〜末っ子の疑問〜

学校から帰ってくると2人の兄が笑顔で出迎えてくれた。
普通ならば嬉しい状況なのだろうが、
クォヴレーはこれぽっちも嬉しくなどなかった。

「おかえり、クォヴレー」

ニッコリと微笑まれながら、長男・イングラムが腕を伸ばしてくる。
クォヴレーは無意識かで玄関のドアを閉めようとしたが、
次男・キャリコによって阻まれる。

「ん?アイン・・・ドアが閉まっていくぞ?」

ニッコリと頬笑まれ、全身に悪寒が走り抜けた。


「気のせいだ・・ヴィレッタとスペクトラは?」

その瞬間、2人はニヤリと同時に黒く微笑んだ・・ように見えた。。
だが気づかないフリをし、
クォヴレーはもう一度聞いてみることにした。

「ヴィレッタと、スペクトラは?」

だがその質問に対する答えはついに返ってはこなかった。
返事の変わりに返ってきた言葉は、

「おかえり・・・と言われたら、ただいま、だろう?クォヴレー」
「・・・・ただいま」
「おかえり、アイン。2人は留守だ」
「!!?何処いったんだ!?」
「・・・集会だ、夜には戻ってくる」
「夜!?」

こうしてはいられない!
2人がいないことに危機を感じ、二人の兄に向っておもいっきり大声で叫ぶ。

「アラドの家に遊びに行ってくる!!」

カバンを投げつけ、速攻で玄関を後にしようと2人に背を向けたが、
それがアダとなってしまった。
玄関の近くにいたキャリコに羽交い絞めにされ動けなくなってしまったからだ。

「はーなーせぇー!!」
「カバンを人に向って投げつけるとは・・・悪い子だな?クォヴレー・・」
「うるさい!オレはお前達以外には至極良い子だ!」
「おまけにお口の利き方も悪い・・・お仕置きが必要そうだな?アイン・・」
「変態的発言はやめろーー!!何が『お仕置き』だ!?何をする気だ!?」

ジタバタと手足を振り回し暴れるが、ズルズルとリビングまで連行されていくクォヴレー。
リビングにつくとソファーの上にポンッと投げられた。
軽すぎるのか・・・体が数回跳ね上り2人に笑われる。

「はははっ。相変わらず軽いな!」
「アインはもう少し太っても問題なさそうだ」
「そうだな・・・なぜ兄弟の中でクォヴレーだけ小さいのだろうな?」

この2人、身長が190センチもある大男である。
それに比べクォヴレーは身長160センチちょっと・・・
体重も50キロあるかないか程度。
(本当は50キロにはほど遠いいが言うと怒られるので言っていない)
近所の人や学校の友達にも耳にタコが出来るほど同じことを言われているので、
クォヴレーにそのセリフは禁句だった。
以前、家族の団欒時間に4人でそのことをからかったら、
キレて1ヶ月誰とも口を利かないという暴挙に出たので、
自然とその話題はしなくなっていたのだが・・・

「うるさい!!オレが小さいのはお前達が栄養を全部奪って生まれてきたからだ!
 おかげで一番最後に生まれたオレはこんなだ!責任を取れ!!」

真っ赤な顔で可愛らしい言い訳をするクォヴレーに2人は優しく微笑んだ。

「成る程、それは悪いことをしてしまったな・・・クォヴレー」
「責任をとって気持ちよくしてやろう・・・」
「目隠しがいいかな?」
「!?」
「ついでに腕も縛ってしまおうか・・?」
「!!?」

恐ろしい言葉をシレッと言い放つ2人。
この2人はいつもこうなのである。
末っ子のクォヴグレーに、
弟以上の感情を抱いていてコトあるごとにクォヴレーは身体を蹂躙されていた。
それも決まって二人の姉がいない時に。
なので助けてもらいたくてももらえない。
逃げようとしても、
逞しい身体をした大人の男2人に華奢な体つきのクォヴレーが逃げきれるわけもなく・・。

クォヴレーは脂汗をかきながらゴクン、と生唾を飲んだ。
そして・・・

「イングラム!キャリコ!!」
「ん?なんだ?クォヴレー」
「リクエストでもあるのか?アイン」
「そんなものあるわけないだろ!?そんなことより!・・・オレは常々思っていたんだが」

