▼佐久間恭平くん誕生日企画06
05:孝平-C


「指輪…?」
恭平は舌に乗った銀色の指輪を手に取った。
「そうだよ。手を出してごらん。」
孝平は言って、恭平のシャツを解いた。
左手を取る。
「だ、だめ…」
「え?」
恭平が指を引っ込めて首を振る。
「だめ?何が?」
「だめ…そういう指輪は、受け取れない。父さんがあげる相手は、母さんだけなんだ。」
言いながら泣きそうなほど眉を寄せている。
というか、泣いていた。

「だからだめ…欲しいけど、受け取れない。」
恭平は首を降り続けた。
孝平は言葉を探して困り果てた。
なんと言っていいかわからない。
自分は確かに迂闊なことをしかけたのかもしれない…。

「…わかった。」
孝平が言った。
涙を堪える恭平の指をもう一度開かせ、指輪を中指にはめさせた。
「…。」
「これならいいだろう?薬指の隣だが…偶然にも中指にはまるようだし。…細い指だな。」
「……。」
恭平は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「それに、中指はお兄さん指とも言うからな。恭平にはちょうどいい。」
「あ…ありがとう。」
恭平は嬉しそうに微笑んだ。
「礼を言うのはこちらの方だよ。いつもありがとう。」
「ううん。そんなこと。」
恭平は照れくさそうに笑って、指輪のはまった自分の手を見た。

嬉しい。

「鎖も買ってあるから、普段は首にかけるなりなんなりしなさい。引き出しの奥にしまわれても、まあ仕方ないから覚悟はしてるが。」
「ふふ。本当に?」
「ああ。」
「…鎖をちょうだい。さすがにずっと指にはつけてられないけど…ネックレスだったら。」
「だと思ったよ。」

孝平は笑って恭平に近付いた。
視線が絡んで、互いの唇を見つめる。
そのまま目を閉じて口付けた。

今度は両手で縋ることができる。
恭平は孝平の背中に手を回してぎゅっと抱きしめた。
キスをしたまま押し倒されて、孝平の体重を全身で支えた。

「恭平。」
「はい…。」
「一つになろう。もう我慢したくない。限界だ。」
「はい。」
頷いて、もう一度キス。

孝平が両腕で恭平の足を左右に押し広げた。
入り口は先ほどの愛撫で解され、物欲しそうに収縮している。
怪しく光るその場所を、孝平は指で探り当てた。

「んっ、もう指は…いらない。」
「ほう。随分かわいいことを要求するようになったな。」
「…っ。」
「焦らした甲斐があったなぁ。」
孝平はニヤリと微笑んで、服を脱いだ。
相変わらずデスクワークばかりしている割には引き締まった体だ。
恭平は目のやり場に困って、思わず顔を背けた。
その顎を引き寄せて、孝平が恭平の身体の横に手をつく。
「こちらを向いて。」
「なん…。」
「奥から感じて。感じるままに声を出して、鳴きなさい。」
言われなくても、勝手に体がそう動くよ。
「明日はまともに喋られないようにしてやろう。」
「ちょ…っ」
「もとより、まともに動けなくなるかもしれないけれどね。」

孝平は意地悪く笑った。
やると言ったら本当にそうする人だ、父さんは。

恭平が頷くより先に、孝平は恭平にすり寄った。
両足を持ち直し、左右に広げて秘孔を探す。
恭平は孝平の首筋にしがみついて、それを助けた。

見つけ出したら後は早い。
とろけて柔らかくなった内壁が孝平のものを飲み込んでゆく。
「あっ…はぁ…っ」
「力を抜いて。」
孝平が腰を弄る。
尻を持ち上げて撫でる。
ゾクゾクする感触に恭平の孔の力が弱まる。
孝平がそれを見逃すはずもなく、一気に貫かれた。
「ーーーーッ!!」
恭平の声無き声が聞こえるようだ。
息を止めて胸を逸らし、いっぱいに孝平を受け止めて痙攣した。
左足が宙を掻いてもがく。

「あっ…あっ…ああっ!」
孝平が黙って律動を開始した。
恭平のいいところを何度も何度も、間髪入れずに突き上げる。
「ぁあ…ァアッんはァアッ!」

正直、恭平を気遣う余裕がない。

恭平はスタートから遠慮もなく激しくかき回されて気が狂ったように体を震わせたが、結合部からは痛みを感じさせる音は出ていなかった。
クチュグチュと、官能を煽る音を響かせている。
恭平は張り裂けそうな痛みの中に早くも快感を見出していた。
すぐそこに、腕の中に、愛しい貴方がいる。
離れたくない。
もっと近くに、来て。

「はぁぁあん…っ」
「恭平。いいぞ…誰に習ったのかな、この淫らな表情は…」
「あっ、あん…くは…っ、あはっんっ、んぅ………っ」
「我慢するな。もっと…。」
「ぁうっ!?」
「もっと鳴いて。誰にも聞こえないよ、父さんだけだ…聞いてるのは。」
「ぁぁうっ!あっ、あっ、あっ、ぁあぁぁあぁあぁぁっぁあぁ」

全身を揺さぶられて、もう前後左右、上下の違いがわからない。
身体の中心からめちゃくちゃにかき乱されてる。

数え切れないくらい、お互いに、絶頂を通過した。
感じやすい恭平の方が多く達したのは間違いないだろう。


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