きちがいお茶会
 森の真ん中にテーブルひとつ。イス8つ。
 そこには帽子をかぶったあやしい男と目つきの危ういウサギが1匹。けだるげに、テーブルの上で寝ている冬眠鼠(やまね)をいじって遊んでいる。
 「お茶をいただけるかしら?」
 余ったイスに座ろうとするアリスに、帽子の男は声を上げた。
 「席はないよ!席はないよ!」
 「だったらテーブルに乗ればいい。」
 なんだか変なもてなしだと思いつつ、アリスはテーブルの上に。
 すると目をギラつかせたウサギが、手慣れた手つきでアリスのパンツを脱がしてしまった。
 「お客さんに高級なバターを。」
 火照ったアリスに溶かされて、バターはぬるぬるべちょべちょに。
 その匂いをかぎつけて、今度は冬眠鼠が寝ぼけまなこでバターをぺろぺろ。
 「バターの後は、おいしいミルクティーをどうぞ。」
 なにを思ったか帽子屋は底抜けカップに一物さして、アリスの顔に突きつける。
 「今度は私の番だろうよ。」
 ウサギもまけじと突きつける。
 「両方とも遠慮させて頂くわ。」
 アリスは丁寧に断ったつもりだったが、ふたりはそうとらなかったらしい。
 「だったら冬眠鼠の番だ。」
 帽子屋はこれまた手慣れた手つきで冬眠鼠の一物を大きくすると、やにわにアリスに突っ込んだ。それを見たウサギは冬眠鼠の玉をひっつかみ、歯磨き粉のチューブを搾るように袋を一気に絞り始めた。
つづく
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