幼さの残る顔立ちで必死に2人を睨みながら、
常々思っていた疑問をぶつけてみた。


「お前達・・そんなに・・・え・・え・・え・・・っちが好きなら・・」
「・・・何が好きだって??」

恥ずかしいのか単語を濁すクォヴレーを可笑しそうに笑いながら、
意地悪く質問してみるイングラム。

「だ、から・・・えっち・・・が」

モジモジしながらボソッと呟くクォヴレーに、
2人は本当に愉快そうに笑いながら距離を縮めていく。

「なんだって?アイン」

もう一度キャリコに聞かれたのでキッと睨みながら、


「だから!!そんなにえっちが好きなら
 お前等二人でヤればいいだろ!?」
「「はっ!?」」

突拍子のない言葉に、2人は声を合わせて驚く。

「2人はえっちが好きなんだろ!?でもオレはあまり好きじゃない!
 なら、えっち好き同士、2人でヤればいいだろ!?」

2人は思わず顔を見合わせる。
そして同時にクォヴレーへ視線を戻すと、

「・・・どちらが受けろと云うんだ?アイン」
「似たような体格だ・・押し倒すのも一苦労だし、抱きしめるのも一苦労だな」

真顔で2人が言ってくるのでクォヴレーも真剣に答えた。

「そんなの・・・両方試して見ればいいだろ!?気に入ったポジションをやればいい!」
「・・・成る程・・だがクォヴレー・・」
「・・??なんだ??」
「俺は、キャリコ相手では勃たない」
「俺もイングラム相手では勃たないだろうな」
「オレ相手には必要以上にデカくなるんだから
 そんなはずないだろ!」
「それは、相手がお前だからだ」
「そうだぞ、アイン。俺達だって誰彼かまわず、おったてているわけではない」
「もともとノーマルだしな・・・」
「ノーマル!?」


信じられないという表情で二人を交互に見る。
ニッコリと微笑みながら2人はその行動を見守った。

「・・・ノーマル・・男相手では勃たない、という意味だ。クォヴレー」
「それくらいわかっている!!バカにするな!!嘘をつくな!!」
「嘘ではないぞ、アイン」
「絶対に嘘だ!!オレは男だぞ!!勃っているじゃないか!?嘘つき!!」
「だからお前は特別だ」
「そう、特別・・・無駄話はここまでにして、
 いい加減に始めないと2人が帰ってきてしまうぞ?イングラム」
「そうだな」
「ヤらないぞ!!絶対!ぜーーったいに!!」
「・・・いつまでそう言っていられるかな?」
「・・え?」

すると急に視界が暗くなり、手の自由が利かなくなってしまった。
そう、何かの布で目隠しをされた上、腕を後ろ手に縛られてしまったのだ。
そしていつの間にそこにきたのか?
イングラムはクォヴレーを膝に抱き上げると一気に上着をたくし上げ、
胸の突起をつまみ出した。

「!!??んん〜!!」

突起を弄られ体が火照り始めた頃、
キャリコによって下肢に纏っていたものを全て剥ぎ取られる。
そして足を大きく左右に広げさせられた。

「やっ・・!!あっ・・・んっ」

むき出しの下半身の真ん中にある小さな性器をゆっくりと扱かれ始める。
目隠しをされ何もみえないクォヴレーはいつも以上に感じやすくなっていた。

「あっ・・・あぁーーー!!」

ソファーの布地を蹴り、腰を揺らし始める。
緩やかに扱かれている性器は物足りないのかそれ以上成長することはなかった。
だが、クォヴレーはこれを成長させるとその後に気持ちよくなれることを知っているので、
もっと成長させようと必死に腰を振る。
キャリコの手はワッカを作りその輪の中をクォヴレーの性器が行ったりきたりしている。
クォヴレーが繰り返す性器のサマ律動をマジマジと見つめながらキャリコは口の端を歪ませる。
そしてその様子を後から見ていたイングラムが突起をギュッと摘みながら、

「あぁ・・・上手だな、クォヴレー・・」
「んぁ・・・あぅ・・・」
「本当に上手だ、アイン。」
「だめぇ・・・っ」
「何がダメなんだ?クォヴレー・・・」
「あっ・・・もっと・・強く・・・握ってぇ・・」
「強く・・?こうか?」

