〜溶けはじめる心?〜
目を覚ますと男の逞しい胸板が目に映る。
もう何年も続いている朝の光景。
ただ昔と違うのは・・・自分も彼も全身裸ということだ。
「・・・・ぅ」
咽のヒリヒリ感で目を覚ましたクォヴレーは
サイドテーブルにおいてある水差しに手を伸ばす。
「・・!あ」
しかし逞しい腕に引き戻され彼の腕の中に収納される。
「・・・何処へ行く?」
後から冷たく聞こえる声に身震いしながら、
「・・・咽・・ヒリヒリして・・・水・・を」
「・・・・・」
イングラムは無言で水差しに腕を伸ばすとコップに水を入れる。
そして水を口にふくむと・・・
「・・・んっ・・・」
クォヴレーに口移しで水を与える。
クォヴレーを閉じ込めて10日間・・・もうずっと続いている行為である。
「・・・もっと飲むか?」
「・・・んっ・・飲む」
コップに残った水を全て口に含むとクォヴレーをしっかりと抱きしめ
口に水を押し流していく。
飲みきれない水がクォヴレーの口端からシーツへと落ちていった・・・。
ここ最近、クォヴレーにとってイングラムは恐怖の対象だった。
しかし彼に力強く抱きしめられると意識が飛んでしまうくらい気持ちがいい・・・
「・・んっんっ」
水を全て飲み終わってもイングラムの口付けは終わらない。
むしろ激しいものになっていく。
激しい口付けを受けている間クォヴレーは薄目を開けてイングラムを見てみた。
目を閉じ、自分の口を激しく犯してくるイングラム。
「(・・・睫毛・・・結構長いんだ・・・綺麗な顔・・・)」
イングラムの頭に手を回し抱きしめ、より激しく彼のキスに応える。
「(・・・髪の毛・・・柔らかい・・・でも下の部分ちょっと傷んでいるかな?)」
クォヴレーはまた静かに瞳を閉じた。
そしてより強くイングラムに抱きしめられる。
「んっ・・・んんっ・・・ぷはぁ・・」
ようやく激しい口付けから開放され、ゆっくりとトロンとした目を開けると、
彼の綺麗なブルーアイが真っ直ぐに自分をのぞきこんでいた。
「?・・・イングラム??」
「・・・・・」
呼びかけても応えは返ってこない・・・だが彼は相変わらす真っ直ぐに自分を見つめてくる。
耐え切れなくなり身体を少しよじると足に何か熱いものを感じた。
「?(なんだろ??そういえば昔からいつもコレ足にあったていたような・・・あ!!)」
真っ赤になりながらイングラムに視線を戻した。
幼い頃は・・・いや、10日前の自分だったら決して気づくことはなかったソレ・・・。
「・・・朝、だからな・・・お前もそうだろう?」
ニヤッと口の端をゆがめイングラムはソコに手を伸ばす。
「!あっ」
「熱くなっている・・・夕べあんなに搾り取ったのに・・」
揉み扱くようにソレを扱かれクォヴレーは息があがる。
「ぁ・・・ゃ・・んく・・」
己の高ぶりをクォヴレーの足に擦りつけその存在を主張する。
イングラムも、クォヴレーも衣服を何一つ纏っていないので
相手の張り詰めたソレが直に伝わってくる。
「やめっ・・こ、擦らな・・・」
「擦らなければこの熱は下がらない・・・なんなら・・・」
「?」
唇に細い指が押し当てられる。
指がゆっくりと口内に侵入し、舌を弄りだす。
「この・・唇と舌で・・・慰めてくれてもいいんだぞ?」
「!!?」
「今日・・・俺は非番だ・・・口でやって1回で終わるのと・・・
1日中ベッドの中と・・・どっちを選ぶ?」
「・・・ぁ・・・で・・やる」
「・・・ん?」
「口で・・・」
目を細めながら微笑を向けると、イングラムは布団を剥いだ。
ベッドの横の壁に背を預ける体勢で座りクイッとあごで合図をする。
クォヴレーは恐る恐る猛った雄に唇を近づけると目を閉じながらソレを口内に招き入れた。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・んっ・・ぐっ」
根本を手でもち先端の割れ目を舐める。
そして亀頭に何度もキスをし、その部分を吸い上げる。
すると雄はビクビクと痙攣しまた一段と堅さを増した。
根本からさおの部分をゆっくりと下から上に舐め
ところどころをきつく吸う。
先走りの蜜でクォヴレーの口まわりも手も、もうドロドロだった。
イングラムは奉仕に夢中なクォヴレーの頭に手を置きその頭を何度も撫でている。
時折声を漏らしながらこう呟く・・・
「・・・っ・・・上手だ・・・」
「んっ・・・ふぅ・・・」
「・・・クォヴレー・・・舐めるのはもういいから・・・
口全体で咥えるんだ・・・」
「・・・んむ?」
言われたとおりクォヴレーは性器を口の中に招き入れた。
大きすぎるため半分くらいの長さまでしか入らなかったが、
イングラムは満足そうに笑いながら、
