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アルティミシアキスティス

ネタバレを禁止する(テスト版)
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ファン小説やファンSSに使ったら面白そうだと思って試しに作ってみました。
このページは考察ではなくファンフィクションということでよろしくお願いします。
ぶっ飛んだ筋びにニヤニヤするもよし、想像の翼を広げるもよし。楽しみかたはいろいろです。

 序

FF8にはまだまだたくさんの謎がある。たとえば、
  •  どうしてFF7では「敵の技」だったのにFF8では「青魔法」に戻したのか?
  •  どうしてアルティミシア城孤児院の(花畑ではなく)海岸に繋がっているのか?
  •  あのゼルですら恋人(候補)ができたのにどうしてキスティスだけ最後まで一人身なのか?
  •  どうして女性キャラクターに目から光線とか臭い息とかイヤ〜な技を覚えさせたのか?
こういった疑問は全てキスティスの未来の姿がアルティミシアだと考えれば、すんなり解ける。

 青魔法の疑問

従来「青魔法」と呼ばれてきた技の名前がFF7で「敵の技」に変わった。この「敵の技」というネーミングはFF10にも継承されている。ところが、
  •  FF8とFF9ではせっかくの「敵の技」という名前を捨てて「青魔法」に戻してしまっている。
  •  FF9には「青魔法」に戻す理由がある。FF9は昔のFFファンに“なつかしさ”を感じてもらう作品だった。FF2のヨーゼフ話、FF3のドーガとウネ、FF5のボコのカードなどと同様ファンサービスの意味も込めて「敵の技」を「青魔法」に戻したのだろう。
  •  じゃあFF8は? なぜFF8は「敵の技」じゃいけなかったんだ? なぜ「青魔法」に戻したんだ?
他のFFだったら「青魔法」と「敵の技」の違いはほんの些細な差かもしれない。でもFF8は違う。
もしかしたら、キスティス魔女と深い関係があるのではないだろうか?
イデアは“子供たち”を魔女にしたくないと言っていた。もしかしたら孤児の中には複数の魔女候補がいたのかもしれない。というより、イデア魔女経験者なので、むしろ積極的に素質を持つ子供たちを集めていたのかもしれない。スロット魔法が使えるセルフィ、超能者のエルオーネ青魔法が使えるキスティス、誰が魔女候補であっても(或いは3人とも魔女候補でも)おかしくない。

 アルティミシア城を繋ぐ場所

FF8発売直後から一部で根強く言われている説にアルティミシアリノアというものがある。しかし本当にそうだろうか?
海岸に縁が深いのは、リノアではなくリノア以外の女性キャラクター、具体的にはキスティスセルフィだ。

 不幸なキスティス

愛にはいろいろな意味がある。恋愛感情はもちろん、親子愛や家族愛だって愛には違いない。しかし、だからこそ、キスティスはあまりに悲惨だ。
キスティスはとことん“愛”とは無縁な人生を送ってきた。なぜ彼女はメインキャラクターにも関わらず、こんな過酷な半生を送らねばならなかったのだろう?
そうとでも考えなければ、キスティスが“救われない”理由がまったく分からない。

 どうしてキスティスが目から光線や臭い息を出さなければならなかったのか

キスティス特殊技キスティスにとってあまりにも悲惨すぎる。
  •  青魔法(敵の技)の使い手はFF6では老人、FF9ではク族、FF0では獣。こいつらが臭い息とか出すのはまあ理解できる。
  •  だが若い女性にそういう技を覚えさせるFF8はちょっと異常すぎる。
  •  百歩譲ってキスティス青魔法を覚えさせるにしても、臭い息や光線じゃなくてもっとマシな技を覚えさせればよかったのに…。グラビジャとかコロナとか、幾らでも技はあるだろうに。
なぜ、それを敢えてしなかったのか?
  •  もしもキスティスアルティミシアだとすればその疑問は一発で解ける。
  •  キスティスは美人だし才女。スコールを訓練施設に連れ出すなど異性への積極性も十分。
  •  しかし彼女は青魔法を使うという現実を受け止めてくれる相手に出会うことができなかった。
  •  人間離れした青魔法がそもそもの孤独の原点だった、とか?
そもそも彼女はどうして青魔法なんて覚えようとしたのだろう? その点がそもそも疑問だ。

 キスティスの“嘘”

キスティスはゲーム中盤、自分がスコールのことを気になっていたのは記憶障害のせいだったという趣旨の台詞がある。でも、それはおかしい。だって、
さらに言ってしまえば、キスティスリノアに対する行動も変だ。
もしかしたらキスティスは最後までスコールのことを諦めきれなかったのかもしれない。スコールを思う感情があまりにも強すぎるために、自分の本心を他人に悟られたくなくて“いい人”を演じようと頑張ってしまったのかもしれない。好きだった人の結婚パーティーに“友達”として出席したときのような複雑な感情がキスティスの胸の内に渦巻いていた…とか。

 様々な共通点

アルティミシアキスティスには他にもたくさんの共通点がある。
もっと言えば、スコールが最初に出会う仲間キャラクターはリノアではなくずばりキスティス。それはそれだけキスティスが重要なキャラクターだからではないだろうか。

 2人の魔女の対比

アルティミシアリノアはいろいろな意味で対比が為されている。
しかし、それだけじゃない。もしもアルティミシアの正体がキスティスだとすれば、
面白いぐらい対になっている。

 どうやって何千年も生きるのか

キスティスは現代人。アルティミシアは未来の魔女。どうやって現代人が若さを保ったまま未来まで生きることができるのだろう?
幾らだって可能性は考えられる。

 本当にSeeDの正体を知りたかったのか

Disc1の最後でアルティミシアの(イデアの肉体を借りた)一撃がスコールの身体を貫く。しかし、SeeDの真の目的を知りたいガ軍スコールを助け、収容所に送る。…一見すると矛盾がないように見える展開だがこれもおかしい。だって、
  •  収容所を脱出して以降ガ軍SeeDの真の目的を追求しようなんてまったくしていない。
  •  アルティミシアが本当にSeeDの真の目的を知りたければしつこく問いつめるはず。
  •  しかしそれがない。本当にアルティミシアSeeDの真の目的を知りたくてスコールを助けたのか?
もしもアルティミシアの正体がキスティスだとすれば? 一連の騒動が自分の人生に絶望し、破滅願望に走ったキスティスの暴挙だったとすれば? …そのように考えれば、スコールにトドメを刺せなかった理由も、最終形態で敵であるスコールたちに一転して助言するアルティミシアの心理も、なんとなく理解できる。

 哀れな魔女の復讐と破滅の物語

アルティミシアは最終敵にも関わらず過去が明らかではない……というのがFF8のシナリオについての通説だった。だがしかし、もしもアルティミシアの正体がキスティスだとすれば、アルティミシアは唐突に出てきたラストボスのように見えて実はゲームの冒頭からずっといた。プレイヤーは一番近いところで彼女の不幸な姿を見続けていたことになる。


FF8。それは、愛を知らない哀れな魔女の復讐と破滅の物語

 関連項目



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