カメモドキのだんまりくらべ
 順番もへったくれもない女王は、ひとりで打ってひとりでゴール。
 マラーを投げ捨てると、アリスに言った。
 「今度はカメモドキとだんまりくらべをしてきなさい。案内はこいつが。」
 女王はそういうと、ゲーム場の傍らに寝ていたグリフィンの股間をヒールで思いっきり踏みつけた!
(中略)
 「私の話が終わるまで、誰もひとこともしゃべっちゃいけませんよ。」
 大亀の甲羅に籠もった、どうやら亀らしい男は、ゆるゆると話をし始めた。
 そのお話のかったるいことといったら!
 退屈しごくのアリスの横で、グリフィンもうつらうつら。
 「この話はあと2時間は続くぜ。」
 耐えきれなくなったのか、グリフィンはやおら立ち上がると、アリスに言った。
 「あんたがずっと黙っていられるように、ちょっと手助けしてやろう。」
 アリスとグリフィンの様子を見て、カメモドキももそもそと近づいてきた。
 「ここからがお話のクライマックスですよ。」
 そういうとカメモドキは、やおらアリスのパンツを引き下げて、図太い指を股間に這わせ始めた。
 ところがグリフィンは、もう十分アリスの口を弄んだ、とばかりにカメモドキに提案した。
 「それよりもエビのダンスの話をしようぜ。それなら、この娘も参加できる。」
つづく
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