ゆるされたら 4
「あれから出したか」と訊かれたので、僕は、「二回……」と答えました。もうお腹の僕の精液は、乾いています。 ご主人様が僕の正面の壁に、マジックで横、縦、横、と三本線を引きました。正の字を書いていくんです。 「はずして……」お仕置きこわいけど、僕はお願いしてしまいました。頭、ぼーっとして、からだも顔も、おしりも熱くて、変になっちゃいそうで、疲れて、でも気絶もできない。苦しいのか、気持ちいいのか、もうわからない。 百回も……出すの……気持ちいいだろうな。もうずっと、続いてもいいな。栄養もあるから、何日でも続けられるって。百回になるまで、じっくり待ってやるって、ごしゅじんさまいいました。 …………。 僕は、またイキました。かおに、しろいにごったせいえきかかって、じぶんの口に入ったよ。 ごしゅじんさまはマシンの力をもっと強くしてくれた。バイブがすごく速くうごいてぼくのおしりをなんどでもさします。おしりいたい。でもからだ中びりびりして、ぼくはからだがとけてしまいそうな、目の前のけしきもぐらぐらするような、もうずっとそこにいたいような、天国ってこんなところかなあ、って思うような世界が、ぼくのからだの中にも外にも、ひろがっているみたいに感じました。 ぼくは、なるべくイカないようにしんぼうしようとおもいました。その方が、きもちいいの、ずっとつづくし、なにもかんがえなくていいし……。 それに、ゆるされたらどうなるか、ぼくはこわかったです。 このへや、出られても、ぼくにはいくところがない。こんなにいろいろおそわったら、もうごしゅじんさまいないとぼくは、生きていけない。いたいのも、きもちいいのも、おわりになったらぼくはどうしたらいいかわからない。 お わ ら な い で つ づ い て あたまががまっしろ。でもきぜつできない。くびわあるからねむれない。だからずっとつづくきもちいいの。ぼくはまたイッた。せいえきでおちんちんべたべた。でもすぐおちんちんかたくなる。せいえきなくなってでなくなっても、おじさんまってくれればまたぼくのたまのなかにあたらしいせいえきできるぼくのめのまえはぼんやりしててそのむこうでごしゅじんさままじっくのせんひく END
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