40代のサラリーマンA氏の話 〜NIGHT IN T国一夜の夢 その2

 俺はその子の肩を優しく抱いて、シャワーに連れて行った。肩に触れた瞬間、びくっと身体が震えたっけ。俺はそいつの全身にまんべんなく石鹸を塗りつけて、ソフトになで回してやった。シャワーを浴びせかけると、いつからお湯なんかかぶってなかったんだろう、気持ちよさそうに眼を閉じて、身体の力が見る間に抜けていくのがわかった。俺はタオルを使って、そいつの首筋から足の指先まで、ていねいにこすってやった。驚くばかりさ。文字通り一皮剥けるってやつだね。見事な肌だった。少年独特の青臭くて、なめらかな肌。お湯で上気してね、輝くようだった。一通りきれいにしてやると、俺は少年の頬に手を当てて、その眼を優しく見つめてやった。初めて、その子はわずかに微笑んだようだった。それを見ると俺はこみあげる残酷な気持ちにぞくぞくしたものさ。
 俺は身体をきれいに拭いてやると、彼を抱き上げてベッドに運んだ。きしむ安物のベッドだが、肝心なのはエモノの方さ。俺は仰向けに寝かせた彼の上にのしかかって、優しくまぶたにキスをした。舌を這わせて唇を割って、少年の舌と絡ませた。ヤツは相当ほぐれてきていたな。潤んだ目をして、自分から舌を絡ませようとさえした。少し堅くなった乳首を吸い、柔らかい腹部をなでさする。ヤツのペニスはしなやかに堅くなっている。アナルに優しく指を這わせながらペニスを吸う。舌で、包皮をめくりあげてやる。息が荒くなって、可愛いあえぎを漏らし始めたぜ。「まだイクな、イクな」って英語で言いながら、辛抱強く可愛がってやった。英語はわからんはずなんだが、何となく、通じるもんさ。おや、たいくつかね?
マスター:いえ、そうじゃありませんが・・・
A氏  :言いたいことはわかるぜ。俺がそんなことで満足するのかって。もちろん! ここまでは準備段階さ。どん底の子をそれ以上落とすより、もっと楽しめるやり方さ。
 俺は、じっくりと可愛がった後、その子をベッドから下ろして、跪かせた。ヤツの真正面に立って、髪の毛を撫でさすりながら、「さあ、俺のを舐めろ」って、日本語で言うのさ。するとヤツは不安そうに俺の顔を見上げる。どうしていいか分からない不安だな。そこで俺は、ヤツの髪を強く掴んで俺のペニスに引き寄せる。ヤツはいやいやをするように俺の手を振りほどこうとする。予想通りの反応さ。虐められ続けた記憶の刻印がそうさせるんだ。そこで俺は、唐突に怒りを爆発させて髪を掴んだまま両のほおに手加減なしのビンタを食らわせる。力一杯、何発も。唇を噛んで泣きながらヤツは、それでも俺の目をにらみつけるんだ。俺はますます高ぶりを感じて思い切り殴りつける。唇が切れて、血が流れる。脇腹と顎に膝蹴りを食らわせてうつぶせに床に倒すと、俺は手持ちのナップサックからロープを取り出した。
 床にうずくまっているその子の首にロープを掛ける。ヤツに息がかかるほど近づくと、うつむいた彼はしゃくり上げているのがわかった。枯れていた涙を俺が絞りだしてやったのさ。俺が絞ってやった涙でその子は床を濡らすのさ。俺はロープを二重に回して緩めに縛り、結び目を掴んで力一杯引き上げた。寝そべった状態からつま先立ちに一気に引っ張り上げてやった。俺は鼻先がくっつくほどその子に顔を近づけた。真っ赤な顔をしてせき込んで、涙をぼろぼろこぼしながらやつは俺を見てしわかれた声で何か短い言葉を繰り返し叫んでいた。「助けて! 助けて!」といったところか。ヤツの顔が深刻な死の恐怖に満たされているのがわかる。俺の目は血走っていたことだろうよ。
