・・・・この時キャリコは不覚にも気付かなかったのである。



・・・・『氷』が入っているグラスの筈なのに、
持っても手は冷たくないし、何よりグラスが水滴という汗をかいていないことに・・・。



「・・・・・!」

口に少し含んだだけでキャリコの動きは止まってしまった。

「キャリコ??どうした?」

次第にダラダラと汗をかき始めるキャリコをアインは不思議そうに見つめている。
その時、ゴクンという音がやたら大きく聞こえ、
キャリコが水を飲み下したことを表していた。
そして手に持っていたグラスを静かに机の上に置き、
スゥ・・・と大きく深呼吸を数回繰り返し、アインに質問をする。

「アイン・・・」
「??なんだ?」
「お前、よくこれを飲み干せたな」
「これ?」
「この生ぬるく且、甘い水を、だ」
「??????」

アインはキャリコが何を言っているのか分からなかった。
目をぱちぱちさせまっすぐにキャリコを見つめ続ける。

「別に・・・普通だと思ったが・・?」
「!!(アインは味覚障害か?それとも甘党か???)だがな、アイン」
「?」
「お前が氷といっていれたソレは氷ではないだろう?」

するとアインはムッと口を尖らせ反論する。

「馬鹿にするな!!確かにその氷の袋は日本製のものらしいが、
 ちゃんと袋に『氷砂糖』と書いてあったぞ!!『氷』と!!」
「氷砂糖!!?」

キャリコは改めて目の前のグラスを見やる。
そしてよく吐き出さず飲み込んだものだと、自分を誉めてやりたかった。

「アイン・・・それは俺が地球で買ってきたものだ。
 地球でとある酒を飲んで気に入ったから作ろうと思ってな」
「酒???」
「その氷砂糖・・・冷凍庫に入っていたか?」
「え?」

急に問われ、アインは数秒考えてしまった。
そして思い出し思い出し、でポツポツ話し出す。

「そういえば・・・冷凍庫ではなかった・・・気がする」
「・・・机の上に置いてなかったか」
「・・・・うーん???」
「この氷は常温においてあっただろう?」
「うーん???」
「アイン、氷砂糖の使い方は多々あるが・・・梅酒を作るときなどな・・・、
 だが決して飲み物を冷たくすることは出来ない氷なんだぞ?」
「!!?」


キャリコの言葉に驚愕の顔をするアイン。
その後キャリコの爆笑は1時間も続くこととなったのである。

















〜溶けない氷 後編〜















相変わらず腹を抱えて笑っているキャリコにアインは次第にムキになって怒り始めた。

「笑うな!!わ・ら・う・なーーーー!!」
「くくくくく・・・・くくく・・・・・」
「誰にだって間違いはある!!
 大体『氷』なんて紛らわしい名前だからいけないんだ!」
「くくくくく・・・・いや・・・すまん・・・だがお前・・・」
「なんだ!!」
「よくあんな甘くてぬるい水を一気飲みできたな?」
「!?」


美味しそうに一気飲みしていたアインの姿を思い出したのか、
キャリコは再び腹を抱え笑い始める。
笑い続けるキャリコがづしても許せないアインは、
椅子から立ち上がりキャリコに近づくと、
持っていた日本語の教科書でバシバシ殴り始めるのだった。

「くくく・・・こら!!やめろ!」
「ばかーーー!!」
「くくく・・・すまん・・・もう笑わないから・・・くくく・・・」
「言っている傍から笑っているぞ!!このっ」

フフフ・・・と尚も笑いながらキャリコは本を受け止め、アインから取り上げる。

「あ!」

取り上げられた本はあっという間にキャリコの頭上よりも高い位置へ。
彼は座っているというのに、アインはその本を取り返すことが出来ない。


「アインは甘いのが好きなんだな」
「・・・文句あるのか!!」
「いや?・・・・くくくく」

ムッと口を尖らせアインは本を取り戻そうと奮闘する。
だがやはり届かなくアインはだんだんムキになりだしはじめた。
キャリコは微笑を浮かべながら、アインの頭に本を乗せると・・・