キャリコはギュッと指に力をこめた。
すると手の中で律動している性器が一回りずづ大きく成長していく・・・。

「あっあっ・・・気持ちい・・・んっ・・ね・・イングラ・・ム・・っ」
「なんだ?」
「お尻も・・・気持ちよく・・して?」
「お尻も?・・・フフフ・・どうやって気持ちよくして欲しい?」
「んっ・・・指・・で・・かき回して・・・」
「了解した」

突起を弄っていた片方を後孔へと持っていく・・・。
そこはもうクォヴレーの先走ったモノでグチョグチョだったので、
躊躇なく指を進入させた。


「ふっ・・・んっ・・・あっ・・イングゥ・・」
「なんだ?」
「ダメ・・」
「ダメ??お前が入れろ、と言ったんだぞ?」
「ん〜!!・・それじゃ、だめだ・・・気持ちいいところ・・苛めてくれなきゃ・・」
「・・・気持ちのいいところ・・?どこだ?」

わざと焦らしながら、イングラムは指をかき回していく。

「ここかな・・?それとも・・・」
「!!あーーー!!そこっ・・そこっ!あっ・・そこ」
「・・・ソコをどうして欲しいんだ?アイン・・・
 言わなければイングラムには伝わらないぞ?」

目隠しの下から涙がこぼれる。
キャリコは性器を扱きながらそっとその涙を拭ってやった。
クォヴレーは頭を左右に振りながら、

「イングゥ・・そこ・・・気持ちいい・・だから・・だからっ」
「・・・だから?」
「いっぱい・・そこ・・・苛めて!!」
「こう、か?」

孔に入れている指を増やしソコを重点的に攻める。
すると腰は浮き上がり、イングラムの指を締め付け始めた。

「あぁぁぁ!!もっと、もっと・・苛めて!!」
「フフフフ・・可愛いな、クォヴレー・・・
 その可愛い顔をもっとよく見たいから目隠しは外してあげよう」

突起を弄っていた手で目隠しを取り外す。
覆われていた布を取り払われると、
熱に潤み頬を上気させた顔が2人の視界に飛び込んできた。

「アイン・・色っぽいな・・・相変わらず」
「んっ・・んっ・・キャリィ・・」
「どうした?」


涙の浮かんだ目でキャリコを見つめながら、大きく足を開脚させていく。

「そろそろ・・キャリの・・手じゃなくて・・・お口で苛めて?」
「・・・お口で苛められる方が好きなのか?」
「ん〜・・・手も好きだけど・・お口のほうが好き・・・あっ!イング!」

プクッと頬を膨らませ、後ろにいるイングラムを振り返る。

「指、休めたらダメだろ!?もっと気持ちよくしてくれなきゃ!」
「あぁ・・すまない・・・お前の顔があまりにも色っぽいから見とれていたんだ」
「・・・ほんと?」
「本当だ」
「じゃ、許す・・・んぁ・・・あっ・・・そんな・・かきまわさな・・・」
「お前が言ったんだぞ?苛めて、と」
「ん〜!!・・・は・・ぅ・・・キャリ・・・早く・・・」
「・・・フフ、アイン」
「・・・なぁに・・・あっ・・っ!!」
「どうしてお口のほうが好きなんだ?」

指で後を犯されているので身体をしならせながらクォヴレーは答える。

「お口の・・・ほうが・・・気持ちいいから・・・んんっ」
「お口のほうが気持ちいいのか・・?」
「んっ・・・お口で苛められると・・・真っ白になる・・・っ」
「そうか・・・じゃあ、真っ白になって腰を振りまくるアインを見たいからお口で苛めてやろうか?」
「はぅっ・・・早く・・苛めて・・?」

キャリコは開いている足を更に大きく開かせると、
勃ち上がっている、クォヴレーのソレを口の中へと導いていく。

「・・・っ!!あぁぁぁぁ!!いやっ・・はぁ・・!!」

腰を上に上げれば性器が熱い口内に犯され下肢が痺れていく。
腰を下に下げれば細長い指がいい場所を擦り下肢が痺れていく。

「・・・クォヴレー」
「あっ・・・な、に?」
「お前、さっきえっちは嫌いと言っていたが・・本当か?」
「・・・そういえば言っていたな?」
「っ!!・・・言ってない・・・んっ・・・だって
 ・・・えっち・・・は・・・気持ちいい・・から、好きだ・・」
「そうか」
「それは、よかった」

2人は黒く微笑みながら、クォヴレーを絶頂へと追い上げていった。





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