注意事項:特になし
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君には聞こえるだろうか?
この壮大なるファンファーレの音が。
刻一刻と近づいてきている、終焉の音が。
ぼくの思惑にも気がつかない、この愚鈍な男共の終わりの音が。
まるで情熱的なダンスを踊っているようにぼくの手のひらの上で踊る彼らは酷く滑稽だ。
だけども、それはきっと終わりを告げるダンス。
だからこそ、情熱的な中にも物悲しさがある。
ぼくを馬鹿にした罪は重い。
それを思い知らせる為の、この舞台。
その舞台の上で、自分達の終わりを告げるダンスを踊る彼らは哀れなマリオネットだ。
さぁ、踊れ。
そして跪け。
ぼくに許しを乞え。
君達を生かすも殺すもぼく次第だって、改めて認識しなよ。
そんな事を思いながら暗闇の中じっと目を凝らし、ぼくは低く笑う。
あぁ、楽しみだ。
手の中にある手駒の一つを愛おしそうに優しく撫でる。
さぁ、そろそろ君の出番だ。
君もぼくの期待に応えて楽しいダンスを踊ってくれるよね?
彼らの体に詰まっているその腐肉と赤い液体を、さぁ、思いっきり散らしてみせてくれよ。
ふふ、くくく、くすくすくす。
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