「・・・本を落とすなよ・・・?」
「・・・・え?・・・・あ、んぅ」

チュブッと吸われ、唇を奪われる。
キャリコはキスをしながらコップの中に指をいれ中の氷砂糖を一つ取り出した。
そして唇を離すと、取り出した氷砂糖をアインの口の中に押し込んでいく。

「・・・・ふ・・・んぅ」
「・・・美味いか?」
「んぅ・・・・」

目をウルウルさせ、アインは返事をする。
本当は首も縦に振りたいが、頭の上に本が乗っているため出来なかった。
なぜならキャリコは本を落とすな、と命令したからだ。

「・・もう一つ、食べるか?」
「・・・んっ」
「俺の口移しで・・・・・」
「あぅ・・・・キャリ・・・・ん、ぅ」

バサッと大きな音が部屋に響いた。
アインの頭に本は既になく、
華奢な身体はスッポリとキャリコに包まれ口づけを受けていた。
グラスの中の氷砂糖が一つ二つ・・・と消えていく。
そして全ての氷砂糖がなくなる頃には、
アインは足腰が立たなくなってしまっていた。


「あと数ヶ月もたてば・・・お前の始めての単独任務だな?」
「・・・・・あぁ」
「無事、成功したらなにか御褒美をやろう」
「本当か!?」

キャリコの胸に埋めていた顔を上げ、アインは頬を高潮させる。

「本当だ・・・出発の日までに考えておけよ?」
「了解だ」




















朝日はとうに昇り、頭の上で燦燦と光っている。
潮風に髪の毛を靡かせながら時計をを見れば約束の時刻まで後数分であった。

「(果たしてくるだろうか・・・・?)」

珍しく弱気になっている自分に自嘲すると、
穏やかな海をジッと眺めることにした。
そうすることで少しでも不安から解放されたかったのだ。
だがその不安は杞憂に終わる。
海を眺め始めて数分もたたないうちにその足音は近づいてきたのだ。
キャリコがゆっくり振り返ると、
その人物はどこか不満そうな顔をしていた。

「来たか・・・・」

顔の表情をまったく動かさず呟くキャリコ。
クォヴレーもまた不満そうな顔のまま答えた。

「・・・・いつの間にか来ていた」
「そうか・・・・・」

ゆっくりとクォヴレーに向かって手を伸ばす。
その手をとろうと、一瞬躊躇するクォヴレー・・・、だが、

「アイン」

低い声に昔の名前を呼ばれ、フラフラと身体は吸い寄せられてしまっていた。
そして躊躇いがちに右手を伸ばすと、
強い力であっという間に抱きしめられ、同時に唇に熱いものが触れる。
キャリコの唇だ、と思う時には既に頭は真っ白になってしまっていた。

「んっ・・・んんっ」

唇が離れても互いに見詰め合ったまま動かない。
キャリコは吸い込まれそうな青緑の瞳の『アイン』に魅了され動けない。


クォヴレーは切れ長の緑青の瞳に魅了され動けない。
そしてどちらともなく再び唇を重ねあう。


唇が離れまた重ねあう。
それを何度か繰り返し、やがてキャリコはまっすぐに見つめながら・・・

「この奥に洞窟がある・・・行くだろ?」
「・・・・・・っ」

その言葉が何を意味しているのかは流石のクォヴレーでも理解できる。
返事に躊躇していると更に強く迫られた。

「行くだろ、アイン・・・ここまできたんだ・・・拒む筈はないな?」
「キャリ・・・・・っ・・・ふ・・・」

熱い唇に塞がれる。
熱い舌に上あごを何度も刺激され、
舌を絡められればもう足腰は言うことを聞かない。
もたれかかるようにキャリコに身体を預けると、
クォヴレーは言い訳ともいえない言い訳をする。

