゃん、それは言わない約束でしょ〜」
成瀬「って、誰がおばあちゃんやねーんっ!」
ボス「という様に、成瀬君と渡辺君が全盛期だったら二人のタッグで行きたい所だったが、
 成瀬君は引退間際、渡辺君はクラスチェンジ直後ではそれも望めないしな。
 越後君、つばさ君、楽しんできてくれ」
つばさ「は、はいっ」
越後「楽しむ、だけで終わる気はありませんよ。
 ある人は言っていました。『やる前から負ける事を考えるヤツがいるかよ!』と。
 私も同感です。当然、勝ちに行きますよ」
ボス「そう、だな。そのくらいの気持ちで望むべきだな」

市ヶ谷「まったく。ボスはどうしてワタクシを選びませんでしたの。
 ワタクシならば右腕一本で全てを終わらせて差し上げますのに」
砂響「それは、麗華さんはまだ経験不足ですし……」
市ヶ谷「ワタクシの力が足りないとでもおっしゃりたいんですの?」
砂響「いえ、その……」
ジョーカー「アナタはウチの秘密兵器なんだ。
 まだそのベールを脱ぐべきではない。ボスはそう考えたんだろう」
市ヶ谷「秘密兵器……そうですの。
 まあ、そういう事なら仕方ありませんわねえ。
 あの二人にはせいぜい端役なりに頑張っていただくことにしましょう。オーッホッホッホッ!」
砂響「あ、あの……」
ジョーカー「シスター砂響。アナタは神に仕える身。無理をする事は無い。
 人を欺くのはジョーカーの仕事さ」
砂響「ジョーカーさん。……ああ、神よ。この身の不誠実をお許し下さい」
市ヶ谷「さあ、では来るべき時に備えて、ワタクシのビューティーボムにさらに磨きをかけますわよっ!
 オーッホッホッホッホッ!!」

つばさ「し、しのぶ先輩……」
越後「どうしたつばさ。あと、今はその名で呼ぶな」
つばさ「あ、そ、そうだった。じゃなくて、そうでした。
 あの、あたしがタッグパートナーで良かったんですか。
 あたしより砂響さんの方が、相性的にも」
越後「気にするな。お前がここで頑張ってきたのは十分に知っている。
 今では私と互角に戦えるほどの力を身につけた事もな。もっと自信を持て」
つばさ「あ、ありがとうっ。……ございますっ」
越後「それに、私の性格は知っているだろう。
 ……困難な状況ほど、燃えるのさ。
 それじゃ、行くぞっ!」
つばさ「はいっ!」

『第4回無差別タッグリーグ』

ヒューイットメイド隊 竹林つばさ(2131)&越後しきみ(2081)組

第1試合
 vs はぐれ国際軍団(小鳩&零)

 小鳩を引っ込める事には成功したものの零のディフェンスの壁を突き破れず。
 零一人に追い込まれた二人、越後へのムーンサルトプレスはつばさのカットが間に合ったが、
 そのつばさもリング下に落とされ、最後はダブルインパクトで越後が3カウントを奪われた。

 ×越後・つばさ vs 小鳩・零○ ダブルインパクト→体固め

越後「チッ。なんてディフェンスだ」
つばさ「あうう。何も出来ずに負けちゃった」
越後「下を向くな、つばさ。まだこれからだ」
つばさ「は、はいっ」

第2試合
 vs 武之紫夜闘影団(保科&斉藤)

 つばさが試合開始から保科を圧倒。
 越後が斉藤を制している間に、ドラゴンスリーパーでギブアップを奪った。

 ○つばさ・越後 vs 斉藤・保科× ドラゴンスリーパー

つばさ「ちょっと気が抜けちゃった」
越後「油断するなよ。
 ……とは言え、先の惨敗を忘れさせる効果はあったか」

第3試合
 vs 葉月プロレス協会(カンナ&永沢)

 永沢をパワーで押し込んだ越後(永沢HP5割)、
 だが永沢の必殺フィッシャーマンバスターが炸裂(越後HP6割)、カンナにタッチ。
 しかし追撃を掛けようとしたカンナに越後がパワースラム、つばさにタッチ。
 ここからつばさが畳みかけ、
 最後はオレンジスプラッシュ100%(フライングボディプレス8)で3カウントを奪った。

 ○つばさ・越後 vs 永沢・カンナ× オレンジスプラッシュ100%

つばさ「良かった〜。ドキドキしちゃった」
越後「お前、私があのまま負けると思ってたのか?」
つばさ「お、思ってないですよ〜っ」
越後「フン。
 ……しかし、力では勝っていたとはいえ、ああいう展開があるから気は抜けないな。
 これで2勝。とりあえず勝ち越しか」

第4試合
 vs ゆずえもん愚連隊(榎本&渡辺)

 つばさ一人で二人を蹴散らし、ドラゴンスリーパーで渡辺を追いつめたが(渡辺HP0)、
 渡辺なんとかロープエスケープ。
 ここで渡辺、必殺シューティングスタープレスを放ち、榎本に何とかタッチ。
 つばさも越後にタッチし、最後は越後が榎本を捕まえデスバレーボムでマットに沈めた。