「今から・・・口の中に・・出す・・・いいな?」
「んん??」
イングラムは目を閉じると、
クォヴレーの頭を動けないよう固定し
小さくうめき声を出し小さな口の中に欲望を放つ。
ソレはクォヴレーの口の中で数回大きく脈打った。
次の瞬間苦い液体が口の中いっぱいに広がる。
「!!ふぐっ・・・んっんーー!!」
逃れようにもイングラムに頭を固定されているので逃れられない。
口に大きなモノを咥えているので苦い液体を吐き出すことも適わない。
クォヴレーはゆっくりとその液体を咽で飲み込んでいった・・・。
「・・・ふぅ・・・もう口から出していいぞ・・・」
「・・・ぷはぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「よく出来た・・・ご褒美にお前も気持ちよくしてやろう」
「・・・・う?」
放心状態のクォヴレーを抱えあげると、自分の膝の上に乗せた。
「????」
後の入り口に指を沿え開くと昨日の名残がドロリと出てくる。
「これならば痛くないはずだ・・・逆に気持ちいいだろうな・・・
まぁ、たまには痛くない挿入もいいだろう・・・ご褒美だしな?」
孔の入り口に熱いモノを感じる。
信じられないものを見るような目でイングラムに視線を送るクォヴレー。
「・・・だって・・・今・・・出した・・・」
「1回くらいでは俺の熱は下がらない・・・お前のココに挿れないと下がらないらしい・・」
「で、でも・・・あっあぁ・・・んーー!!」
強引に腰を下に引き下ろすと激しく下から突き上げる。
イングラムの首に捕まり必死に激しい動きに耐えた。
そして数分経った時・・・
「あ!!・・やっ・・・そこ・・・」
「・・・ここか・・・?」
ある場所を擦った時、クォヴレーの声色がこれまでとは違う色を放った。
「はっ・・あっ・・あっ・・・だめっ・・そこ・・・あっ・・あぁぁぁ!!!」
これまでは「痛い」と「圧迫感」だけでしかなかった行為で今、
信じられないくらいの快楽が体中を支配してくる。
「やっ・・・やだっ・・・あっあぁ・・・もぅ・・・出・・・!!!」
身体をのけぞらせクォヴレーは射精した。
苦しいくらい感じまくってしまい、
ソレはイングラムに性器を口で愛撫された時とはまた違う開放感であった。
「あっという間だったな・・・ココはそんなに気持ちがいいのか?」
開放の余韻でグッタリとしたクォヴレーに再び揺さぶりをかけるイングラム。
なぜならば彼はまだクォヴレーの中に入っていて欲望を開放していないからである。
クォヴレーがくるわんばかりに乱れた1点を性器の先端で擦ると、
ビクン・・とクォヴレーの身体は痙攣し、イッたばかりの性器が硬さを取り戻した。
「・・・ぁ・・・どうして・・・?」
「性感帯、だ・・おかしなことではない」
「・・性・・感帯?・・ぁっ・・あぁっ」
「気持ちいいだろう?・・・ん?」
イングラムは何度も何度もその場所を先端で激しく擦る。
「あっあっあっ・・・!!」
「・・・また・・イけそうだな・・・」
「ゃ・・・や・・だ・・・ぁっ・・・て言った・・・」
「・・・・なんだって?」
「1回・・・って言った・・・うぅ・・」
「ああ・・・1回、だ。お前の中でイって1回な・・・」
「ぅ・・・はっ・・・あぁ・・・」
首に腕を回し膝立ちになる。
するとイングラムは激しく孔を突いてくる。
薄れゆく意識と涙のたまった瞳で自分を犯す人物を見る・・・
彼は眉をよせ・・・目を細めている・・・
自分の腰に手を置き、上下に揺さぶられる。
・・・彼が・・・目を閉じた・・・
「(・・・イングラム・・・気持ちいいのだろうか・・・?)」
「・・・くっ」
「・・・!!?えっ」
次の瞬間天井が目に映った。
押し倒され、両腕は頭の横で固定される。
激しい動きにクォヴレーはもうついていけなかった。
「ぁ・・ぁっやっ!!・・・・!!!!!っ」
絡み合った指に力がこめられ何度かイングラムは痙攣した。
汗がクォヴレーの額や身体に落ち、やがてクォヴレーの汗と交じり合いシーツへ落ちていく。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・んく・・・」
「・・・・意識は残っているか?」
「・・・ん」
「そうか・・・」
クォヴレーに意識があることを確認すると
まだ硬いままの性器を孔から抜く。
「・・・んんっ」
「約束だからな・・・1回で終わってやる・・・風呂の用意をしてくるから待っていろ」
「・・・・わかった・・・」
長いので2つに分けました。
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