穴掘りビル
 ウサギの家に入ったアリス。さっきの調子でつまみ食い。
 するとまたまた伸び出すアリス。たちまち天井に頭がごつん。
 やがてしびれを切らしたウサギ。今度は下男のビルをよこす。
 ちっちゃな蜥蜴は怖くないけど、玄関だけはちょっぴりまずい。大きなアリスの大きなおしり、扉にすっぽりはまってる。
 「こらまた、えらく入り口が縮んだもんだ!」
 蜥蜴のビルは、カーテンと間違えてアリスのパンツをめくるとその中へ、赤黒く腫れ上がったイボイボでごつごつの頭を突っ込んだ。
 「なんにも見えねえだわ。」
 ぶっとい頭を引っこ抜くと、今度はでっかい懐中電灯を突っ込んだ。見える見えないいいながら、ビルはおマメを持ち上げて、懐中電灯を出したり入れたり。
 「どうやらここにはなさそうだぁ。」
 アソコを散々いじったビルは、続いて服を上ってくる。暴れてはだけた胸に登り、今度は乳首に興味津々。何を思ってかなめ回す。
 「あんまりにひどいわ!」
 この不作法なちび蜥蜴のし放題に遂に堪忍袋の緒が切れたアリスは、ひっつかんで窓から放り出す。向こうの山まで飛んでいくビルを見て、外の連中は大騒ぎ!
 その隙にアリスは小さくなるクッキーを発見。急いで食べて、家から逃げ出す。
 「こんなに忙しくちゃ、もとの大きさを忘れちゃうわ。」
 そのうち森に迷い込んだアリスは、見慣れた動物、子犬に出会う。
 「まだサイズがおかしいみたいだわ。あの犬の寸法が正しければね。」
つづく
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