「いつの間にか来ていたんだ・・・オレの意思じゃない・・・だから・・」
「・・・だから・・・なんだというのだ?」
「だか・・・・ん、・・・ぅ」

しかしクォヴレーは言葉を最後まで言うことなく、
唇を再び塞がれていたのだった・・・・・。
もはや抵抗の仕様もない歓喜の口付けであった・・・・。

















地面に敷かれた毛布の上でクォヴレーは大きく身体を震わせる。
何度か達している身体はすでにどんな愛撫にも敏感に反応を示していた。

「・・・・・っ」

汗ばんだ身体の、固くとがった胸の飾りに吸い付くキャリコ。
それ以上は固くならないと思っていた飾りはまだまだ固くとがり、
痺れるような快感を体中に広げていくのだった。

「・・・・・ぁっ・・・」

クォヴレーの顔は涙と、涎と、精液で汚れていた。
キャリコの精を何度か口で受け止め快楽を共有した。
だがまだ一度として繋がってはいない二人。
まずは互いの身体を最高潮までに高ぶらせ、
何も考えられなくなることに重点をおいたようだ。

「あぁあ、あっ・・・」

胸の飾りを一緒に摘まれ転がされる。
クォヴレーは身体を撓らせ悶えよがる。
そんなクォヴレーの膝を割り、
足を抱えあげると、露になた小さな蕾に口付けた。

「ひぅ!!・・・・やめっ!!」

抱えられた足をモジモジ動かし、その行為に抗議する。
しかしキャリコはなんでもないかのように執拗にその場所だけを舐め続けた。

「あ、・・・あぁぁぁ・・・く、ぅ・・・・」

次第に自分の感覚が薄れていく。
蕾は既に麻痺しており、舐める音だけが狭い洞窟に響き続けている。
再び立ち上がり始めているクォヴレーの性器からは、
透明な液体が涙を流すように零れてはクォヴレー自身の腹を汚していく。


・・・やがてその場所からキャリコの唇が離れた。



「・・・・・っ」

クォヴレーは涎を流し、閉じていた目をうっすら開く。
目の前には半裸のキャリコが脚をわって入り込んできており、
徐々に覆いかぶさっていているようだ。
クォヴレーの身体がヒクンッと揺れる・・・・。

「アイン」
「キャリ、コ・・・・熱、い・・・・んんっ」

濡れた蕾に滑った熱い性器が宛がわれた。
それだけでも大きく身体を震わせるクォヴレー。
硬く熱い亀頭が破瓜を済ませてない蕾を刺激する。


・・・そう、キャリコはまだ「アイン」を抱いてはいなかった。

組み敷いているあのころとは違う『アイン』は、
キャリコの雄の熱を宛がわれ大きく身震いしている。
もう少し焦らせばきっと自分から強請ってくるに違いない。
・・・・キャリコはそんなクォヴレーが見たかった。
そしてそんなクォヴレーが欲しかった。

寝そべるクォヴレーを抱きしめ、熱くなりすぎで痛い性器を蕾に擦り付ける。
その度に良い声がクォヴレーの口か溢れ、
キャリコのオスは益々熱を灯していくのだった。
早く入れたい、メチャクチャにしたい、そんなキモチをぐっと堪え擦り続ける。

「あっ・・・あぁ・・・!」

汗をかきながら必死に頭を振るクォヴレー。
熱い何かをその場所に欲しくて、
けれどどうしたらよいのか分からず悶えることしか出来ないようだ。

目には沢山の涙が溢れ、目の前のキャリコの輪郭すらわからなくなっていた。
そして焦らしているキャリコ自身ももう限界に近づいており、
その言葉を言うのは同時であった。



