狙われた絆
 誘拐された人々の中に、最愛の兄を見つけたダイホーク。シャークやタイガーが盾となり、ふたりは複雑な迷路の様な地下基地を、地表へ向け進む。
 しかし、実はその兄はモンタージュキシンの化けた姿であった。
 それとは知らず気を遣うホーク。
 突然、兄の手が胸に伸び、抱きしめられる。混乱するホーク。
 混乱し、抗うことができないホーク。
 (まさか自分だとわかってこんなことをしているはずがない。捕まっている間になにかの薬をうたれて、混乱しているんだ。)
 なんとか今の状況を否定しようと、兄に必死で話しかけるホーク。しかしその唇は塞がれる。
 突然自分の名前を呼ばれ、頭が真っ白になるホーク。
 実はモンタージュキシンは、本物の兄が捕まって気絶している間に呟いていた名前を言ってみただけなのだが、まさかこれほどの効果があるとは。
 むさぼるような濃厚なキス。
 しかし、憧れ、幼いときには本気で恋した兄の、告白にも似た一言とキスに、完全に気を抜かれてしまったホーク。
 その様子を見たモンタージュキシンは調子づき、下半身を剥き出しにして迫る。
 「舐めて・・・くれないか?」
 更に混乱したホークは、(言うことを聞いていれば、もしかしたら正気を取り戻してくれるかも)と理屈にもならぬ考えに捕らわれ、おずおずと兄の一物に手を伸ばす。
 兄の一物を口に含み、フェラチオを始めるホーク。
 そのうち、自分でもわからぬ高揚感に捕らわれ、激しく口を舌を使い始める。
 「ん・・・はぁ・・・るり・・・み・・・」
 兄の気持ちよさそうなうめき声に、思わず口を止めて見上げるホーク。
 その視線に思わずドキリとしてしまい、顔が崩れて正体を現しそうになるモンタージュキシン。
 慌てて腰を振り、ホークの喉の奥まで突っ込むと、そのまま発射して誤魔化す。
 「うッ・・・ぐふっ・・・」
 大量の精液にえづくダイホーク。そのショックで、一瞬、正気にもどりかける。
 それを察したモンタージュキシンは、ホークをひっくり返すと、脚を強引に開き、突き出された股間に唾液と精液で濡れ光った一物をこすりつける。
 モンタージュキシンはダイスーツの股間の部分を引き破る。
 普段のホークなら、その怪力に不審を抱き、はねつけることもできたろう。この距離なら、必殺のウインドブレイカーで倒すこともできたかもしれない。
 だがフェラチオだけで終わらない兄の奇行に更に混乱したホークは、普通の女の子のように、じりじりと腰を下げることしかできない。
 モンタージュキシンの賭けは当たった。
 いきり立った一物を、ホークへと埋没させてゆく。
 根本まで差し込まれた一物を、信じられないといった目で見ているホーク。
 兄をはねのけることも出来ず、力ない言葉でこの状況を否定することしか出来ない。
 そんなホークを尻目に、モンタージュキシンは腰を振り始める。
 モンタージュキシンは腰を振りつつ、ホークの巨乳に手を伸ばす。
 最愛の兄に乳を揉まれ、ペニスを差し込まれて、背徳感と快楽になにも考えられなくなっていくホーク。だんだんと、恍惚とした表情に変わってゆく。
 ダイホークの反応が良くなってきたのを見て、モンタージュキシンは体勢を変える。
 片足を抱え上げ、更に奥深く一物を突き入れる。
 ダイスーツを引き破られ、胸をさらけ出されても、もう、疑いもしないホーク。
 最愛の兄に抱かれる快楽に完全に酔っている。
 その必死の表情を見ているモンタージュキシンは、なぜか不思議な気分に捕らえられた。
 偽物とはいえ、自らを求められる事に、今までない感情をわき上がらせ、おもわず唇をむさぼる。
 いつしか本気になって腰を振り始めるふたり。
 ホークは兄の腰に脚を絡ませ、その太ももをモンタージュがしっかりと抱える。
 腰を打ち付ける音が暗い廊下にこだまし、愛液が辺りに飛び散る。
 やがて同時に上り詰めるふたり。
 ホークが悲鳴にも似た歓喜の声をあげる。
 ぐったりとへたり込むダイホーク。穏やかな表情で寝息を立てている。
 その寝顔を見るモンタージュキシンもまた、なぜか穏やかな顔つきをしている。そして指先で軽く、ホークの頬にふれると意を決したように、基地の奥へと顔を向ける。
 むこうからかすかに聞こえてくるのは、本物のるりみの兄を助け出し、追ってくるダイシャークとダイホークの足音だ。
 モンタージュキシンは変身を解き、向かってくるふたりの方へ歩き出した。
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