ふたごの決闘
 ちっちゃな家の前にあるちっちゃなベンチに、ふたりの女の子が座ってる。
 右も左も同じ顔。どうやらふたごの姉妹らしい。
 おそろいのセーラー服におそろいのブルマ、首には名前を彫ったおそろいのベルトが巻いてある。
 むかって右には「DAMNED(ダム)」、むかって左には「DIE(ディー)」。
 ふたごはアリスを呼び止めると、左右の腕をそれぞれとって、ささやくように聞いてきた?
 「どっちがかわいい?」
 「よく見て答えてね。」
 そういわれても同じなんだから答えられない。
 ふたごは困ったアリスを、今度は前後から挟み込んで、耳をくすぐるように聞いてきた。
 「じゃ、どっちが上手い?」
 「よく考えて答えてね。」
 アリスはなんだか変な感触に不安げ。
 それに気づいたのか、ダムが(いやディーだったか)いっそう腰を押しつけて言った。
 「やっぱりコレで勝負ね!」
 「それはやっぱり望むところ!」
 ふたりはブルマを横に避けると、立派な一物をとりだして、気合いを入れた。
 「やー!」
 「とー!」
 ふたりは左右からアリスの顔に一物を押しつけ、また聞いた。
 「どっちが立派?」
 「よく味わって答えてね。」
 しかたなくアリスはふたりの一物を同時にしごき始める。
 でも堅さも長さも何もかも一緒で、どっちがどうだなんて、やっぱり決められない。
 そうこうしているうちに、ふたごのほうが耐えられなくなって・・・
 「まだ勝負はつかないわ!」
 「まだまだ勝負はつかないわ!」
 今度は上と下とに別れて、かわるがわるにアリスを攻める。
 「まったく決まらないわ!」
 「こんなに長引いた勝負は初めて!」
 ふたりも必死でアリスに抱きつき、前後に別れて一度に攻める。
 そのままぐったり倒れる3人。
 「引き分けなんて初めてだわ。」
 「むしろこの娘が勝者だわ。」
 なんだかわからないまま、アリスは「ALICE」と彫られた金のベルトを貰って、次の「ます」に追い出された。
つづく
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