『欲しい』



・・・・と。














暗い格納庫の中、仮面の少年は小さく震えているように見えた。
キャリコはソレに気づかぬフリをしてアインに話しかける。

「・・・準備は万端か?」
「・・・完璧だ」

俯き加減に答えるアインに、キャリコは更に話しかける。

「決めたのか?」
「決めた?」

アインは首をかしげ、俯いていた顔を上げた。
キャリコはわざとヤレヤレという仕草で、

「ご褒美、成功したらやるという約束だろ?」
「・・・・・!」

と、思い出させるように言った。
キャリコの言葉に相変らず小さな身体が小刻みに震えている。
それはさっきまでと同じ理由で震えているのか?
それとも嬉しくて震えているのか・・・キャリコには分からない。
なぜなら仮面を被っているのでアインの表情は見えないからだ。

「決めたのか?」
「・・・・・あぁ」
「・・・・なんだ?何が欲しい?」
「・・・それは」

何が欲しいのか答えようとするアイン。
しかし仮面の口元に人差し指を持っていくと、
キャリコはしゃべる口を押さえる。

「・・・・?キャリコ???」
「・・・・せっかくなんだ・・・顔を見せながらおねだりして欲しいものだな?」
「!」

キャリコの指摘にアインの首元が赤くなる。
おそらく顔全体も赤く染まっているのだろう。

「さぁ?」

再び仮面を問うように催促のキャリコ。
アインはしばらくの間躊躇したあと、ゆっくりと仮面を外すのだった。

















「・・・・何を考えているんだ?」

掠れた声が耳元に聞こえキャリコはハッと抱きしめている相手の顔を覗き込む。
激しいほどの情交を終えた二人は、身体全体がしっとりと濡れていたが、
そんなことは気にならないかのように同じ毛布に包まっていた。
キャリコの首に腕をまわし、キャリコの胸に顔を寄せていたクォヴレーは、
急に彼がしゃべらなくなったことに不審を抱き、上目使いで睨んでいる。

「オレを抱いた直後に他の人間のことでも考えていたのか?」
「アイン・・・、そうではない・・・ただ・・・」
「・・・・・・・」
「ただ、昔を思い出していたんだ」
「昔?」

首を少し傾げればキャリコは哀しげな笑顔を浮かべた。
そして抱きしめていたクォヴレーをいったん放す。
クォヴレーは名残惜しげに小さく「あ」というが、
キャリコは額にキスをし、

「直ぐ戻る。渡したいものがあるんだ」

と、言い残し洞窟から姿を消したのだった。



誰もいない洞窟。
クォヴレーは人肌恋しくなり、毛布を肩にかけながら膝を抱え込む。

「・・・・寒い・・・すごく・・・・」

誰かを欲し、繋がったあとに一人残されること程虚しいものはない。
キャリコを好きかどうか、クォヴレーはまだ分からないが、
今、彼の温もりだけのその場所に一人でいるのは淋しい、と感じているようだ。



そして数分後、キャリコは手に何かを持って戻ってきた。
膝を抱え丸まっている「アイン」はひどく儚げであった。
グッと胸が締め付けられ、キャリコは持ってきたソレを手に持ったまま、
横たわるクォヴレーをしっかりと抱きしめるのだった。

「・・・待たせた」

抱きしめられ、その声を聞くとクォヴレーはホゥ・・・と息つく。
毛布を広げ、キャリコと自分を包み込むと、
再び厚い胸板に頬を寄せ、首に腕を巻きつけた。

「・・・寒かった・・・すごくだ」
「アイン」
「この感情はなんだろう?どうしてお前がいないだけで胸が痛いんだろう?」
「・・・俺にもわからん」
「・・・・・・そうか」

彼は悲しい顔をするだけでそれ以上何も言おうとはしないかった。
おそらくクォヴレーの問いかけに対する答えを彼は知っているのだろうが、
あえて言わない、そんな感じを受けたのでクォヴレーもそれ以上詰め寄らなかった。

「アイン」
「キャリコ・・・・?」

だが言葉の変りに、キャリコは持ってきたソレをクォヴレーに手渡す。
キャリコが持ってきたもの・・・それは一杯のグラスであった。
グラスには氷と沢山の水が入っている。


「・・・水・・・か?だが・・・・」

クォヴレーは分からなかった。
寂しい時間を過ごしていた間、
キャリコはただ一杯のグラスの水を取りに行っていたのだろうか?
不思議そうにキャリコを見あげ、首を傾げる。

「だが、・・・なんだ?」
「コレ、氷が入っているのに・・・手が冷たくならない」

クォヴレーの言葉にキャリコはいたたまれなくなっていく。
そして思うのだった。

・・・・やはりあのアインは消えたのだろうか?


