知らない人 P2



「お、叔父さん?!」
「暴れないように。おとなしくしていれば乱暴にはしない。」
「おじ…っ。」

「明日に時間がとれないなら、今日やるしかないだろう?」

優しかった孝介は、今までと打って変わって自分勝手な言葉を並べ、片手で恭平の顎を持ち上げた。
「叔父さん。やめて。」
「…嫌だと言ったら?」
恭平は両腕で自分の上に覆いかぶさった孝介の身体をどかそうとした。
力いっぱい肩の辺りを押す。
すると孝介は恭平の両手を掴み、その手を恭平の頭上のシートに押し付けた。
「ぃ…っ。」
無理に抑えられた痛みで恭平が小さく悲鳴を上げる。
その細い声を封じるように、無理矢理唇を奪った。

「んむ…っ!」

いきなりキスをされて、恭平の頬がみるみるうちに上気した。
捕らえられた腕や狭い空間での体の痛みに負けないほどの、熱い刺激が唇だけに宿る。
恭平は息を止めて、必死に腕や足で拘束から逃れようとした。
だがその抵抗もすぐに孝介の腕や体で押さえつけられてしまう。

孝介は一旦恭平から唇を離し、いつも後部座席にしまってある白いタオルを取り出した。
恭平の華奢な腕を座席のシートに沿わせ、タオルで一つにくくりつける。

「叔父さんっ!嫌だ…やめて。痛いっ!」
「大丈夫だよ、直に気にならなくなる。恭平くん…半年ぶりだ。」
孝介の瞳は早くも邪悪な赤い炎を宿していた。

すぐそこに、闇がある。

恭平が黙ると、孝介は恭平の首筋に舌を這わせた。
軽く噛むように舐め上げ、恭平が反応を見せるのを待つ。
生暖かく執拗に感じさせる舌の動きに、すぐに恭平は我慢できずに震え始める。
ゆっくりと急かすように呼吸が上がり、じわじわと、次第に体に熱が広がる。
「……ん…っ。」
小さく吐息が漏れた。
恭平は目を閉じて、与えられる柔らかな刺激に耐えようとした。
だが意識とは裏腹に、身体は勝手に火照り始める。
恭平は声を殺して身を捩った。

恭平の上ずった呼吸が耳で聞き取れるようになった頃を見計らって、孝介はゆっくりと恭平の服に手をかけた。
彼の今日の服装は、Tシャツの上に半そでのシャツを羽織っているラフな格好。下はジーンズにベルト。

「は…、ぁ!」

恭平が喉を仰け反らせて反応した。
孝介の指が、恭平の下半身をまさぐる。
衣服の上からの刺激にもどかしさを感じつつ、恭平は最後の抵抗を試みる。

「や、やめて…ください。叔父さん…っ。」
恭平の声は細く、震えていた。
それでも孝介は下半身への刺激を続ける。
時折強く押すと、恭平がビクリと跳ねて鳴いた。

「ぁ…あぁっ。」
「嫌がっているわりには、すごくいい反応をしてくれるよね、恭平くんは。そういうところが病みつきになるんだろうね。」
「やめ…嫌…ぁ。」
「嫌?どこかな…ココかな?」
「んあぁぁっ!!」
孝介の指が強弱を増して恭平の股間のあらゆる箇所を撫でていく。
恭平の身体もそれに合わせて強く弱く跳ね上がり、甘い嬌声が車内に充満していった。


無理矢理孝介に組み敷かれ、性的交わりを持ったのは、孝平と初めて寝てからしばらく経ってからだった。
実の父親に慣らされていった身体は、その頃から男と寝ることに何の疑問も感じなくなっていたようだ。
そのため父親への恋愛感情も希薄だった頃は、孝介に抱かれること自体は何も感じなかった。

しかし、孝平との決定的な差があった。
同じセックスでも、感情があるのとないのとでは明らかに違う。
孝介の求め方は、恭平の意に反するものばかり。
毎回無理矢理、強引に、キスをして、押さえつけ、脱がされる。


「ぁあぁっ。はっ…んぁぁっ!」
恭平が大きく身体を逸らせて鳴く。
Tシャツを捲り上げ、その中に差し入れられた手が胸の突起を弄ぶ。
それと同時に耳や首筋を吸われ、恭平自身も大きく揉みこまれた。

何箇所もの性感帯を交互に刺激される快感が恭平の中を駆け巡る。
思考も何もあったものではない。
孝介は楽しそうに恭平の耳元に囁いた。
「恭平くん…そそるよ。すごく淫らだ。」
「ぅ…ぅうん…っ!」
「あ…濡れてきたね。いい子だ。」

「ぃやぁ………っ」

いつの間にベルトが外れていたのか。
孝介の手が恭平のズボンの中へと進入した。
「熱い。」
「くは…ぁ…っ!!」
恭平が大きく跳ねる。
頭上でまとめられた腕が軋んで、手首に赤い跡を残す。
その痛みもまったく気にならないほど、恭平は胸を突き出し腰を捩った。
どんなに逃げようとしても、孝介の手に捕まる。
恭平の反応を満足そうに見下ろしていた孝介は、残った片手で恭平のTシャツを今まで以上に大きく捲り上げた。

「ぁんっ。」
恭平が小さく声を上げる。
Tシャツの下から現れた二つの紅い突起は、孝介の方を向いてぷっくりと立ち上がっていた。
股間のものを少し強めに揉み込むと、恭平の身体と一緒に突起も跳ねる。
止めたいのに止められない。
「ひっ。ぁあっ!」
孝介にじっと見られていると思うと、それだけで、感じる神経が集中してしまう。
恭平は制御できない身体に情けなくなり、瞳に涙を浮かべた。

「まずは…上からいただこうか。」
孝介は嫌がる恭平の突起に顔を近付けて、その突起に舌を絡ませた。


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