 俺はロープをすっと緩める。ヤツの身体がストンと落ちて、俺の股間の所にヤツの顔はある。俺はロープを手に巻き付けて、ぎりぎりと絞り上げるんだ。ヤツの目が、哀願するように俺を見る。少しは気骨のあるヤツの方が、落ちたときには逆に・・・っていうことがる。ヤツは落ちた。俺は、「舐めろ」と言う。日本語で「下手なことをしたら殺す」と宣言した。ヤツは必死で、俺のにむしゃぶりついて、吸った。あっという間にイキそうで、こらえるのが大変だった。俺はヤツの髪を掴み、乱暴に揺さぶりながら、舌の奉仕を強要した。もちろん、時々首のロープを引き絞ってやる。すると、ヤツはもう真剣に「工夫」するんだ。何とかイッてもらおうって懸命に舌を使うんだ。けなげなヤツだぜ。ふふふ。
 俺はヤツの顔面と喉の奥とに、ザーメンをぶっかけてやった。ヤツはへなへなと力つきたように床にうずくまった。精液とよだれが口から漏れてきていたっけ。俺は少し間をおいて、ゆっくりと部屋を行ったり来たり歩いた。グッタリしていた彼が、俺の動きを不安な視線で追うようになるまで待った。そして俺は、新たなロープを取り出して、座り込んだヤツの背後に回った。
 俺はヤツの両腕を乱暴に引っぱると、後ろ手に縛り、そのロープを首のロープに通してきりきりと引き上げた。腕が突っ張れば首が絞まる。俺は今度は前に回ってヤツのしなやかな足首にロープを回して、拘束した。そのロープをぐいぐいと引っぱって、首に回して引きつける。ちょうどあぐらをかいたような格好の両足が、顔の前まで来て、彼の身体は二つ折りになる。ヤツはロープの苦痛よりもなお死の恐怖におののいてなすがままだ。俺は二つ折りの身体を仰向けに転がして、ヤツの可愛いイチモツや広がってひくひくしているケツの穴をじっくりと眺めた。
 俺はベッドに腰掛けて一服することにした。この至福の時をじっくりと楽しみたかったのさ。俺は煙草に火をつけて、煙を吸い込むと、ふと思いついて、ヤツのケツの穴にふうっと煙を吹きかけた。ヤツの全身がおののくのがわかったね。そして俺は、残酷なアイデアを実行に移した。傷を残すのはまずいと思ってはいたんだが、衝動が押さえきれなくてね。俺は火のついた煙草をヤツのケツの穴に押し込んで、ぐりぐりともみ消した。
 かなり凄い悲鳴だった。甲高い声に身震いがしたね。そして彼は泣きじゃくった。あの火傷の跡が、あの後どのくらい疼いたろうかね。傷が疼く度に、ヤツはこの一夜を思い出すだろうって、満悦していた。
 それから仕上げだ、俺はゼリーで濡らした自分のペニスを掴んで、待ちかまえている穴に亀頭を押しつけると、一気に押し込んだ。今度は短い「ヒッ」ていうような悲鳴が聞こえた。入れられるのは初めてじゃない。でも、感じたことがあったかね。俺は今までで一番の快感に誘ってやろうと腰を使った。苦痛の地獄の中の快感さ。それこそ究極の快感だ。賭けてもいいが、ヤツはその時ほどの快感を過去にも未来にも感じることはないだろうよ。ヤツの空を漂う陶酔の視線を忘れることはできないな。
 明け方に俺が部屋を出るとき、残された少年は泣きながら俺を見ていた。その複雑な意味を俺は解きほぐすことはできない。扉を閉めた瞬間から、少年にとって俺は過去の人、俺にとって少年は過ぎ去った一夜の夢なのさ。