と。
しかし次の言葉にキャリコは別の意味で胸が締め付けられるのだった。


「なんて不思議な氷なのだろう・・・手に冷たさを伝えないなんて」
「・・・・(アイン!)」


『不思議な氷』に泣き叫びたい衝動が襲ってくる。
氷砂糖を知っているのに、それを氷砂糖と疑わない無垢な心に、
甘酸っぱい感情が咽の奥から飛び出しそうになっていった。

「・・・・飲んで良いのか?」
「・・・・あ、ぁ」

キャリコの声は少しだけ掠れていた。
『不思議な氷』に嗚咽を堪えるのが精一杯であった為だろう。
クォヴレーがそれを一気に飲み干していく。
あの頃と変らず、ごくごく咽を鳴らしながら一気に・・・・。

「美味い、か?」
「・・・んぐ・・・んぐ・・・はぁ・・・美味かった、ご馳走さ・・・うわぁぁ!!」

中身を飲み終えた瞬間、持っていたグラスは奪われ地面に押し倒される。

「キャ、キャリ・・・??って、お前!!」

そして覆いかぶさっているキャリコの行動に言葉を失い
ただただボーゼンと見上げていた。
なぜならキャリコが奪ったグラスに残っていた氷を、
すべて己の口に含んだからだ。
そしてクォヴレーの顎に手を添える・・・・。

「お、おま・・・お前・・・・」

真剣な眼差しを向けられ、クォヴレーの咽がなる。
無意識に身体を翻し逃れようとするが、
強い力に引き戻され、強引に口を塞がれていった・・・・。


そしてクォヴレーの口の中は直ぐに『甘い』もので埋め尽くされたのだった・・・
口を埋め尽くす甘いもの・・・ソレは紛れもなく『氷砂糖』である。

「・・・これが不思議な氷の正体だ、アイン」
「・・・・ふ、ぁ?」
「誕生日プレゼントにやる、と言っただろう?」
「ん、ふ・・・んん・・・っ・・・」
「やはりお前はアインだった・・・俺の・・・」
「ん、ん?・・・んんん、ん?」
「俺の、アイ、ン・・・・っ、く・・・・」
「ふぅ?・・・・ううーーーー!!」










洞穴に氷砂糖の砕ける音と、濡れた音が同時に響いている。
正常位のままキャリコが突き上げるたび、
クォヴレーは口の中の氷砂糖を噛み砕いてしまうのだ。
すでに口周りは溶けた氷砂糖でベトベトであったが、
突き上げながらも、キャリコは荒い息でクォヴレーの口周りを舐め上げる。

「ぁぁっ・・・・も・・・・うっ・・・ん」

クォヴレーが何かを訴える。
しかし口の中の氷砂糖が邪魔して言葉にならない。
キャリコはそんな様子を愛しそうに見下ろし、
耳元に唇を近づけ、何度も名前を呼んでは腰を揺さぶり続ける。


「ア、・・・・イ、・・・ン・・・」
「っ・・・・ふ・・・うぅ・・・・」
「アイン・・・アイン・・・・・っ」
「キャリ・・・・」

洞穴に硬い何かの砕ける音と共に、甲高い悲鳴が上がった。
背を仰け反らせクォヴレーの身体はガクガク震え絶頂を迎えていた。
クォヴレーの絶頂は、犯しているキャリコにも直に伝わっていく。
孔はソレまで以上にきつく締り、キャリコもまた快楽の絶頂を向かえたからだ。


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