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 ズボンを下ろした‘兄’のおちんちんは、時々一緒にお風呂に入ってたから、別に初めて見るわけじゃないけど、何だかオトナだと思った。今の‘ボク’と同じような感じ。先の方がふくらんでいて、手で引っ張ると皮が剥ける。‘ボク’はまだなんだけど、その時の‘兄’は、よく近づいて見なきゃ分からないほどほんのちょっぴり毛が生え始めていた。
‘兄’が、ちんちんの皮を剥いたり下ろしたり、繰り返しているうちに、小五の‘兄’の「それ」はむくむく大きくなって、先の頭の部分が太くなってるのが、よりはっきりわかるようになってきた。
 「ほら、ユウ……」
 ‘ボク’は‘兄’に促されて、自分のちんちんを、まねしてこすってみた。皮はあんまり剥けない。頭が出る程度で、それ以上引っ張ると痛かった。
 その頃は、どう表現していいか分からなかったけど、今ならこう言える。‘兄’は、だんだん甘い声を漏らし始めて、息づかいが激しくなった。
 「ユウも……」
 ‘ボク’もわけのわからないままにちんちんをこすり続けた。硬くなって、勃つけど、お兄ちゃんのとは大きさは比べものにならない。でも、コウフンしてたし、何だか少し、湿り気が出てきたみたいだ。じわじわ鳥肌が立つみたいな、「カイカン」ってやつが、‘ボク’にも少しわかった。
 あのりりしい‘兄’が、今は目を閉じて‘ボク’を見ず、頬を火照らせて「ん、ん……」って声を漏らして、おちんちんをこすっている。腰を突き出したり、足に力が入ったり抜けたりしているのが、筋肉の動きでわかる。
 やがて‘兄’のおちんちんの先から出た白い「セイエキ」は、ものすごく飛び散って、真正面の‘ボク’の顔やら、パンツを下ろしている下半身やら、服やらを汚した。‘ボク’は呆然としていた。
 「悪い。つい夢中で……。でもこんなに飛んだの初めてかも」
 じっと立って、ちんぽをいじっていた手も止まってしまった‘ボク’の服を‘兄’は脱がし始めた。‘ボク’はたた、されるがままになっていた。
 兄は、すっぽんぽんになった‘ボク’の、頬とか太股についたセイエキをティッシュで拭き取って、ちょっと濡れた‘ボク’のちんちんも人差し指にティッシュを巻いて、くすぐるように拭き取った。‘ボク’のおちんちんは、まだ硬いままだった。
 「ちょっと待ってて」
 全裸でぼんやり立ってる‘ボク’を、部屋に一人残して、‘兄’は電気をつけてない薄暗い部屋を出て行った。‘ボク’は‘兄’が、どたどたと階段を踏みならして上がってくるまで、まだ硬いおちんちんを何となくいじっていた。‘兄’は、‘ボク’の着ていた服を他の洗濯物と一緒に洗濯機に押し込んで、全自動のスイッチを押して戻ってきたんだ。‘母’が働いてる分、家事はけっこう二人で分担してやってた。
 おちんちんをいじくり続けている‘ボク’の方に、‘兄’は近づいてきて、座り込んで、鼻先で匂いを嗅ぐように、ボクのおちんちんに顔を近づけてきた。

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