 ○越後・つばさ vs 渡辺・榎本× デスバレーボム→体固め

越後「……気を抜いたな?」
つばさ「ご、ごめんなさい〜っ」
越後「まったく。
 しかし、ここまでの3勝は全て、まだこれからのチームだろう。
 ここからが正念場だな」

第5試合
 vs 想桜月華(龍子・祐希子)

 試合開始前に交通渋滞に巻き込まれヒヤッとするものの(通信障害)、
 なんとか試合開始ギリギリに会場に到着、そのまま試合開始。

 越後が八面六臂の活躍。祐希子を行動不能に追い込み、さらに龍子を攻める。
 龍子の必殺パワーボムを食ったものの、裏拳ですぐさま反撃し追撃を許さず、つばさにタッチ。
 最後はつばさが奥の手・ドラゴンスリーパーで龍子からギブアップを奪った。

 ○つばさ・越後 vs 祐希子・龍子× ドラゴンスリーパー

つばさ「やったーっ!」
越後「ここもまだ伸びしろのあるチームだったか。
 しかし、これならあと2試合負けたとしても……
 いや、今は目の前の試合の事だけ考えよう」

第6試合
 vs TNS(市ヶ谷・南)

 南のスリーパー連発でペースを乱された越後。なんとかパワースラムで叩きつけたものの、
 代わって出てきた市ヶ谷が爆発、その勢いを止められず。
 最後はパワー勝負で打ち負け、ビューティボムの前に沈んだ。

 ×越後・つばさ vs 南・市ヶ谷○ ビューティボム

つばさ「う〜。悔しいな〜」
越後「くそっ。最後にパワー勝負に出てしまったのが失敗だったか」
つばさ「しのぶ先輩のせいじゃないですよっ。
 だって、あたしじゃ市ヶ谷さんのパワーを受け止めらなかったもん(パワー4枚・その他1枚)」
越後「それにしても、バラバラなように見えて不思議と噛み合っているチームだったな」
つばさ「やっぱり相性の良いチームには勝てないのかなぁ」
越後「今更泣き言を言っても始まらん」
つばさ「そうですよね。もう負けないんだからっ」

第7試合
 vs BG(武藤・結城)

 結城と武藤のサンドイッチラリアットを受けふらついた越後だが、
 追撃に出た結城に必殺サムライスライサー(延髄斬り)を決め、つばさにタッチ。
 しかしつばさがこちらも代わった武藤に追いつめられるが、なんとかソバットで逃れ再び越後にタッチ。
 越後もパワースラムで場外に転落すると武藤の場外へのミサイルキックをモロに喰らい大ダメージ、
 しかしここで越後、再び必殺サムライスライサーを今度は越後に決めつばさにタッチ、
 さらに合体パイルドライバーで追い打ち。
 だがここで武藤、ラ・マヒストラルでつばさを丸め込み難を逃れると結城にタッチ。
 つばさをハイキックで蹴倒すと、代わって出てきた越後にダブルインパクトを決め、
 タッグチームとしての完成度を見せつけ3カウントを奪った。

 ×越後・つばさ vs 武藤・結城○ ダブルインパクト→体固め

越後「くっ。今一歩、及ばなかったか」
つばさ「でも凄かったです、しのぶ先輩っ!
 あの二人に必殺技を叩き込むなんてっ」
越後「流れは確かに私達にあったんだがな。あと一押しが足りなかった」

ボス「いや〜。凄いじゃないか越後君。
 まさかあのハッスルエンジェルスと同じ成績とは」
越後「当然です。
 ……と言いたい所ですが、正直な所、組み合わせに恵まれたとしか言えません。
 勝ちを奪ったのはいずれもまだ成長途中のチームでしたし。
 それだけに、どこか一つ上位を食えれば良かったんですが」
ボス「まあそう落ち込むことは無い。
 まだ我々にも予選突破の可能性は残っているんだから。
つばさ「週末に日野武道館ですよね。ハッスルの本拠地か〜」
越後「東洋連邦軍も、おそらくは」
ボス「予選突破の可能性を残して、出てくるだろうな。
 ハハハ、出来すぎだなこれは。越後君もやる気が出てきたんじゃないか?」
越後「ええ。これ以上は望めないない状況です。おあつらえ向きですよ。私にとってはね。
 つばさ、覚悟はいいか?」
つばさ「は、はいっ!
 あたし、頑張りますからっ!」
ボス「ハッハッハ! 盛り上がってきたぞー!」


 まさかの大健闘で、4勝3敗と予選突破にギリギリで踏み止まったヒューイットメイド隊。
 残る2試合は、相手は盟友にしてライバルである、ハッスルエンジェルスと東洋連邦軍。
 はたして、ヒューイットメイド隊に明日はあるのか!?
 進め、ヒューイットメイド隊!
 みんながお前を待っている!!

芝田「……なんなんですの、最後のフレーズは」
成瀬「だって、ウチ今回ヒマなんやもん」


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